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公開番号
2024129582
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-27
出願番号
2023038893
出願日
2023-03-13
発明の名称
半導体装置、半導体装置の製造方法およびチップセットの提供方法
出願人
ルネサスエレクトロニクス株式会社
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
H01L
23/34 20060101AFI20240919BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】半導体装置の製造コストを低減する。
【解決手段】本開示の半導体装置は、第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードのそれぞれを含む第1半導体チップと、第2パワートランジスタを含むが、温度検知ダイオードを含まない第2半導体チップと、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードのそれぞれを含む第1半導体チップと、
第2パワートランジスタを含むが、温度検知ダイオードを含まない第2半導体チップと、
を有する、半導体装置。
続きを表示(約 3,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記半導体装置は、ハーフブリッジ回路の構成要素であり、
前記第1パワートランジスタは、前記ハーフブリッジ回路を構成するハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタのうちの一方であり、
前記第2パワートランジスタは、前記ハーフブリッジ回路を構成する前記ハイサイドトランジスタおよび前記ローサイドトランジスタのうちの他方である、半導体装置。
【請求項3】
請求項2に記載の半導体装置において、
前記半導体装置は、さらに、
第3パワートランジスタを含み、温度検知ダイオードを含まない第3半導体チップと、
第4パワートランジスタを含み、温度検知ダイオードを含まない第4半導体チップと、
を有し、
前記第1パワートランジスタおよび前記第3パワートランジスタのそれぞれは、前記ハーフブリッジ回路の前記ローサイドトランジスタを構成し、
前記第2パワートランジスタおよび前記第4パワートランジスタのそれぞれは、前記ハーフブリッジ回路の前記ハイサイドトランジスタを構成し、
前記第1パワートランジスタは、前記第2パワートランジスタと直列接続され、
前記第3パワートランジスタは、前記第4パワートランジスタと直列接続され、
前記第1パワートランジスタは、前記第3パワートランジスタと並列接続され、
前記第2パワートランジスタは、前記第4パワートランジスタと並列接続されている、半導体装置。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体装置において、
前記半導体装置は、さらに、
第1チップ搭載部と、
平面視において、前記第1チップ搭載部と離間するように前記第1チップ搭載部の隣に配置された第2チップ搭載部と、
を有し、
前記第1半導体チップおよび前記第3半導体チップは、前記第1チップ搭載部上に搭載され、
前記第2半導体チップおよび前記第4半導体チップは、前記第2チップ搭載部上に搭載され、
前記第2半導体チップは、第1板状部材を介して前記第1チップ搭載部と電気的に接続され、
前記第4半導体チップは、第2板状部材を介して前記第1チップ搭載部と電気的に接続され、
前記第1半導体チップは、平面視において、前記第1板状部材が接続された前記第1チップ搭載部の第1部分と前記第2板状部材が接続された前記第1チップ搭載部の第2部分との間に配置されている、半導体装置。
【請求項5】
請求項4に記載の半導体装置において、
前記半導体装置は、さらに、
平面視において、前記第1チップ搭載部と前記第2チップ搭載部との間に配置された導体パターン部と、
を有し、
前記第1半導体チップは、第3板状部材を介して前記導体パターン部と電気的に接続され、
前記第3半導体チップは、第4板状部材を介して前記導体パターン部と電気的に接続され、
前記第1板状部材は、前記導体パターン部と物理的に接触しないよう、前記第2半導体チップと前記第1チップ搭載部とに跨っており、
前記第2板状部材は、前記導体パターン部と物理的に接触しないよう、前記第4半導体チップと前記第1チップ搭載部とに跨っており、
前記第3板状部材は、平面視において、前記第1板状部材と前記第2板状部材との間に配置され、
前記第2板状部材は、平面視において、前記第3板状部材と前記第4板状部材との間に配置されている、半導体装置。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体装置において、
前記半導体装置は、さらに、
