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公開番号2024131842
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042319
出願日2023-03-16
発明の名称印刷システム、検査装置とその制御方法、並びにプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20240920BHJP(電気通信技術)
要約【課題】感光ドラムや中間転写ベルトのような回転体に起因する要因の場合、記録材の搬送方向に回転周期の距離ごとに線状や点状の画像異常が発生し、そのような要因を特定する際に、画像異常の特徴が一致又は類似しているものに対して周期解析を行って要因の特定を行う。しかし画像異常の特徴に変化があると、同じ要因の画像異常であっても、異常特徴の一致度或いは類似度が低下し、要因特定の精度が落ちてしまう。
【解決手段】印刷装置で印刷された印刷物を読取って読取画像として取得し、その印刷物に発生した画像異常を検出する。その画像異常を囲む領域で、かつ前記領域における前記画像異常を除いた複数の画素に基づく基準画像データと、前記読取画像に含まれる前記画像異常を示す画素データとの差分とに基づいて前記画像異常の特徴情報を抽出し、その抽出された特徴情報に基づいて画像異常の要因を特定する。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
印刷装置と検査装置とを有する印刷システムであって、
前記印刷装置は、
印刷データに基づいて印刷物を生成し、
前記検査装置は、
前記印刷物を読取って読取画像として取得する読取手段と、
前記印刷物に発生した画像異常を検出する検出手段と、
前記画像異常を囲む領域で、かつ前記領域における前記画像異常を除いた複数の画素に基づく基準画像データと、前記読取画像に含まれる前記画像異常を示す画素データとの差分とに基づいて前記画像異常の特徴情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記特徴情報に基づいて前記画像異常の要因を特定する特定手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記基準画像データは、前記画像異常を囲む領域で、かつ前記領域における前記画像異常を除いた複数の画素のRGB信号値の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記画像異常を囲む領域は、前記画像異常の少なくとも上下左右の端部から所定長離れた辺を有する領域であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記画像異常の要因は、前記印刷装置及び前記検査装置のいずれかに起因するものであることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷物は、複数の色の画像を含むテストチャートであることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記検出手段は、前記テストチャートを印刷した前記印刷データから生成された基準画像と、前記読取画像との差分データに基づいて前記印刷物に発生した画像異常を検出することを特徴とする請求項5に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記検出手段は、前記読取画像から求めた基準画像と前記読取画像との差分データに基づいて前記画像異常を検出することを特徴とする請求項5に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記テストチャートは、画像部と非画像部とを含み、
前記読取画像から求めた基準画像は、前記画像部と前記非画像部のそれぞれに対応する読取画像のRGB信号値の平均値から求められることを特徴とする請求項7に記載の印刷システム。
【請求項9】
印刷装置で印刷された印刷物を受け取って検査する検査装置であって、
前記印刷物を読取って読取画像として取得する読取手段と、
前記印刷物に発生した画像異常を検出する検出手段と、
前記画像異常を囲む領域で、かつ前記領域における前記画像異常を除いた複数の画素に基づく基準画像データと、前記読取画像に含まれる前記画像異常を示す画素データとの差分とに基づいて前記画像異常の特徴情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記特徴情報に基づいて前記画像異常の要因を特定する特定手段と、
を有することを特徴とする検査装置。
【請求項10】
前記基準画像データは、前記画像異常を囲む領域で、かつ前記領域における前記画像異常を除いた複数の画素のRGB信号値の平均値であることを特徴とする請求項9に記載の検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、検査装置とその制御方法、並びにプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
印刷物を検査して、印刷物の画像異常を検出する技術がある。この技術では、画像形成装置に入力された原稿画像に基づいて印刷処理を行い、画像形成装置から出力された印刷物を読取装置によってスキャンし読取画像を得る。そして、読取画像情報と入力画像情報(基準画像)の両画像同士の差分情報から、印刷異常を検出する。
【0003】
また特許文献1では、出力画像の基となる入力画像情報と、読取装置で取得された読取画像情報との差分の情報から投影波形に関する特徴値を算出し、その特徴値に基づいてクラスタリング処理により出力画像に含まれる異常の種別集合を判定している。そして、画像異常を引き起こす故障を診断するために用いられる複数のテストチャートの中から、異常の種別集合に応じたテストチャートを決定する。そして、そのテストチャートを出力した被検査画像を読み込んで得られる被検査画像情報と、決定されたテストチャートとを比較して、被検査画像に生じる異常種類の判別を行う。こうしてその判別された異常種類に基づいて、画像形成装置を構成する個々の構成部材の故障を診断する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-281959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のように、入力画像情報と読取画像情報との差分の情報から画像異常の特徴を抽出する際に、印刷されたテストチャートの画像部に濃度ムラがあるなどの理由で入力画像の濃度信号と読取画像の濃度信号にズレが生じることがある。このような場合は、入力画像と読取画像との間に差分が発生し、テストチャートの画像部にある画像異常の形状やコントラストなどの特徴に変化が生じることがある。
【0006】
画像異常の要因となる印刷装置の部材のうち、感光ドラムや中間転写ベルトのような回転体に起因する要因の場合は、記録材の搬送方向に回転周期の距離ごとに線状や点状の画像異常が発生する。そのような要因を特定する際に、画像異常の特徴が一致又は類似しているものに対して周期解析を行って要因の特定を行う。ここで、画像異常の特徴に変化があると、同じ要因の画像異常であっても、異常特徴の一致度或いは類似度が低下し、要因特定の精度が落ちてしまう恐れがある。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
【0008】
本発明の目的は、画像異常の特徴抽出の精度を良くして、その画像異常の要因を安定して特定できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷システムは以下のような構成を備える。即ち、
印刷装置と検査装置とを有する印刷システムであって、
前記印刷装置は、
印刷データに基づいて印刷物を生成し、
前記検査装置は、
前記印刷物を読取って読取画像として取得する読取手段と、
前記印刷物に発生した画像異常を検出する検出手段と、
前記画像異常を囲む領域で、かつ前記領域における前記画像異常を除いた複数の画素に基づく基準画像データと、前記読取画像に含まれる前記画像異常を示す画素データとの差分とに基づいて前記画像異常の特徴情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記特徴情報に基づいて前記画像異常の要因を特定する特定手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像異常の特徴抽出の精度を良くして、その画像異常の要因を安定して特定できるという効果がある。
(【0011】以降は省略されています)

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