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公開番号2024130592
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040423
出願日2023-03-15
発明の名称テンドンの頭部保護構造
出願人中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社,弘和産業株式会社
代理人個人
主分類E02D 5/80 20060101AFI20240920BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】テンドンの頭部の定着部材を保護材により保護しながら、定着部材の状態の点検を可能とする機能を、保護材の入れ替えが必要となるときまで維持することができ、保護材の入れ替え作業が必要になった場合にも、保護材を手間なく容易に入れ替えることができる、テンドンの頭部保護構造を提供する。
【解決手段】定着部材(1,2,3,8)を囲う型枠の中に液体の状態で充填されたシリコーン樹脂が固化して形成された保護材(7)が、型枠の取り除かれた状態で、定着部材(1,2,3,8)を覆うヘッドキャップ(5)の中に配置され、保護材(7)の表面とヘッドキャップ(5)の内面の間に空隙が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
定着部材を囲う型枠の中に液体の状態で充填されたシリコーン樹脂が固化して形成された保護材が、前記型枠の取り除かれた状態で、前記定着部材を覆うヘッドキャップの中に配置され、前記保護材の表面と前記ヘッドキャップの内面の間に空隙が設けられていることを特徴とするテンドンの頭部保護構造。
続きを表示(約 68 文字)【請求項2】
前記ヘッドキャップの内部と外部を連通させる換気路が設けられている請求項1に記載のテンドンの頭部保護構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地すべりなどを防止するための、斜面・のり面の地山安定対策工に使用されるグラウンドアンカー工法において、地山に定着させたグラウンドアンカー(以下、テンドンという)の頭部を保護する構造に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【0002】
グラウンドアンカー工法において、地山表面の、のり枠や受圧板などの受圧構造物に定着させたテンドンの頭部は、地表に露出し腐食しやすい環境におかれている。そこで、この頭部を保護するための処理がなされている。具体的には、テンドンの頭部を定着させる部材(アンカーヘッド、くさび、マンション、ナットなど、以下「定着部材」とする)をヘッドキャップで覆い、キャップ内に防錆油等の防食用材料が充填されている。
【0003】
ヘッドキャップ内に充填される防食用材料は、テンドンの伸長や収縮を妨げることなく、点検作業等のためにキャップが外された際には周囲へ流出することなく定着部材に付着した状態を保つものでなければならない。そこで、これらの要件を満たすグリースが、防食用材料として広く採用されている。
【0004】
しかしながら、グリースは、流動性が極めて小さく、定着部材の中の小さな隙間に充填することが難しく、小さな隙間における腐食を防止できず全体として十分な防食効果を果たさない場合がある、などの問題を有している。そのため、グリースの代わりとなる、他の防食用材料を用いて、定着部材の保護を図ることが望ましい。
【0005】
そして、防食用材料にグリースを用いることなく定着部材の保護を図る手法として、実開平4-122736号公報には、変性ポリサルファイド、変性シリコーン等の保護材が充填され、蓋が装着されたプラスチック製コップ状容器を、アンカーヘッドに装着することが提案されている。
【0006】
また、本出願人らは、特許第6807482号公報で、構築時において、定着部材を覆うヘッドキャップの中に、時間の経過に伴い固化する液体材料がヘッドキャップに設けられた注入口を介して充填され、常態において、定着部材を、液体材料が固化して形成された、可撓性を有し所定の耐熱性を備える固形材で被覆することを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開平4-122736号公報
特許第6807482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
テンドンの頭部を覆う保護材は、経時劣化に伴い保護機能が低下するため、その状態を定期的に点検するとともに、劣化している場合には入れ替えが必要となる。
【0009】
ところが、保護材として粘ちょう性の高い物質が用いられると、入れ替え作業を行う際に、定着部材に付着した保護材を取り除く作業に手間を有する問題があった。また、上記特許文献1において提案されている、保護材と定着部材の間にプラスチックフィルムが配置される構造では、保護材の定着部材への付着を避けることはできるものの、プラスチックフィルムと定着部材の間に空気層が生じるため、保護機能が不十分なものとなるおそれがあった。
【0010】
これに対し、上記特許文献2において提案されている、時間の経過に伴い固化する液体材料を保護材として用いる場合、定着部材は、液体材料が固化して形成された、可撓性を有し所定の耐熱性を備える固形材で隙間なく被覆されるため、十分な保護機能を有するものとなる。しかも、入れ替え作業を行う際にも、保護材である固形材を定着部材から容易に取り外すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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