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公開番号
2024131645
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023042043
出願日
2023-03-16
発明の名称
ポリエーテルイミド溶液およびポリエーテルイミド多孔体の製造方法
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
主分類
C08L
79/08 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】凝固液や抽出液を使用しない、いわゆる乾式法によりポリエーテルイミド(PEI)多孔体の作製が可能なPEI溶液を提供する。
【解決手段】ポリエーテルイミドと、PEIの良溶媒と、ポリオキシアルキレン骨格を構造中に含む溶媒と、を含有するPEI溶液。この溶液を基材に塗布した後に、乾燥することにより、凝固液や抽出液等の多孔化のための何らかの溶媒に浸漬する必要のない、いわゆる乾式法によって、PEI多孔体を製造することができるので、工業的に有利である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエーテルイミド(PEI)と、PEIの良溶媒と、ポリオキシアルキレン骨格を構造中に含む溶媒と、を含有するPEI溶液。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
請求項1記載のPEI溶液を基材上に塗布して塗膜を形成する工程および、前記塗膜の乾燥工程を含む、PEI多孔体の製造方法。
【請求項3】
塗膜を凝固液または抽出液へ浸漬する工程を含まない、請求項2記載のPEI多孔体の製造方法。
【請求項4】
請求項2または3記載の製造方法により得られるPEI多孔体
【請求項5】
請求項4記載のPEI多孔体の、リチウム二次電池用セパレータへの使用。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエーテルイミド溶液およびこのポリエーテルイミド溶液を用いたポリエーテルイミド多孔体の製造方法に関するものである(以下、ポリエーテルイミドを「PEI」と略記することがある)。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
PEIは、その優れた耐熱性や寸法安定性を利用して、電子材料や光学材料、光通信用光ファイバー周辺部材、航空宇宙関連部材、自動車内部材、医療材料の素材等の分野で利用されている。特に、PEIの多孔体は、フィルタや分離膜の分野で利用されている。PEI多孔体の製法としては、例えば特許文献1に、PEIを良溶媒に溶解させてPEI溶液とし、貧溶媒に浸漬させて良溶媒を抽出除去することで、PEI多孔体を得ることが開示されている。また、特許文献2には相分離化剤を配合して凝固液に浸漬し、抽出除去することでPEI多孔体を得ることが開示されている。特許文献1、2に開示されているような、いわゆる湿式法においては、PEI多孔体製造の際、凝固液や抽出液の使用により、水、アミド系溶媒、アルコール系溶媒等を含む大量の廃液が発生し、環境適合性の観点から問題があった。また、浸漬工程が必須であることから、量産時には専用設備が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-126638号公報
特開2014-118489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、凝固液や抽出液を使用せずにPEIを多孔体化できる手法は実現していなかった。
【0005】
そこで本発明は、前記課題を解決するものであって、凝固液や抽出液を使用しない、いわゆる乾式法によりPEI多孔体の作製が可能なPEI溶液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、PEI溶液を特定の組成、特に特定の溶媒種を選択することにより前記課題が解決されることを見出し、本発明の完成に至った。
【0007】
本発明は以下を趣旨とするものである。
PEIと、PEIの良溶媒と、ポリオキシアルキレン骨格を構造中に含む溶媒と、を含有するPEI溶液。
【発明の効果】
【0008】
本発明のPEI溶液から、簡単なプロセスで容易にPEI多孔体を得ることができる。このプロセスは、樹脂溶液を基材に塗布した後に、凝固液や抽出液等の多孔化のための何らかの溶媒に浸漬する必要のない、いわゆる乾式法であるため、湿式法で必要であった廃液処理の必要がない、従来の一般的な熱風乾燥設備が使用可能である、連続生産時の作製スピードが湿式法工程と比べて大幅に向上するなど、工業的に有利である。得られたPEI多孔体は、耐熱性に優れ、気孔率が高く、透過性に優れ、かつ気孔の優れた均一性に基づく良好な力学的特性を有するので、電子材料や光学材料、リチウム二次電池用セパレータ、フィルタ、分離膜、電線被覆等の産業用材料、医療材料の素材、断熱材、絶縁材等の分野で使用することができ、特にリチウム二次電池用セパレータには好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1で得られたPEI多孔質フィルム断面のSEM像である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のPEI溶液は、ポリオキシアルキレン骨格を構造中に含む溶媒が溶液中に含まれていることが必要である。ポリオキシアルキレン骨格を構造中に含む溶媒が含まれていなければ、製膜したときに多孔化せず、多孔膜を得ることができない。
(【0011】以降は省略されています)
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