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公開番号2024134602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023044874
出願日2023-03-22
発明の名称サーバシステム、プログラム、制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G06F 3/12 20060101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】 複数の会社に所属するユーザが、どの会社の業務における印刷を行っているのかを簡単に区別することができるようにするとともに、私用で印刷する際に料金をカードで支払うか否かを簡単に設定することができるようにする。
【解決手段】 本発明のサーバシステムは、クライアント端末にて第1のユーザインタフェース(UI)を介して指定された複数の用途それぞれの名称と各用途における課金先とを、登録しておく。印刷指示時はクライアント端末において第2のUIを介して印刷対象のファイルについての用途を選択させる。そして、当該印刷対象のファイルを印刷処理を行うと、当該選択された用途に対応付けて登録されている課金先への課金処理を行う。さらに、前記第1のUIでは、私用の用途に対する課金先として登録するユーザの決済情報として、当該ユーザのクレジットカードの情報を登録するか否かを設定可能にする。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
クライアント端末から印刷ジョブを受け付けるサーバシステムであって、
複数の用途それぞれの名称と各用途における課金先とを、前記クライアント端末において指定させるための第1のユーザインタフェースに関する情報を、前記クライアント端末に送信する第1の送信手段と、
前記第1のユーザインタフェースを介して前記クライアント端末において指定された複数の用途それぞれの名称と各用途における課金先とを対応付けて登録する登録手段と、
前記登録手段で登録された前記複数の用途それぞれの名称の中から印刷対象のファイルについての用途を選択させるための第2のユーザインタフェースに関する情報を、前記クライアント端末に送信する第2の送信手段と、
前記第2のユーザインタフェースにおいて選択された用途と、前記印刷対象のファイルとを、前記クライアント端末から受信する受信手段と、
前記印刷対象のファイルの印刷に基づき、前記受信手段で受信した用途に対応付けて前記登録手段により登録されている課金先への課金処理を行う課金手段と、
を有し、
前記第1のユーザインタフェースでは、私用の用途に対する課金先として登録するユーザの決済情報として、当該ユーザのクレジットカードの情報を登録するか否かを設定する、
ことを特徴とするサーバシステム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第2のユーザインタフェースにおいて選択された用途が私用である場合、前記課金手段は、前記第1のユーザインタフェースで前記ユーザのクレジットカードの情報が登録されていれば、当該クレジットカードの情報に基づいて課金処理を行い、前記第1のユーザインタフェースで前記ユーザのクレジットカードの情報が登録されていなければ、現金決済での課金処理を行うように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項3】
前記受信手段で受信した前記印刷対象のファイルを保存する保存手段と、
前記保存手段により保存されている前記印刷対象のファイルの中から、画像形成装置により印刷要求されたファイルを前記画像形成装置に送信する第3の送信手段と、を更に有し、
前記課金手段は、前記第3の送信手段で送信されたファイルが前記画像形成装置において印刷されたことに基づいて、前記用途に対応付けて登録されている課金先への課金処理を行う、ことを特徴とする請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項4】
前記課金処理によって前記課金先へ請求される料金は、前記画像形成装置における印刷に係る料金と、前記サーバシステムの利用料とを含む料金である、ことを特徴とする請求項3に記載のサーバシステム。
【請求項5】
前記課金手段により前記課金先への課金処理が終了した後、前記画像形成装置の提供元と、前記サーバシステムの提供元とに、前記課金処理により支払われた料金を分配する分配手段を更に有することを特徴とする請求項4に記載のサーバシステム。
【請求項6】
前記登録手段は、前記クライアント端末からの指定に基づいて、前記複数の用途それぞれの名称と、各用途における課金先と、各用途におけるデフォルトの印刷設定とを、対応付けて登録し、
前記第2のユーザインタフェースには、前記登録手段で登録された前記複数の用途それぞれの名称の中から前記印刷対象のファイルについての用途を選択させるための一覧と、前記印刷対象のファイルに設定する印刷設定とが含まれ、
前記クライアント端末で表示された前記第2のユーザインタフェースにおいて、前記一覧の中から前記印刷対象のファイルについての用途が選択された際に、当該選択された用途に対応付けて登録されているデフォルトの印刷設定を反映する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項7】
コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のサーバシステムにおける各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
クライアント端末から印刷ジョブを受け付けるサーバの制御方法であって、
複数の用途それぞれの名称と各用途における課金先とを、前記クライアント端末において指定させるための第1のユーザインタフェースに関する情報を、前記クライアント端末に送信する第1の送信工程と、
前記第1のユーザインタフェースを介して前記クライアント端末において指定された複数の用途それぞれの名称と各用途における課金先とを対応付けて登録する登録工程と、
前記登録工程で登録された前記複数の用途それぞれの名称の中から印刷対象のファイルについての用途を選択させるための第2のユーザインタフェースに関する情報を、前記クライアント端末に送信する第2の送信工程と、
