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公開番号2024132809
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023163049
出願日2023-09-26
発明の名称印刷方法及び印刷システム
出願人三洋グラビア株式会社
代理人個人
主分類B41F 11/00 20060101AFI20240920BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】グラビア印刷とフレキソ印刷を組み合わせた印刷方法及び印刷システムにおいて、印刷の高品位化、低コスト化、多品種小ロットへの対応容易化を共に図る。
【解決手段】本発明に係る印刷方法は、共通の印刷資材に対し、前記グラビア印刷により高隠蔽層を印刷し、前記フレキソ印刷により、前記高隠蔽層よりも被覆範囲が限定されているか、或いは、前記高隠蔽層よりも低い隠蔽力を有する低隠蔽層を印刷することを特徴とする。また、本発明に係る印刷システムは、グラビア印刷ユニットとフレキソ印刷ユニットとを含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
共通の印刷資材に対し、グラビア印刷により高隠蔽層を印刷し、フレキソ印刷により、前記高隠蔽層よりも被覆範囲が限定されているか、或いは、前記高隠蔽層よりも低い隠蔽力を有する低隠蔽層を印刷することを特徴とする印刷方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記共通の印刷資材には、色彩、階調、パターンの少なくともいずれか一つが異なる複数の前記低隠蔽層が形成される、
請求項1に記載の印刷方法。
【請求項3】
前記共通の印刷資材には、単一の前記高隠蔽層が設けられる、
請求項2に記載の印刷方法。
【請求項4】
前記高隠蔽層と前記低隠蔽層の少なくとも一方の印刷には、水性インキが用いられる、
請求項1-3のいずれか一項に記載の印刷方法。
【請求項5】
前記水性インキにおける着色剤の濃度は、15質量%以上25質量%以下である、
請求項4に記載の印刷方法。
【請求項6】
前記共通の印刷資材である基材フィルムに対し、前記フレキソ印刷により1又は複数の前記低隠蔽層を印刷した後、前記グラビア印刷により前記高隠蔽層を形成することにより前記高隠蔽層で前記1又は複数の低隠蔽層を被覆し、その後、前記高隠蔽層上にシーラント層を形成する、
請求項1又は2に記載の印刷方法を用いた包装フィルムの製造方法。
【請求項7】
前記高隠蔽層は、塩素化ポリオレフィン系インキによって形成され、
前記シーラント層は、押出ラミネートにより形成される、
請求項6に記載の包装フィルムの製造方法。
【請求項8】
共通の印刷資材に対し、グラビア印刷により高隠蔽層を印刷するグラビア印刷ユニットと、
前記共通の印刷資材に対し、フレキソ印刷により、前記高隠蔽層よりも被覆範囲が限定されているか、或いは、前記高隠蔽層よりも低い隠蔽力を有する低隠蔽層を印刷するフレキソ印刷ユニットと、を具備する印刷システム。
【請求項9】
共通の印刷資材に対して印刷を施すグラビア印刷ユニット及びフレキソ印刷ユニットを具備し、
前記グラビア印刷ユニットとして、少なくとも第1の前記グラビア印刷ユニットと第2の前記グラビア印刷ユニットとを有し、
前記第1のグラビア印刷ユニットと前記第2のグラビア印刷ユニットの間に前記印刷資材に対して順次に印刷を施す複数の前記フレキシ印刷ユニットを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項10】
前記グラビア印刷ユニットと前記複数のフレキソ印刷ユニットとの間に、前記共通の印刷資材の表裏を反転させる反転ユニットをさらに有する、
請求項9に記載の印刷システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は印刷方法及び印刷システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、グラビア印刷により包装用樹脂フィルムに印刷表示を形成する場合には、複数の色ごとの版胴を形成し、各版胴を用いて各色のパターン印刷を順次に行うことによって上記印刷表示を形成するようにしている。特に、上記樹脂フィルムの裏面に複数の印刷層を積層する裏刷りという印刷手法があり、この場合には、複数の印刷層の上に他の樹脂フィルムをラミネートすることにより、食品包装にも用いられることがある。
【0003】
