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公開番号2024131671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042085
出願日2023-03-16
発明の名称コネクタ装置
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類H01R 13/621 20060101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタ20と相手側コネクタ60の電気的接続が解除されてから、離脱が完了するまでの時間的間隔を長くする。
【解決手段】コネクタ装置10は、コネクタ20と、コネクタ20に組付けられる規制部材40と、相手側コネクタ60と、を備える。規制部材40は、コネクタ20に対して回転可能な延出部42を備え、相手側コネクタ60は、電気的接続が解除された第1前後位置と、電気的に接続された第2前後位置と、の間を移動可能とされ、延出部42は、離脱規制部63と前後方向に重畳しない第1回転位置と、離脱規制部63と前後方向に係止する第2回転位置と、ボルト63Bの頭部と前後方向に重畳する第3回転位置と、の間を移動可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ボルトの回転動作によって、コネクタと相手側コネクタとの嵌合および離脱が可能なコネクタ装置であって、
前記コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに組み付けられる規制部材と、前記ボルトと螺合するボルト受けと、を備え、
前記相手側コネクタは、前記ハウジングと前後方向に嵌合される相手側ハウジングと、前記相手側ハウジングから、前記前後方向とは異なる方向に延びる離脱規制部と、前記ボルトを回転可能に保持するボルト保持部と、を備え、
前記規制部材は、前記前後方向とは異なる方向に延出し、前記コネクタに対して回転可能な延出部を備え、
前記相手側コネクタは、前記コネクタと電気的接続が解除された第1前後位置と、前記コネクタと電気的に接続された第2前後位置と、の間を移動可能とされ、
前記延出部は、前記離脱規制部と前記前後方向に重畳しない第1回転位置と、前記離脱規制部と前記前後方向に係止する第2回転位置と、前記ボルトの頭部と前記前後方向に重畳する第3回転位置と、の間を移動可能とされ、
前記相手側コネクタと前記コネクタとの離脱は、前記第2前後位置において前記延出部を前記第3回転位置から前記第2回転位置に回転させた後、前記相手側コネクタを前記第2前後位置から前記第1前後位置に移動させ、前記第1前後位置において前記延出部を前記第2回転位置から前記第1回転位置に回転させることで行われる、コネクタ装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記コネクタは、前記離脱規制部との間に溝部を形成する回転規制部を備え、
前記回転規制部は、前記相手側コネクタが前記第2前後位置にあるときに、前記延出部の回転を前記第3回転位置から前記第2回転位置までの間に規制し、
前記延出部は、前記相手側コネクタが前記第1前後位置にあるときに、前記第2回転位置から前記溝部を通って前記第1回転位置に回転する、請求項1に記載のコネクタ装置。
【請求項3】
前記規制部材は、誤回転防止リブを備え、
前記コネクタは、前記相手側コネクタが前記第1前後位置にあるときに、前記誤回転防止リブを係止して前記延出部を前記第2回転位置に保持させる係止部を備える、請求項1または請求項2に記載のコネクタ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタ装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
被ロック部を有するインレットと前後方向に沿って嵌合可能な充電コネクタとして、従来、特開2022-039492号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この充電コネクタは、ロックレバーと、第1軸部と、解除阻害部と、キャップと、それらを保持するシェルとを備えている。ロックレバーは、ロック部を有し、ロック部はロック位置とアンロック位置との間で変位可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-039492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている技術では、ロック部をロック位置からアンロック位置に変位させる操作により、充電コネクタ(コネクタ)とインレット(相手方コネクタ)の間のロックが解除され、両者を離脱させることができる。ロックを解除してインレットから充電コネクタを離脱させると、電気的接続が解除されるとともに端子が露出する。電気的接続を解除した直後は端子に電圧が残留している可能性がある。電圧が残留している間は、離脱作業を行う作業者が端子に触れられないようにすることが求められる。なお、端子の残留電圧は、電気的接続の解除後、時間の経過とともに低下する。