前記第2のユーザインタフェースにおいて選択された用途と、前記印刷対象のファイルとを、前記クライアント端末から受信する受信工程と、
前記印刷対象のファイルの印刷に基づき、前記受信手段で受信した用途に対応付けて前記登録手段により登録されている課金先への課金処理を行う課金工程と、
を有し、
前記第1のユーザインタフェースでは、私用の用途に対する課金先として登録するユーザの決済情報として、当該ユーザのクレジットカードの情報を登録するか否かを設定する、
ことを特徴とする制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷を行うためのサーバシステム、プログラム、および制御方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、クラウド経由で画像形成装置に印刷ジョブを投入して印刷を行わせるクラウドプリントサービスが普及し始めている。図1は、クラウドプリントサービスのシステム構成を表している。まず、ユーザがクラウドプリントサービスを利用する前に、画像形成装置(120,130)の管理者が、画像形成装置(120,130)をクラウドプリントサービス110のテナントへ登録する。さらに、クラウドプリントサービス110を利用するユーザは、クラウドサービス110からプリンタドライバをダウンロードし、さらに、当該ユーザが利用するクライアント端末100をテナントに登録する。これによりクライアント端末100から画像形成装置(120や130)に対して、クラウドプリントサービス110を経由して印刷ジョブを送信することができる。この構成により、クライアント端末100から送信した印刷ジョブを、テナントに登録されているどの画像形成装置(120や130)でも実行できるようになるため、ユーザが印刷を実行する場所の自由度が上がるというメリットがある。
【0003】
また一方、ユーザは、在宅勤務時に印刷を行いたい場合がある。特許文献1では、ユーザは自宅のプリンタを利用して印刷を行いたい場合、情報処理端末で印刷対象ファイルを選択して印刷設定を行う際の印刷設定画面において、私用目的の印刷であるか公用目的の印刷であるかを選択する。そして、公用目的(業務目的)の印刷が選択された場合、当該公用目的の印刷に関する利用量ログのみを収集して印刷費用を求め、当該印刷費用の負担先を当該ユーザの勤務先にする手法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-49059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
また、近年、空き時間に他の会社の業務を行うなど、1人で複数の会社に所属してそれぞれの業務を行うユーザ(いわゆる複業を行うユーザ)が増加している。さらに、働く場所の多用化により、ユーザは、オフィス、シェアオフィス、自宅、コンビニエンスストアなど、複数の異なるプリント環境で印刷する機会が増えてきた。
【0006】
しかし、上述した特許文献1の手法では、私用の印刷であるのか業務用の印刷であるのかだけを区別するものであり、複数の会社に所属するユーザが、どの会社の業務における印刷を行っているのかを簡単に区別することはできなかった。また、私用で印刷を行う場合に、印刷料金をクレジットカードで支払うことを望むユーザと、現金で支払うことを望むユーザとが存在し、それぞれのユーザの要望に合わせて運用できるようにすることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のサーバシステムは、クライアント端末から印刷ジョブを受け付けるサーバシステムであって、複数の用途それぞれの名称と各用途における課金先とを、前記クライアント端末において指定させるための第1のユーザインタフェースに関する情報を、前記クライアント端末に送信する第1の送信手段と、前記第1のユーザインタフェースを介して前記クライアント端末において指定された複数の用途それぞれの名称と各用途における課金先とを対応付けて登録する登録手段と、前記登録手段で登録された前記複数の用途それぞれの名称の中から印刷対象のファイルについての用途を選択させるための第2のユーザインタフェースに関する情報を、前記クライアント端末に送信する第2の送信手段と、前記第2のユーザインタフェースにおいて選択された用途と、前記印刷対象のファイルとを、前記クライアント端末から受信する受信手段と、前記印刷対象のファイルの印刷に基づき、前記受信手段で受信した用途に対応付けて前記登録手段により登録されている課金先への課金処理を行う課金手段と、を有し、前記第1のユーザインタフェースでは、私用の用途に対する課金先として登録するユーザの決済情報として、当該ユーザのクレジットカードの情報を登録するか否かを設定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
複数の印刷用途と、それぞれの用途に応じて課金先を個別に登録しておくことができるので、ユーザが複数の会社に所属してそれぞれの業務を行う場合でも、適切な課金先に課金することができる。さらに、私用で印刷を行う場合に、それぞれのユーザの実情に合わせて、クレジットカードで決済するか現金で決済するかを切り替えることが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
クラウドプリントシステムの基本構成図
本実施例におけるシステム構成図
ハードウェア構成図
ソフトウェア構成図
ユーザ登録及びジョブアップロードに関するシーケンス図
印刷と課金処理に関するシーケンス図
課金テーブルの例
登録UIを用いて登録される登録情報(ユーザ情報と業務設定)の例
ジョブ入稿UI
ジョブリストの例
第2の実施例における登録情報の例
印刷可否判定フロー
課金処理のシーケンス図
印刷ログの例
CPS210の利用料金の例
第2の実施例における課金テーブルの例
第2の実施例におけるジョブリストの例
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(【0011】以降は省略されています)

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