前記第1チップ搭載部と一体的に形成された第1幅広リードと、
前記第1チップ搭載部と一体的に形成された第2幅広リードと、
前記第2チップ搭載部と一体的に形成された第3幅広リードと、
前記第2チップ搭載部と一体的に形成された第4幅広リードと、
前記第1チップ搭載部および前記第2チップ搭載部のそれぞれとは離間するように配置された複数のリードと、
を有し、
前記第1チップ搭載部および前記第2チップ搭載部のそれぞれは、平面視において、第1方向に延在し、
前記第2チップ搭載部は、前記第1方向と交差する第2方向において、前記第1チップ搭載部の隣に配置され、
前記第1幅広リードは、前記第2方向において、前記第1半導体チップの隣に配置され、
前記第2幅広リードは、前記第2方向において、前記第3半導体チップの隣に配置され、
前記第3幅広リードは、前記第2方向において、前記第2半導体チップの隣に配置され、
前記第4幅広リードは、前記第2方向において、前記第4半導体チップの隣に配置され、
前記第1幅広リード、前記第2幅広リード、前記第3幅広リードおよび前記第4幅広リードのそれぞれの幅は、前記複数のリードのそれぞれの幅よりも大きい、半導体装置。
【請求項7】
請求項1に記載の半導体装置において、
前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップのそれぞれは、
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上に形成された第1パッドと、
前記第2絶縁膜上に形成された第2パッドと、
前記第2絶縁膜上に形成された保護膜と、
を有し、
前記第1半導体チップは、さらに、
第1導電型の第1不純物領域および第2導電型の第2不純物領域を有し、前記第1絶縁膜上に形成され、かつ、前記温度検知ダイオードの構成要素である半導体層と、
前記第2絶縁膜に形成され、前記第1パッドと前記半導体層とを互いに、かつ、電気的に接続する第1ビアと、
前記第2絶縁膜に形成され、前記第2パッドと前記半導体層とを互いに、かつ、電気的に接続する第2ビアと、
を有し、
前記第1ビアは、前記第1不純物領域において前記半導体層と接続され、
前記第2ビアは、前記第2不純物領域において前記半導体層と接続され、
前記第1半導体チップにおいて、前記第1パッドは前記保護膜の第1開口部内において露出し、かつ、前記第2パッドは前記保護膜の第2開口部内において露出し、
前記第2半導体チップにおいて、前記第1パッドおよび前記第2パッドのそれぞれは、前記保護膜から露出しないように前記保護膜で覆われている、半導体装置。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体装置において、
前記半導体層は、ポリシリコン膜であり、
前記第1導電型は、p型であり、
前記第2導電型は、n型である、半導体装置。
【請求項9】
(a)第1チップ搭載部および第2チップ搭載部を含むリードフレームを準備する工程と、
(b)第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードのそれぞれを含む第1半導体チップと、第2パワートランジスタを含むが、温度検知ダイオードを含まない第2半導体チップと、を準備する工程と、
(c)前記第1チップ搭載部上に前記第1半導体チップを搭載し、かつ、前記第2チップ搭載部上に前記第2半導体チップを搭載する工程と、
を備える、半導体装置の製造方法。
【請求項10】
(a)第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードのそれぞれを含む第1半導体チップと、第2パワートランジスタを含むが、温度検知ダイオードを含まない第2半導体チップと、を準備する工程と、
(b)前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップを提供する工程と、
を備え、
前記第1半導体チップおよび前記第2半導体チップのそれぞれは、
半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜上に形成された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上に形成された第1パッドと、
前記第2絶縁膜上に形成された第2パッドと、
前記第2絶縁膜上に形成された保護膜と、
を有し、
前記第1半導体チップは、さらに、
第1導電型の第1不純物領域および第2導電型の第2不純物領域を有し、前記第1絶縁膜上に形成され、かつ、前記温度検知ダイオードの構成要素である半導体層と、
前記第2絶縁膜に形成され、前記第1パッドと前記半導体層とを互いに、かつ、電気的に接続する第1ビアと、
前記第2絶縁膜に形成され、前記第2パッドと前記半導体層とを互いに、かつ、電気的に接続する第2ビアと、
を有し、
前記第1ビアは、前記第1不純物領域において前記半導体層と接続され、
前記第2ビアは、前記第2不純物領域において前記半導体層と接続され、
