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公開番号2024130439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023040142
出願日2023-03-14
発明の名称培養装置
出願人株式会社ちとせ研究所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20240920BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】容器内に配置される供給管内に培養液が入り込むことを抑制できる培養装置を提供する。
【解決手段】培養装置10は、網状装置30と、支持体50と、容器20と、曝気管21と、を備えている。網状装置30は、左右に向き合わせて配置された一対の網状部31,31を有している。支持体50は、網状装置30を支持する。容器20は、一対の網状部31,31の間に配置されており、生物の培養液Wを貯留可能である。曝気管21は、容器20内の培養液Wに二酸化炭素等の気体を供給するためのものである。曝気管21は、容器20内に配置されて前後方向に延びる供給管21bを有している。供給管21bには複数の吹出孔が形成されている。吹出孔は、供給管21bの下半部に形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
左右に向き合わせて配置された一対の網状部を有する網状装置と、
前記網状装置を支持する支持体と、
一対の前記網状部の間に配置され、生物の培養液を貯留可能な容器と、
前記容器内の前記培養液に気体を供給するための曝気管と、を備え、
前記曝気管は、前記容器内に配置されて前後方向に延びる供給管を有し、
前記供給管には複数の吹出孔が形成されており、
前記吹出孔は、前記供給管の下半部に形成されていることを特徴とする培養装置。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
請求項1に記載の培養装置であって、
前記吹出孔の中心軸は、鉛直下方に向いていることを特徴とする培養装置。
【請求項3】
請求項1に記載の培養装置であって、
前記吹出孔の中心軸と鉛直軸との成す角度が45度以下に設定されていることを特徴とする培養装置。
【請求項4】
請求項3に記載の培養装置であって、
複数の前記吹出孔は、前記供給管の軸方向に沿って複数列を成して並んでいることを特徴とする培養装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水生の生物を培養するための培養装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
藻類、ネクトン、プランクトン、微生物などの水生の生物を培養するための培養装置には、培養液を貯留可能な容器が不可欠である。
例えば、特許文献1には、光合成生物である微細藻類を培養するための培養装置として、二枚の網状部と、網状部を支持する複数の支柱と、両網状部の間に配置された透光性を有する容器と、を備えているものがある。この培養装置では、容器内の微細藻類に光を照射するとともに、容器内の培養液に二酸化炭素を供給することで、微細藻類を光合成により増殖させることができる。
更に、発電所や工場などの施設から排出される二酸化炭素を多く含む気体(排ガス)を容器内の培養液に供給し、藻類に光合成を行わせることで、二酸化炭素の排出量を削減しつつ、藻類を増殖させることができる。
藻類は、脂質、炭水化物、タンパク質などの物質を含んでいる。培養装置から回収した藻類から燃料や食品などの各種製品が生産される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2004/074423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の培養装置では、生物の培養液を貯留可能な容器内の底部に、複数の吹出孔が形成された供給管が配置されている。吹出孔が形成されている位置については、特許文献1には特に記載されていないが、一般的には、前後方向に延びる供給管の上端部に気体の吹出方向が上向きとなるように形成されている。この供給管は、二酸化炭素等の気体を送出するための曝気用ポンプと接続されている。
しかしながら、例えば曝気用ポンプを切り替える際には、二酸化炭素等の気体の供給が一時的に止まるため、培養液が供給管内に入り込んでしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、容器内に配置される供給管内に培養液が入り込むことを抑制できる培養装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明は、培養装置であって、網状装置と、支持体と、容器と、曝気管と、を備えている。前記網状装置は、左右に向き合わせて配置された一対の網状部を有している。前記支持体は、前記網状装置を支持する。前記容器は、一対の前記網状部の間に配置されており、生物の培養液を貯留可能である。前記曝気管は、前記容器内の前記培養液に気体を供給するためのものである。前記曝気管は、前記容器内に配置されて前後方向に延びる供給管を有している。前記供給管には複数の吹出孔が形成されている。前記吹出孔は、前記供給管の下半部に形成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の培養装置は、容器内に配置される供給管内に培養液が入り込むことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る培養装置を用いた培養システムの全体構成図である。
本発明の実施形態に係る培養装置を前後方向に垂直な平面で切断した場合の拡大断面図である。
図2に示される供給管の拡大断面図であり、図4のIII-III断面図である。
図3の下方から見た図である。
変形例に係る供給管の拡大断面図であり、図6のV-V断面図である。
図5の下方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図において、共通する部材や同種の部材については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。なお、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜のため、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
本実施形態では、本発明の一例として、水生の光合成生物である藻類を大量に培養するための培養システムに用いられる培養装置について説明する。
【0010】
培養システム1は、図1に示すように、複数の培養装置10を地面に並べて設置することで構成されている。本実施形態では、発電所や工場など二酸化炭素を排出する施設の近くに培養システム1を設置している。
(【0011】以降は省略されています)

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