上記の樹脂フィルムに対するグラビア印刷では、顔料成分をすばやく付着させるために温風をあてて溶剤を乾燥させることから、多量のVOC、すなわち、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)が排出される。そして、或る程度の規模の印刷設備では、排ガス濃度に法規制があるため、VOC処理装置が必須とされる。このような法規制に対処する一つの方法として、以下の特許文献1に記載されるように、複数の版胴を用いた印刷段階のうちの一部で油性インキ(トルエン系インキ)の代わりに、溶剤に水やアルコール等を用いた水性インキを用いることにより排ガス濃度を低下させるといった方法が知られている。
【0004】
一方、欧米では、包装用樹脂フィルムに施される印刷は、階調性や色の再現性に対する要求レベルが低いため、コスト面からフレキソ印刷により行われることが多い。フレキソ印刷は、印刷速度の向上や版替えの迅速性などによりコスト面で優れている。このため、上述のグラビア印刷などの凹版印刷方法と、フレキソ印刷などの凸版印刷方法とを組み合わせることによって両方法の有利な点を活かすように工夫されたものが知られている(以下の特許文献1及び2を参照)。
【0005】
特許文献1では、凹版印刷によってインキパターンを形成した後に、このインキパターンによって規制された領域に凸版印刷によってさらにインキパターンを形成することにより、印刷品位を向上させる技術が開示されている。また、特許文献2では、水性インキを用いて、階調絵柄をグラビア印刷で行い、ベタ柄をフレキソ印刷で行うことにより、連続印刷においてかぶりが少なく、塗布量変化が少ない印刷を可能とし、生産性の向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-238402号公報
特開2004-017472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、グラビア印刷では、包装用フィルム印刷などのように、写真などの階調性を要する印刷態様に適しているものの、製版コストや版替えに時間がかかることにより、コストの観点から或る程度の印刷数量が必要であり、多品種小ロットへの対応が難しいという問題がある。一方、フレキソ印刷では、印刷の高速性や版替時間の短さなどに起因する低コストや小ロットへの対応といった利点に加えて、近年、技術の向上によって高精細性などの印刷品位が向上してきているため、従来よりも広い範囲での利用が考えられる。
【0008】
そこで、グラビア印刷とフレキソ印刷を組み合わせることが考えられ、上記特許文献1及び2のような方法が提案されている。しかし、従来の組み合せによる複合印刷の方法のうち、特許文献1による印刷方法では、凸版印刷によるインクパターンが凹版印刷によるインクパターン規制された領域に形成されるため、印刷パターンに制約があり、種々の印刷態様に応じた状況で利用することが困難であるという問題がある。また、特許文献2による印刷方法では、階調絵柄をグラビア印刷で行い、ベタ柄をフレキソ印刷で行うことにより、それぞれの印刷形式で有利な部分を担うこととなるため、従来手法をそのまま適用して印刷できるという利点があるものの、階調絵柄を形成するグラビア印刷部分では、製版のコストや版替時間の増大に起因して、印刷の低コスト化や多品種小ロットへの対応が困難であるという問題があり、一方、ベタ柄を形成するフレキソ印刷部分では、凸版印刷であるために供給できるインク量が少ないことから、隠蔽性が不十分で、ピンホールやムラが生じやすいという問題がある。また、いずれの印刷部分でも、水性インキを用いることから、グラビア印刷では印刷品位の低下を招き、フレキソ印刷ではインク量増加の困難性を招くなど、それぞれの印刷形式に起因する障害が増幅されやすいという問題もある。
【0009】
そこで、本発明は上記各問題を解決するものであり、その課題は、グラビア印刷とフレキソ印刷を組み合わせた印刷方法及び印刷システムにおいて、印刷の高品位化、低コスト化、多品種小ロットへの対応容易化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る印刷方法は、共通の印刷資材に対し、グラビア印刷により高隠蔽層を印刷し、フレキソ印刷により、前記高隠蔽層よりも被覆範囲が限定されているか、或いは、前記高隠蔽層よりも低い隠蔽力を有する低隠蔽層を印刷することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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