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公開番号2024131683
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042098
出願日2023-03-16
発明の名称抽出装置
出願人エステー株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類B01D 11/02 20060101AFI20240920BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】抽出物の捕集系を短時間で容易且つきれいに洗浄することができる抽出装置を提供する。
【解決手段】抽出装置100は、原料Mを収容するマイクロ波を透過可能な密閉容器10と、マイクロ波を発振して原料に照射するマイクロ波発振装置24と、密閉容器に連通可能な一端18aを有し、マイクロ波の照射により原料から出る蒸気を通す配管18、32と、配管を通る蒸気を冷却して液化する冷却装置30と、配管を通って液化された抽出物Eを捕集するための容器42を配置可能で且つ配管の他端32bに連通可能な密閉空間S4を有する負圧チャンバ40と、負圧チャンバの密閉空間、配管の内部空間S3、及び密閉容器の内部空間S1を減圧する減圧ポンプ50と、配管の一端を密閉容器に気密に接続可能で且つ接続を解除可能なコネクタ16と、配管の他端を負圧チャンバの密閉空間に気密に接続可能で且つ接続を解除可能なコネクタ34と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原料を収容するとともにマイクロ波を透過可能な密閉容器と、
前記マイクロ波を発振して前記密閉容器内の原料に照射するマイクロ波発振装置と、
前記密閉容器に連通可能な一端を有し、前記マイクロ波の照射により前記原料から出る蒸気を通す配管と、
前記配管を通る蒸気を冷却して液化する冷却装置と、
前記配管を通って前記冷却装置によって液化された抽出物を捕集するための容器を配置可能で且つ前記配管の他端に連通可能な密閉空間を有する負圧チャンバと、
前記負圧チャンバの前記密閉空間、前記配管の内部、及び前記密閉容器の内部を減圧するための減圧装置と、
前記配管の前記一端を前記密閉容器に気密に接続可能で且つ接続を解除可能な第1コネクタと、
前記配管の前記他端を前記負圧チャンバの前記密閉空間に気密に接続可能で且つ接続を解除可能な第2コネクタと、
を有する抽出装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記第1コネクタは、前記配管の前記一端に向けて収束する収束面を有して該配管の外側に固定した第1栓部と、前記第1栓部の前記収束面に気密に接触する第1凹面及び前記配管の前記一端を通す貫通孔を有し前記密閉容器に気密に固定した第1受部と、を有し、
前記第2コネクタは、前記配管の前記他端に向けて収束する収束面を有して該配管の外側に固定した第2栓部と、前記第2栓部の前記収束面に気密に接触する第2凹面及び前記配管の前記他端を通す貫通孔を有し前記負圧チャンバに気密に固定した第2受部と、を有する、
請求項1に記載の抽出装置。
【請求項3】
前記負圧チャンバの前記密閉空間、前記配管の内部、及び前記密閉容器の内部の負圧を調整するためのレギュレータをさらに有する、
請求項1に記載の抽出装置。
【請求項4】
前記冷却装置は、前記配管を埋設する冷却液を収容した水槽と、前記水槽内に収容した冷却液を冷却する冷却機と、を有する、
請求項1に記載の抽出装置。
【請求項5】
前記冷却装置は、前記配管に接触して取り付けた複数の放熱フィンと、複数の前記放熱フィンの間に風を送るための送風装置と、を有する、
請求項1に記載の抽出装置。
【請求項6】
前記密閉容器と前記冷却装置の間の前記配管を途中で分割可能で且つ気密に接続可能に設けた第3コネクタをさらに有し、
前記密閉容器の重力方向の下方に前記冷却装置を配置し、前記冷却装置の重力方向の下方に前記負圧チャンバを配置し、前記第2及び第3コネクタによる接続を解除することにより前記冷却装置を着脱可能にした、
請求項1に記載の抽出装置。
【請求項7】
前記密閉容器を配置する加熱空間を囲む前記マイクロ波を透過不能な筐体を有し、前記加熱空間に前記マイクロ波を照射する前記マイクロ波発振装置を備えた加熱装置をさらに有し、
前記加熱装置の前記筐体が、前記配管を挿通可能な挿通孔を有し、
