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公開番号2024176631
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095348
出願日2023-06-09
発明の名称コネクタカバー
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/58 20060101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】構造が複雑化するのを回避しつつ、配線部材の保持構造を設けることが可能なコネクタカバーを提供する。
【解決手段】コネクタカバー10は、保持部材80、受け部材90および配線部材20を備えている。配線部材20は、絶縁性のシート部21と、シート部21に並列に固定される複数本の電線22と、を有している。保持部材80は、受け部材90に向けて突出する孔開けピン83を有している。受け部材90は、シート部21に対向する内面から反対側の外面にかけて貫設されたピン受け部95を有している。孔開けピン83は、シート部21を貫通して保持し且つピン受け部95に挿入されるピン本体83Aと、ピン本体83Aから突出して受け部材90の外面に接触可能に対向する係止部83Bと、を有している。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
保持部材と、受け部材と、前記保持部材と前記受け部材との間に配置される配線部材と、を備え、
前記配線部材は、絶縁性のシート部と、前記シート部に並列に固定される複数本の電線と、を有し、
前記保持部材は、前記受け部材に向けて突出する孔開けピンを有し、
前記受け部材は、前記シート部に対向する内面から反対側の外面にかけて貫設されたピン受け部を有し、
前記孔開けピンは、前記シート部を貫通して保持し且つ前記ピン受け部に挿入されるピン本体と、前記ピン本体から突出して前記受け部材の前記外面に接触可能に対向する係止部と、を有している、コネクタカバー。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記ピン受け部は、前記受け部材の前記内面に、前記孔開けピンとの間に前記シート部をすり切る内周縁を有している、請求項1に記載のコネクタカバー。
【請求項3】
前記係止部は、前記ピン受け部への挿入方向の先端側に向けて縮径する斜面と、前記先端側に配置される端面と、前記斜面と前記端面とを鈍角に連ねる角部と、を有している、請求項2に記載のコネクタカバー。
【請求項4】
前記孔開けピンは、割り溝を介して径方向に弾性変形可能な複数の分割ピンを有している、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコネクタカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタカバーに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、曲げ部を有する複数本の電線と、曲げ部を保持する電線カバーと、電線カバーに取り付けられる筒状部材と、を備えた構造を開示している。各電線は、電線カバーから筒状部材にかけて挿通される。
特許文献2は、電線カバーと、電線カバーに取り付けられるコルゲートチューブと、電線カバーからコルゲートチューブにかけて挿通される複数本の電線と、を備えた構造を開示している。
特許文献3は、複数本の電線と、各電線を並列に固定する絶縁性のシート部と、を備えた配線部材を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-14774号公報
特開2023-10275号公報
特開2020-24787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1,2に開示された電線カバーの内部には、特許文献3に開示された配線部材のシート部を配置させることも可能である。仮に、シート部が電線カバーの内部に配置される場合に、電線カバーの内部にシート部を固定する構造を設けると、電線カバーの構造が複雑化する懸念がある。
【0005】
そこで、本開示は、構造が複雑化するのを回避しつつ、配線部材の保持構造を設けることが可能なコネクタカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタカバーは、保持部材と、受け部材と、前記保持部材と前記受け部材との間に配置される配線部材と、を備え、前記配線部材は、絶縁性のシート部と、前記シート部に並列に固定される複数本の電線と、を有し、前記保持部材は、前記受け部材に向けて突出する孔開けピンを有し、前記受け部材は、前記シート部に対向する内面から反対側の外面にかけて貫設されたピン受け部を有し、前記孔開けピンは、前記シート部を貫通して保持し且つ前記ピン受け部に挿入されるピン本体と、前記ピン本体から突出して前記受け部材の前記外面に接触可能に対向する係止部と、を有している、コネクタカバーである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、構造が複雑化するのを回避しつつ、配線部材の保持構造を設けることが可能なコネクタカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態1のコネクタカバーを含むコネクタにおいて、配線部材を除く各部材の分解斜視図である。
図2は、実施形態1のコネクタカバーを含むコネクタの斜視図である。
図3は、実施形態1のコネクタカバーを含むコネクタの背面図である。
図4は、実施形態1のコネクタカバーにおいて、孔開けピンが配線部材のシート部を貫通した部分を拡大して示す斜視図である。
図5は、実施形態1のコネクタカバーにおける配線部材の平面図である。
図6は、実施形態1のコネクタカバーにおける端子金具の断面図である。
図7は、実施形態1のコネクタカバーを含むコネクタにおいて、第1部材の第1収容室に端子金具が収容され、収容された端子金具に第1配線部材の導体が接続された状態を示す平面図である。
図8は、実施形態1のコネクタカバーを含むコネクタにおいて、図7に示す状態から第2部材の第2収容室に端子金具が収容され、収容された端子金具に第2配線部材の導体が接続された状態を示す平面図である。
図9は、実施形態1のコネクタカバーを含むコネクタにおいて、図8に示す状態から第3部材が装着された状態を示す平面図である。
図10は、実施形態1のコネクタカバーを含むコネクタにおいて、図9に示す状態から保持部材が受け部材に装着された状態を示す平面図である。
図11は、実施形態1のコネクタカバーにおいて、孔開けピンのピン本体がシート部を貫通してピン受け部に挿入され、係止部が受け部材の受け本体の下面に接触可能に対向して配置された状態を示す断面図である。
図12は、実施形態1のコネクタカバーにおける孔開けピンを拡大して示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタカバーは、
(1)保持部材と、受け部材と、前記保持部材と前記受け部材との間に配置される配線部材と、を備え、前記配線部材は、絶縁性のシート部と、前記シート部に並列に固定される複数本の電線と、を有し、前記保持部材は、前記受け部材に向けて突出する孔開けピンを有し、前記受け部材は、前記シート部に対向する内面から反対側の外面にかけて貫設されたピン受け部を有し、前記孔開けピンは、前記シート部を貫通して保持し且つ前記ピン受け部に挿入されるピン本体と、前記ピン本体から突出して前記受け部材の前記外面に接触可能に対向する係止部と、を有している。
【0010】
孔開けピンがシート部を貫通して保持することで、配線部材が保持部材と受け部材との間に保持される。また、孔開けピンの係止部が受け部材の外面に接触可能に対向することで、保持部材が受け部材から開く方向に変位することが規制される。孔開けピンが配線部材を保持する機能と受け部材からの保持部材の離脱を規制する機能とを兼備するため、それぞれの機能が保持部材の別々の部位に設けられる場合と比較し、保持部材ひいてはコネクタカバーの構造を簡素化することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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