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公開番号2024134330
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044572
出願日2023-03-20
発明の名称地下構造物の施工方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E02D 29/045 20060101AFI20240926BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】複数の地下構造物の継ぎ目部からの地下構造物の背面の土砂の流入抑制の確実化を図ることが可能となる地下構造物の施工方法を提供する。
【解決手段】地下構造物の施工方法は、掘割部を形成する掘削工程と、継ぎ目部を介して互いに連なるように複数の地下構造物を掘割部に構築する躯体構築工程と、外形を構成する外形構成部の内部に中詰材が収容された中詰構造体を、構築された複数の地下構造物の継ぎ目部を覆うように掘割部に設置する設置工程と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
地下構造物の施工方法であって、
掘割部を形成する掘削工程と、
継ぎ目部を介して互いに連なるように複数の前記地下構造物を前記掘割部に構築する躯体構築工程と、
外形を構成する外形構成部の内部に中詰材が収容された中詰構造体を、構築された複数の前記地下構造物の継ぎ目部を覆うように前記掘割部に設置する設置工程と、を備える、地下構造物の施工方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記地下構造物は、河川に沿って延在する堤防に並設され、
前記掘削工程では、前記堤防に関して前記河川とは反対側にて前記堤防に沿って前記掘割部を形成し、
前記設置工程では、透水性を有する前記中詰構造体である透水中詰構造体を前記継ぎ目部を覆うように前記掘割部に設置する、請求項1に記載の地下構造物の施工方法。
【請求項3】
前記設置工程では、前記中詰構造体の外形を構成する金属籠と、前記金属籠の内部に収容された砕石と、を有する蛇篭を前記中詰構造体として設置する、請求項1又は2に記載の地下構造物の施工方法。
【請求項4】
前記躯体構築工程では、複数の前記地下構造物として、U型擁壁とボックスカルバートとを互いに連なるように構築し、前記U型擁壁の下部には地盤改良を行わず、前記ボックスカルバートの下部には地盤改良を行い、
前記設置工程では、前記U型擁壁と前記ボックスカルバートとの前記継ぎ目部を覆うように前記中詰構造体を前記掘割部に設置する、請求項1又は2に記載の地下構造物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地下構造物の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
互いに隣接するボックスカルバートの境界となるべき箇所にコンクリート製の基礎ブロックを設置し、この基礎ブロックに弾性材を介してボックスカルバートを配置するコンクリート製品の施工方法が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-108271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
互いに連なるように構築された複数の地下構造物においては、例えば地震の際に複数の地下構造物の継ぎ目部(構造目地)が開く目開きが生じ、地下構造物の背面の土砂が継ぎ目部から流入することがある。そのため、地下構造物の施工において、例えば、可撓継手、シート、又は鉄板等の目開き対策部材を用いて継ぎ目部を覆うことが考えられる。しかしながら、従来の目開き対策部材では、大きい目開きに対しては目開き対策部材が破損する可能性がある。
【0005】
本発明は、複数の地下構造物の継ぎ目部からの地下構造物の背面の土砂の流入抑制の確実化を図ることが可能となる地下構造物の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、地下構造物の施工方法であって、掘割部を形成する掘削工程と、継ぎ目部を介して互いに連なるように複数の地下構造物を掘割部に構築する躯体構築工程と、外形を構成する外形構成部の内部に中詰材が収容された中詰構造体を、構築された複数の地下構造物の継ぎ目部を覆うように掘割部に設置する設置工程と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る地下構造物の施工方法では、掘削工程により、掘割部が形成される。躯体構築工程により、継ぎ目部を介して互いに連なるように複数の地下構造物が掘割部に構築される。設置工程により、外形を構成する外形構成部の内部に中詰材が収容された中詰構造体が、構築された複数の地下構造物の継ぎ目部を覆うように掘割部に設置される。これにより、例えば継ぎ目部が開く目開きが生じたとしても、中詰構造体が地下構造物の背面の土砂の流入を抑制する。したがって、本発明の一態様に係る地下構造物の施工方法によれば、複数の地下構造物の継ぎ目部からの地下構造物の背面の土砂の流入抑制の確実化を図ることが可能となる。
【0008】
一実施形態において、地下構造物は、河川に沿って延在する堤防に並設され、掘削工程では、堤防に関して河川とは反対側にて堤防に沿って掘割部を形成し、設置工程では、透水性を有する中詰構造体である透水中詰構造体を継ぎ目部を覆うように掘割部に設置してもよい。ここで、従来、目開き対策部材とは別の手法として、複数の地下構造物の躯体背面の埋戻し土をセメント改良して継ぎ目部を覆うことが考えられる。しかしながら、河川に沿って延在する堤防に地下構造物が並設される場合には、河川の管理上、河川からの浸透水を堤防の地盤内に通す要請があることを考慮する必要がある。この点、中詰構造体として透水性を有する透水中詰構造体を用いることで、例えば継ぎ目部が開く目開きが生じたとしても、透水中詰構造体が、地下構造物の背面の土砂の流入を抑制する。また、堤防の地盤内を通る河川からの浸透水は、透水中詰構造体を通過可能である。したがって、河川に沿って延在する堤防に並設される複数の地下構造物において、堤防の地盤内を通る河川からの浸透水の流れを許容しつつ、複数の地下構造物の継ぎ目部から地下構造物の背面の土砂が流入することを抑制可能となる。
【0009】
一実施形態において、設置工程では、中詰構造体の外形を構成する金属籠と、金属籠の内部に収容された砕石と、を有する蛇篭を中詰構造体として設置してもよい。この場合、従来の目開き対策部材を大きい目開きに対応させようとすると例えば特注品になる等部材コストの増大が問題となるところ、金属籠と砕石とを用いて中詰構造体を構成するため、安価且つ容易に構成することができる。
【0010】
一実施形態において、躯体構築工程では、複数の地下構造物として、U型擁壁とボックスカルバートとを互いに連なるように構築し、U型擁壁の下部には地盤改良を行わず、ボックスカルバートの下部には地盤改良を行い、設置工程では、U型擁壁とボックスカルバートとの継ぎ目部を覆うように中詰構造体を掘割部に設置してもよい。この場合、躯体構築工程により、U型擁壁の下部では地盤改良が行われておらず、ボックスカルバートの下部では地盤改良が行われている。そのため、U型擁壁の下部とボックスカルバートの下部とで地震の際の揺れ方が異なりやすく、目開きが生じやすい傾向となる。ここで、設置工程により、U型擁壁とボックスカルバートとの継ぎ目部を覆うように中詰構造体が掘割部に設置される。これにより、目開きが生じやすい傾向となる継ぎ目部において、地下構造物の背面の土砂が流入することを有効に抑制可能となる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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