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公開番号2024129950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039373
出願日2023-03-14
発明の名称超高分子量オレフィン系重合体粒子、樹脂組成物および成形体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C08F 10/00 20060101AFI20240920BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】バイオマス原料を用いた超高分子量オレフィン系重合体粒子を提供すること。
【解決手段】エチレンおよび炭素原子数3~20のα-オレフィンから選ばれる1種以上のオレフィンに由来する構成単位を含み、下記要件(i)~(ii)を満たす、バイオマス由来の超高分子量オレフィン系重合体粒子。
要件(i):135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が、2~50dl/gの範囲にある
要件(ii):平均粒子径d50が、1~500μmの範囲にある
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エチレンおよび炭素原子数3~20のα-オレフィンから選ばれる1種以上のオレフィンに由来する構成単位を含み、下記要件(i)~(ii)を満たす、バイオマス由来の超高分子量オレフィン系重合体粒子。
要件(i):135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が、2~50dl/gの範囲にある
要件(ii):平均粒子径d50が、1~500μmの範囲にある
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記エチレンおよび炭素原子数3~20のα-オレフィンから選ばれる1種以上のオレフィンが、バイオマス由来成分を含む、請求項1に記載の超高分子量オレフィン系重合体粒子。
【請求項3】
ASTM D 6866に準拠したバイオマス度が1%以上である、請求項1に記載の超高分子量オレフィン系重合体粒子。
【請求項4】
前記エチレンおよび炭素原子数3~20のα-オレフィンから選ばれる1種以上のオレフィンが、バイオマス由来成分と、非バイオマス由来成分とを含む、請求項1に記載の超高分子量オレフィン系重合体粒子。
【請求項5】
エチレン単独重合体である、請求項1に記載の超高分子量オレフィン系重合体粒子。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の超高分子量オレフィン系重合体粒子を含む、樹脂組成物。
【請求項7】
請求項6に記載の樹脂組成物を含む成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、超高分子量オレフィン系重合体粒子、樹脂組成物および成形体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
二酸化炭素は、地球環境を温暖化するガス、すなわち温室効果ガスの一種として知られており、二酸化炭素の総量は、人による産業活動とともに、産業革命以後、急増し続けている。そして、最近の異常気象や海面上昇による自然災害の頻発は、温室効果ガスの増加に原因があると考えられている。そのため、地球環境を維持するために、地球上の海や大気を循環する二酸化炭素の総量を現在以上に増やさない理念が共有されている。
【0003】
二酸化炭素量の増加の原因として、化石燃料、または化石燃料由来の化合物を出発原料とする製品を燃焼させることが挙げられる。この燃焼により、地中深くに固定され、大気中には存在しなかった炭素が、二酸化炭素として急激に大気中に放出されることになるため、大気中の二酸化炭素量が大きく増加し、地球温暖化の原因となっている。一方、地球環境内において循環する二酸化炭素を吸収したり有機物に変化させることで育つ生物(植物、動物)を、地球の大気で燃やして二酸化炭素を発生させても、地球環境内に存在する二酸化炭素が循環するのみであるため、二酸化炭素を構成する炭素の総量には変化がない。
【0004】
サトウキビやトウモロコシ等のバイオマス原料から発酵等を経て得られたポリオレフィンを、バイオマス由来のポリオレフィンと呼ぶ。該バイオマス由来のポリオレフィンは、燃焼させても地球環境内に存在する二酸化炭素を増減させない、いわゆるカーボンニュートラル材料として採用することが望まれている。
【0005】
特許文献1および特許文献2には、バイオマス由来のプロピレンを製造すること、また、バイオマス由来のプロピレンを含む原料からバイオマス由来のプロピレン系重合体を製造することが記載されている。
【0006】
特許文献3には、植物由来の直鎖状低密度ポリエチレンと非植物由来の低密度ポリエチレンとを含むフィルム用ポリエチレン系樹脂組成物が記載されている。
特許文献4には、原料の少なくとも一部にバイオマス由来の共重合体を用いて得られた熱可塑性エラストマー組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2007/055361号公報
特許第7004864号公報
特許第5845936号公報
特許第6621364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記で挙げた文献にはバイオマス由来の超高分子量オレフィン系重合体粒子についての開示も示唆もない。
そこで本発明の課題は、バイオマス由来の超高分子量オレフィン系重合体粒子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下の様態を有する。
【0010】
[1]
エチレンおよび炭素原子数3~20のα-オレフィンから選ばれる1種以上のオレフィンに由来する構成単位を含み、下記要件(i)~(ii)を満たす、バイオマス由来の超高分子量オレフィン系重合体粒子。
要件(i):135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]が、2~50dl/gの範囲にある
要件(ii):平均粒子径d50が、1~500μmの範囲にある
(【0011】以降は省略されています)

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