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公開番号2024130858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040792
出願日2023-03-15
発明の名称転がり軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/38 20060101AFI20240920BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】二枚の環状体を係合爪により結合した保持器を備えた転がり軸受において、保持器としての機能を十分に発揮することができる転がり軸受を提供する。
【解決手段】転がり軸受は、内外輪と、これら内外輪間に介在する複数の玉と、各玉を保持するポケットが形成された保持器とを備える。保持器は、軸方向に突出する係合爪16により軸方向に重なり結合される二枚の環状体を有する。各環状体は、円周方向に一定の間隔で並びそれぞれがポケットの内壁面を構成する複数のポケット壁部と、円周方向に隣り合う前記ポケット壁部同士を連結する複数の結合板部とを有する。係合爪16の周方向長さL1を、係合爪16の径方向長さL2に対して40%以上60%以下とした。一方の環状体における係合爪16の、他方の環状体の係合孔17に対する締め代を0以上0.1mm以下とした。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
内外輪と、これら内外輪間に介在する複数の玉と、各玉を保持するポケットが形成された保持器とを備え、この保持器は、軸方向に突出する係合爪により前記軸方向に重なり結合される二枚の環状体を有する転がり軸受であって、
前記係合爪の周方向長さL1を、前記係合爪の径方向長さL2に対して40%以上60%以下とした転がり軸受。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
請求項1に記載の転がり軸受において、一方の前記環状体における前記係合爪の、他方の前記環状体の係合孔に対する締め代を0以上0.1mm以下とした転がり軸受。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受において、前記各環状体は、円周方向に一定の間隔で並びそれぞれが前記ポケットの内壁面を構成する複数のポケット壁部と、円周方向に隣り合う前記ポケット壁部同士を連結する複数の結合板部とを有し、前記二枚の環状体が前記各結合板部で互いに重なって結合された転がり軸受。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受において、モータ用転がり軸受である転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二枚の環状体を軸方向に結合した保持器を備えた転がり軸受に関し、例えば、モータ用転がり軸受等において、保持器としての機能を発揮することができる技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、転がり軸受に組み込まれる保持器として、二枚の同形状の環状体を係合させた合成樹脂製保持器が提案されている(特許文献1)。この合成樹脂製保持器は、二枚の同形状の環状体を係合爪により接続し、保持器として機能させている。この合成樹脂製保持器では、係合爪の精度により、ボールを保持する保持器ポケットの形状が左右される。特に対となる係合孔の隙間および係合爪の位置関係等が、環状体を結合した後のポケット形状の誤差として生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4340419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
係合爪の径方向長さに対する周方向長さの比である縦横比を検討したところ、以下のような保持器としての機能に課題が認められた。縦横比が低いいわゆる薄肉の係合爪は剛性が低く、縦横比が高過ぎる厚肉の係合爪は係合爪の挿入性等に課題があった。
【0005】
本発明の目的は、二枚の環状体を係合爪により結合した保持器を備えた転がり軸受において、保持器としての機能を十分に発揮することができる転がり軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の転がり軸受は、内外輪と、これら内外輪間に介在する複数の玉と、各玉を保持するポケットが形成された保持器とを備え、この保持器は、軸方向に突出する係合爪により前記軸方向に重なり結合される二枚の環状体を有する転がり軸受であって、
前記係合爪の周方向長さL1を、前記係合爪の径方向長さL2に対して40%以上60%以下とした。
【0007】
この構成によると、係合爪の周方向長さL1を径方向長さL2に対して40%以上60%以下としたため、係合爪として所望の剛性を備えると共に、係合爪を対象とする係合孔に円滑に且つ確実に挿入した状態を維持することが可能となる。これにより保持器としての機能を十分に発揮することができる。
係合爪の周方向長さL1が径方向長さL2に対して40%未満の場合、係合爪の剛性が不足し係合爪の強度上課題がある。係合爪の周方向長さL1が径方向長さL2に対して60%を超える場合、係合爪自体の強度が過大となるため、係合爪の返し分倒れず係合爪の挿入性の課題を解決できない。
【0008】
一方の前記環状体における前記係合爪の、他方の前記環状体の係合孔に対する締め代を0以上0.1mm以下としてもよい。
係合爪の対となる係合孔の隙間および係合爪の位置関係等が、環状体を結合した後のポケット形状の誤差として生じる。このため、係合爪は係合孔に対しある程度の締め代をもっており、係合爪の係合時、また運転中に各々の環状体の位相が変化しないようにされている。しかし、締め代が大きくなると、例えば、合成樹脂製の保持器の係合部では、係合爪の係合時または運転時に係合爪に機能面での低下が生じる場合がある。
この構成によると、係合爪の係合孔に対する締め代を0以上0.1mm以下としたため、係合爪の強度を保持すると共にポケットの位相ずれを抑えることが可能となる。したがって、係合爪の係合時または運転時に係合爪に機能面の低下が生じることを未然に防止し得る。
【0009】
前記各環状体は、円周方向に一定の間隔で並びそれぞれが前記ポケットの内壁面を構成する複数のポケット壁部と、円周方向に隣り合う前記ポケット壁部同士を連結する複数の結合板部とを有し、前記二枚の環状体が前記各結合板部で互いに重なって結合されてもよい。この場合、内外輪の軌道面間に複数の玉を挿入した後、二枚の環状体を軸方向の両側から組み合わせてこの保持器を容易に組み立てることができる。
この保持器を樹脂製として二枚の環状体を同一形状とすると、一種類の成形用金型で前記二枚の環状体を成形できる。この場合、金型費用を抑えて保持器のコスト低減を図れると共に、組み合わせる二枚の環状体を分別する必要がなく環状体の管理も容易である。
【0010】
転がり軸受はモータ用転がり軸受であってもよい。モータ用転がり軸受が、保持器としての機能を十分に発揮することができる場合、様々な用途、仕様のモータに転がり軸受を適用できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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