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公開番号2024134131
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044253
出願日2023-03-20
発明の名称アルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法
出願人日揮触媒化成株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C01B 25/34 20060101AFI20240926BHJP(無機化学)
要約【課題】廃液に含まれる未反応のリンが少ないアルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法を提供すること。
【解決手段】水にアルカリ土類金属を含む塩が分散したアルカリ土類金属含有懸濁液を準備するアルカリ土類金属含有懸濁液調製工程、リンを含む化合物が溶解したリン水溶液を準備するリン水溶液調製工程、前記アルカリ土類金属含有懸濁液と前記リン水溶液とを混合して、pHが5.0以下の混合液を調製する反応工程、前記pHが5.0以下の混合液に前記アルカリ土類金属を含む塩を添加して、pHを5.5以上、7.0以下の範囲に調整するpH調整工程を含む、アルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水にアルカリ土類金属を含む塩が分散したアルカリ土類金属含有懸濁液を準備するアルカリ土類金属含有懸濁液調製工程、
リンを含む化合物が溶解したリン水溶液を準備するリン水溶液調製工程、
前記アルカリ土類金属含有懸濁液と前記リン水溶液とを混合して、pHが5.0以下の混合液を調製する反応工程、
前記pHが5.0以下の混合液に前記アルカリ土類金属を含む塩を添加して、pHを5.5以上、7.0以下の範囲に調整するpH調整工程を含む、
アルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
リン酸マグネシウムやリン酸カルシウムに代表されるアルカリ土類金属のリン酸塩化合物は、肥料、耐火物用バインダー、難燃剤、飲食品の添加剤および触媒の材料として、広く使用されている。例えば、特許文献1には、飲食品に使用されるリン酸マグネシウムが開示されている。また、特許文献2には、リン酸マグネシウムを含む触媒が開示されている。
【0003】
アルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法も広く知られている。例えば、特許文献3には、リン酸水素マグネシウムと酸化マグネシウムあるいは炭酸マグネシウムを秤量し水を適当量加え、ポットミル中室温で撹拌し、得られたスラリーを乾燥し、多水和物のリン酸三マグネシウム粉末を得て、さらに仮焼することにより無水のリン酸三マグネシウムを得ることを特徴とする、リン酸三マグネシウム化合物セラミックスの製造方法が開示されている。また、特許文献4には、リン酸に水酸化マグネシウムを水に分散させたスラリーを加える方法で、リン酸水素マグネシウムを調製したことも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-184864号公報
特開平7-100384号公報
特開平3-279205号公報
特公昭47-41824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のアルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法では、アルカリ土類金属のリン酸塩化合物を合成する際に廃液が生じ、この廃液に未反応のリンが多く含まれるという課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、廃液に含まれる未反応のリンが少ないアルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、アルカリ土類金属を含む塩とリンを含む化合物とを、2回に分けて異なるpHで反応させることで、反応後の廃液に含まれるリンの含有量を低下させる製造方法を見出し、本発明を完成させた。
【0008】
より具体的には、水にアルカリ土類金属を含む塩が分散したアルカリ土類金属含有懸濁液を準備するアルカリ土類金属含有懸濁液調製工程、
リンを含む化合物が溶解したリン水溶液を準備するリン水溶液調製工程、
前記アルカリ土類金属含有懸濁液と前記リン水溶液とを混合して、pHが5.0以下の混合液を調製する反応工程、
前記pHが5.0以下の混合液に前記アルカリ土類金属を含む塩を添加して、pHを5.5以上、7.0以下の範囲に調整するpH調整工程を含む、
アルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法を用いることで、反応後の廃液に含まれるリンの含有量を低下させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、廃液に含まれるリンが少ないアルカリ土類金属のリン酸塩化合物の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1の製造方法と比較例1の製造方法とを対比した図である。
実施例1~実施例3の製造方法を対比した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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