前記第1半導体チップにおいて、前記第1パッドは前記保護膜の第1開口部内において露出し、かつ、前記第2パッドは前記保護膜の第2開口部内において露出し、
前記第2半導体チップにおいて、前記第1パッドおよび前記第2パッドのそれぞれは、前記保護膜から露出しないように前記保護膜で覆われている、チップセットの提供方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置、半導体装置の製造技術およびチップセットの提供技術に関し、例えば、パワートランジスタをそれぞれ有する複数の半導体チップを備える半導体装置、半導体装置の製造技術およびチップセットの提供技術に適用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2015-2229号公報(特許文献1)には、パワートランジスタおよび温度検知ダイオードを含む半導体チップを備える半導体装置に関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-2229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、パワートランジスタおよび温度検知ダイオードを含む半導体チップを複数備える半導体装置の製造や設計に従事している。近年、上述した半導体装置の低コスト化が要求されており、この要求に対応するため、本発明者は、半導体装置の低コスト化を実現するための検討を続けている。すなわち、パワートランジスタおよび温度検知ダイオードを含む半導体チップを複数備える半導体装置を製造するにあたっては、市場のニーズに対応する観点から、半導体装置の低コスト化を実現するための工夫が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施の形態における半導体装置は、第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードのそれぞれを含む第1半導体チップと、第2パワートランジスタを含むが、温度検知ダイオードを含まない第2半導体チップと、を有する。
【0006】
一実施の形態における半導体装置の製造方法は、第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードのそれぞれを含む第1半導体チップを第1チップ搭載部上に搭載し、かつ、第2パワートランジスタを含むが、温度検知ダイオードを含まない第2半導体チップを第2チップ搭載部上に搭載する工程を備える。
【0007】
一実施の形態におけるチップセットの提供方法は、第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードのそれぞれを含む第1半導体チップと、第2パワートランジスタを含むが、温度検知ダイオードを含まない第2半導体チップを提供する工程を備える。
【0008】
ここで、第1半導体チップにおいて、第1パッドは保護膜の第1開口部内において露出し、かつ、第2パッドは保護膜の第2開口部内において露出している。一方、第2半導体チップにおいて、第1パッドおよび第2パッドのそれぞれは、保護膜から露出しないように保護膜で覆われている。
【発明の効果】
【0009】
一実施の形態によれば、半導体装置の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)は、第1パワートランジスタおよび温度検知ダイオードを模式的に示す回路記号であり、(b)は、第2パワートランジスタ、第3パワートランジスタおよび第4パワートランジスタのそれぞれを模式的に示す回路記号である。
改良されたハーフブリッジ回路に基本思想を適用した構成を示す図である。
図2に示す改良されたハーフブリッジ回路であって基本思想を適用したハーフブリッジ回路を具現化した半導体装置の実装構成を示す模式図である。
複数の半導体チップのそれぞれに設けられているパワートランジスタを動作させることにより発生する熱の流れを模式的に示す図である。
変形例1における半導体装置の実装構成を示す図である。
変形例2における半導体装置の実装構成を示す図である。
具現化態様における半導体装置の製造工程を示す図である。
図7に続く半導体装置の製造工程を示す図である。
図8に続く半導体装置の製造工程を示す図である。
図9に続く半導体装置の製造工程を示す図である。
図10に続く半導体装置の製造工程を示す図である。
図11に続く半導体装置の製造工程を示す図である。
(a)は、内蔵チップである第1半導体チップの平面レイアウトを示す図であり、(b)は、非内蔵チップである第2半導体チップの平面レイアウトを示す図である。
(a)は、図13(a)のA-A線で切断した断面図であり、(b)は、図13(b)のB-B線で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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