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公開番号
2024134274
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-03
出願番号
2023044492
出願日
2023-03-20
発明の名称
成膜方法及び成膜装置
出願人
東京エレクトロン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
21/318 20060101AFI20240926BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】基板表面の凹部にウェットエッチング耐性と埋め込み性に優れたシリコン窒化膜を形成する、技術を提供する。
【解決手段】成膜方法は、基板表面の凹部にシリコン窒化膜を形成する工程を有する。前記シリコン窒化膜を形成する工程は、シリコン含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、前記シリコン含有ガスを前記基板表面に供給する工程と、前記シリコン含有ガスの吸着物を窒化する窒化ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、を有する。前記窒化ガスは、N
2
ガスを含む。前記シリコン窒化膜を形成する工程は、前記シリコン含有ガスの吸着を促進する吸着促進ガスを前記基板表面に供給する工程を有し、前記吸着阻害ガスの供給と前記シリコン含有ガスの供給と前記窒化ガスの供給とを含む処理を1回以上行うことと、前記吸着促進ガスの供給を1回以上行うことと、を複数回繰り返し行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基板表面の凹部にシリコン窒化膜を形成する工程を有する、成膜方法であって、
前記シリコン窒化膜を形成する工程は、シリコン含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、前記シリコン含有ガスを前記基板表面に供給する工程と、前記シリコン含有ガスの吸着物を窒化する窒化ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、を有し、
前記窒化ガスは、N
2
ガスを含み、
前記シリコン窒化膜を形成する工程は、前記シリコン含有ガスの吸着を促進する吸着促進ガスを前記基板表面に供給する工程を有し、前記吸着阻害ガスの供給と前記シリコン含有ガスの供給と前記窒化ガスの供給とを含む処理を1回以上行うことと、前記吸着促進ガスの供給を1回以上行うことと、を複数回繰り返し行う、成膜方法。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記吸着促進ガスは、NH
2
基を含有する、請求項1に記載の成膜方法。
【請求項3】
前記吸着促進ガスは、NH
3
ガス、N
2
H
4
ガス、N
2
H
2
ガス、CH
3
NHNH
2
ガス、CH
3
NH
2
ガスから選択される少なくとも1つを含む、請求項2に記載の成膜方法。
【請求項4】
前記シリコン窒化膜を形成する工程は、前記シリコン含有ガスの吸着物を改質する改質ガスのプラズマを生成して前記基板表面に供給する工程を有し、
前記改質ガスは、H
2
ガスを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の成膜方法。
【請求項5】
前記改質ガスの供給は、前記シリコン含有ガスの供給の後、前記窒化ガスの供給の前に行われる、請求項4に記載の成膜方法。
【請求項6】
前記改質ガスは、不活性ガスを更に含む、請求項4に記載の成膜方法。
【請求項7】
前記シリコン窒化膜を形成する工程は、前記吸着促進ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の成膜方法。
【請求項8】
前記シリコン窒化膜を形成する工程は、前記吸着促進ガスをプラズマ化することなく前記基板表面に供給する工程と、前記吸着促進ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の成膜方法。
【請求項9】
前記シリコン窒化膜を形成する工程は、前記吸着促進ガスをプラズマ化することなく前記基板表面に供給する工程と、前記吸着促進ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、を複数回繰り返し行う、請求項8に記載の成膜方法。
【請求項10】
前記吸着阻害ガスは、ハロゲンガス、非ハロゲンガス、又は前記ハロゲンガスと前記非ハロゲンガスの混合ガスの少なくとも1つを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の成膜方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、成膜方法及び成膜装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、基板表面の凹部にシリコン窒化膜を埋め込む技術が開示されている。特許文献1には、NH
3
ガスを基板表面に供給することでNH
2
基からなる吸着サイトを凹部の全体に形成する工程と、Cl
2
ガスを基板表面に供給することで凹部の上部に非吸着サイトを形成すると共に凹部の下部に吸着サイトを残す工程と、シリコン含有ガスを基板表面に供給する工程と、をこの順番で実施することが記載されている。特許文献2には、吸着阻害ガスとして、ハロゲンガスだけではなく非ハロゲンガスを使用することが記載されている。
【0003】
特許文献3には、基板表面にシリコン窒化膜を形成する技術が開示されている。特許文献3には、具体例として、ジクロロシラン(DCS:SiH
2
Cl
2
)ガスを基板表面に供給する工程と、H
2
ガスとN
2
ガスからなる改質ガスをプラズマ化して基板表面に供給する工程と、NH
3
ガスからなる窒化ガスをプラズマ化することなく基板表面に供給する工程と、をこの順番で繰り返し実施することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-10950号公報
特開2022-111765号公報
特開2020-113743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の一態様は、基板表面の凹部にウェットエッチング耐性と埋め込み性に優れたシリコン窒化膜を形成する、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の成膜方法は、基板表面の凹部にシリコン窒化膜を形成する工程を有する。前記シリコン窒化膜を形成する工程は、シリコン含有ガスの吸着を阻害する吸着阻害ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、前記シリコン含有ガスを前記基板表面に供給する工程と、前記シリコン含有ガスの吸着物を窒化する窒化ガスをプラズマ化して前記基板表面に供給する工程と、を有する。前記窒化ガスは、N
2
ガスを含む。前記シリコン窒化膜を形成する工程は、前記シリコン含有ガスの吸着を促進する吸着促進ガスを前記基板表面に供給する工程を有し、前記吸着阻害ガスの供給と前記シリコン含有ガスの供給と前記窒化ガスの供給とを含む処理を1回以上行うことと、前記吸着促進ガスの供給を1回以上行うことと、を複数回繰り返し行う。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、基板表面の凹部にウェットエッチング耐性と埋め込み性に優れたシリコン窒化膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る成膜方法を示す断面図である。
図2は、成膜工程の一例を示すフローチャートである。
図3は、例1~例4の成膜条件を示す図である。
図4は、例5~例9の成膜条件を示す図である。
図5は、例8の成膜条件で得られた基板のSEM写真である。
図6は、例1と例2の成膜条件で得られたシリコン窒化膜のWERと深さの関係を示す図である。
図7は、例1~例4の成膜条件で得られたシリコン窒化膜のGPCと深さの関係を示す図である。
図8は、例5~例7の成膜条件で得られたシリコン窒化膜のGPCと深さの関係を示す図である。
図9は、例6、例8及び例9の成膜条件で得られたシリコン窒化膜のGPCと深さの関係を示す図である。
図10は、例1、例2及び例8の成膜条件で得られたシリコン窒化膜のGPCと深さの関係を示す図である。
図11は、例1、例2及び例8の成膜条件で得られたシリコン窒化膜のGPC
X-250
と深さの関係を示す図である。
図12は、例1、例2及び例8の成膜条件で得られたシリコン窒化膜のWER
0
とGPC
0-250
の関係を示す図である。
図13は、一実施形態に係る成膜装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。
【0010】
図1を参照して、一実施形態に係る成膜方法について説明する。成膜方法は、図1に示すように、基板表面Waの凹部Wbにシリコン窒化膜Wcを形成する工程を有する。この工程を以下、成膜工程とも称する。基板Wは、本実施形態ではシリコンウェハであるが、化合物半導体ウェハであってもよい。基板Wは、基板表面Waに凹部Wbを有する。凹部Wbは、本実施形態ではトレンチであるが、ビアホールであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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