前記筐体の前記挿通孔の径が、前記マイクロ波の波長の1/2未満である、
請求項1に記載の抽出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、植物の枝葉から有効成分を抽出するための抽出装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1のマイクロ波抽出装置は、原料を入れる閉鎖容器と、閉鎖容器内を減圧させるためのポンプと、閉鎖容器内にマイクロ波を照射して原料を加熱するためのマイクロ波発生手段と、加熱により原料から発生した水蒸気を回収器に向けて送るための導管と、導管を通る水蒸気を冷却して液化させる手段と、を有する。
【0003】
例えば、特許文献1の装置に異なる種類の原料を投入してその成分を抽出する場合、前に投入した原料の残渣と、導管の内面に残った抽出成分を洗浄する必要がある。この場合、例えば、閉鎖容器内に残っている残渣を取り出して、閉鎖容器に洗浄水などを投入して導管を通して流出させ、閉鎖容器の内面と導管の内面を洗浄する。このような洗浄を行うことにより、次に投入する原料から抽出した抽出物に、その前に投入した原料の成分が混入する不具合を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表平8-512337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した装置の洗浄には、多量の洗浄水を必要とし、洗浄に要する時間も長く、作業負担も大きい。例えば、原料の種類を頻繁に変える運用をした場合、原料を入れ替える度に装置を洗浄する必要があり、装置の稼働率が著しく低下してしまう。また、閉鎖容器と導管の内部は、負圧を維持する密閉された空間となっており、抽出物の流路となる閉鎖容器と導管の内面に凸凹があるため、洗浄水を流すだけでは閉鎖容器の内面と導管の内面をきれいに洗浄することは難しい。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、抽出物の捕集系を短時間で容易且つきれいに洗浄することができる抽出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の抽出装置の一態様は、密閉容器と、マイクロ波発振装置と、配管と、冷却装置と、負圧チャンバと、減圧装置と、第1コネクタと、第2コネクタと、を有する。密閉容器は、原料を収容するとともにマイクロ波を透過可能である。マイクロ波発振装置は、マイクロ波を発振して密閉容器内の原料に照射する。配管は、密閉容器に連通可能な一端を有し、マイクロ波の照射により原料から出る蒸気を通す。冷却装置は、配管を通る蒸気を冷却して液化する。負圧チャンバは、配管を通って冷却装置によって液化された抽出物を捕集するための容器を配置可能である。負圧チャンバは、配管の他端に連通可能な密閉空間を有する。減圧装置は、負圧チャンバの密閉空間、配管の内部、及び密閉容器の内部を減圧する。第1コネクタは、配管の一端を密閉容器に気密に接続可能で且つ接続を解除可能である。第2コネクタは、配管の他端を負圧チャンバの密閉空間に気密に接続可能で且つ接続を解除可能である。
【0008】
本発明の抽出装置の一態様によると、第1コネクタは、配管の一端に向けて収束する収束面を有して配管の外側に固定した第1栓部と、第1栓部の収束面に気密に接触する第1凹面及び配管の一端を通す貫通孔を有し密閉容器に気密に固定した第1受部と、を有する。第2コネクタは、配管の他端に向けて収束する収束面を有して配管の外側に固定した第2栓部と、第2栓部の収束面に気密に接触する第2凹面及び配管の他端を通す貫通孔を有し真空チャンバに気密に固定した第2受部と、を有する
本発明の抽出装置の一態様は、負圧チャンバの密閉空間、配管の内部、及び密閉容器の内部の負圧を調整するためのレギュレータをさらに有する。
【0009】
本発明の抽出装置の一態様によると、冷却装置は、配管を埋設する冷却液を収容した水槽と、水槽内に収容した冷却液を冷却する冷却機と、を有する。
【0010】
本発明の抽出装置の一態様によると、冷却装置は、配管に接触して取り付けた複数の放熱フィンと、複数の放熱フィンの間に風を送るための送風装置と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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