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタ装置(コネクタと相手方コネクタ)の電気的接続が解除されてから、離脱が完了するまでの時間的間隔を長くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタ装置は、本開示のコネクタ装置は、ボルトの回転動作によって、コネクタ(オスコネクタ)と相手側コネクタ(メスコネクタ)との嵌合および離脱が可能なコネクタ装置であって、前記コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに組み付けられる規制部材と、前記ボルトと螺合するボルト受けと、を備え、前記相手側コネクタは、前記ハウジングと前後方向に嵌合される相手側ハウジングと、前記相手側ハウジングから、前記前後方向とは異なる方向に延びる離脱規制部と、前記ボルトを回転可能に保持するボルト保持部と、を備え、前記規制部材は、前記前後方向とは異なる方向に延出し、前記コネクタに対して回転可能な延出部を備え、前記相手側コネクタは、前記コネクタと電気的接続が解除された第1前後位置と、前記コネクタと電気的に接続された第2前後位置と、の間を移動可能とされ、前記延出部は、前記離脱規制部と前記前後方向に重畳しない第1回転位置と、前記離脱規制部と前記前後方向に係止する第2回転位置と、前記ボルトの頭部と前記前後方向に重畳する第3回転位置と、の間を移動可能とされ、前記相手側コネクタと前記コネクタとの離脱は、前記第2前後位置において前記延出部を前記第3回転位置から前記第2回転位置に回転させた後、前記相手側コネクタを前記第2前後位置から前記第1前後位置に移動させ、前記第1前後位置において前記延出部を前記第2回転位置から前記第1回転位置に回転させることで行われる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタ装置の電気的接続が解除されてから、離脱が完了するまでの時間的間隔を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、コネクタ装置を筐体Cに組付けた状態を示す斜視図である。
図2は、コネクタ装置を斜め後方から見た分解斜視図である。
図3は、コネクタ装置を斜め前方から見た分解斜視図である。
図4は、オスコネクタ本体部を前方から見た正面図である。
図5は、規制部材の側面図である。
図6は、A-A線及びB-B線の位置を示す、コネクタ装置の拡大斜視図である。
図7は、図6のA-A線で切断した断面図である。
図8は、図6のA-A線で切断した断面図である。
図9は、図6のB-B線で切断した断面図である。
図10は、嵌合工程(1)または離脱工程(4)におけるコネクタ装置を示す斜視図である。
図11は、嵌合工程(2)または離脱工程(3)におけるコネクタ装置を示す斜視図である。
図12は、嵌合工程(3)または離脱工程(2)におけるコネクタ装置を示す斜視図である。
図13は、嵌合工程(4)または離脱工程(1)におけるコネクタ装置を示す斜視図である。
図14は、メスコネクタが第1前後位置にあるときのコネクタ装置の断面図である。
図15は、メスコネクタが第2前後位置にあるときのコネクタ装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
[1]本開示のコネクタ装置は、本開示のコネクタ装置は、ボルトの回転動作によって、コネクタ(オスコネクタ)と相手側コネクタ(メスコネクタ)との嵌合および離脱が可能なコネクタ装置であって、前記コネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに組み付けられる規制部材と、前記ボルトと螺合するボルト受けと、を備え、前記相手側コネクタは、前記ハウジングと前後方向に嵌合される相手側ハウジングと、前記相手側ハウジングから、前記前後方向とは異なる方向に延びる離脱規制部と、前記ボルトを回転可能に保持するボルト保持部と、を備え、前記規制部材は、前記前後方向とは異なる方向に延出し、前記コネクタに対して回転可能な延出部を備え、前記相手側コネクタは、前記コネクタと電気的接続が解除された第1前後位置と、前記コネクタと電気的に接続された第2前後位置と、の間を移動可能とされ、前記延出部は、前記離脱規制部と前記前後方向に重畳しない第1回転位置と、前記離脱規制部と前記前後方向に係止する第2回転位置と、前記ボルトの頭部と前記前後方向に重畳する第3回転位置と、の間を移動可能とされ、前記相手側コネクタと前記コネクタとの離脱は、前記第2前後位置において前記延出部を前記第3回転位置から前記第2回転位置に回転させた後、前記相手側コネクタを前記第2前後位置から前記第1前後位置に移動させ、前記第1前後位置において前記延出部を前記第2回転位置から前記第1回転位置に回転させることで行われる。
【0010】
延出部が第3回転位置にあるときには、延出部とボルトの頭部とが重畳しており、工具をボルトの頭部に近づけることができない。そのため、ボルトを回転させることができず、相手側コネクタをコネクタから離脱させることができないようになっている。離脱を行う際には、まず延出部を第3回転位置から第2回転位置に回転させる。その後、ボルトを回転させると、相手側コネクタが第2前後位置から第1前後位置に移動し、コネクタと相手側コネクタの電気的接続が解除される。
(【0011】以降は省略されています)

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