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公開番号2024128146
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2024113996,2023164652
出願日2024-07-17,2020-07-31
発明の名称流体殺菌装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類A61L 2/10 20060101AFI20240912BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】紫外光を照射することにより水等の流体を殺菌する流体殺菌装置であって、光源の発する熱を効果的に逃がすことができる構造を有しながら小型化、軽量化が可能な流体殺菌装置を提供する。
【解決手段】流路101、流入口102、及び流出口103を有する流路部10と、開口面がフィルム状又は板状の紫外光透過部材116で覆われた基体113に紫外光を発する光源が収容され、光源から発せられて紫外光透過部材116を透過した紫外光を流路101内に照射する紫外光照射モジュール11と、基体113と接触し、かつ流路101に露出して設けられた、紫外光照射モジュール11の光源の熱を流体に逃がして光源を冷却するための冷却部材12と、紫外光透過部材116に接する位置に配置されたシール部品152と、を備え、紫外光透過部材116は、シール部品152と基体113とに挟まれることによって固定される、流体殺菌装置1を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
殺菌対象である流体を流すための流路、前記流体を前記流路に流入させるための流入口、及び前記流体を前記流路から流出させるための流出口を有する流路部と、
開口面がフィルム状又は板状の紫外光透過部材で覆われた基体に紫外光を発する光源が収容され、前記光源から発せられて前記紫外光透過部材を透過した前記紫外光を前記流路内に照射する紫外光照射モジュールと、
前記基体と接触し、かつ前記流路に露出して設けられた、前記光源の熱を前記流体に逃がして前記光源を冷却するための冷却部材と、
前記紫外光透過部材に接する位置に配置されたシール部品と、
を備え、
前記紫外光透過部材は、前記シール部品と前記基体とに挟まれることによって固定される、
流体殺菌装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記シール部品は、前記冷却部材と前記紫外光透過部材の間に挟まれて圧縮を受ける、
請求項1に記載の流体殺菌装置。
【請求項3】
前記基体は、前記光源としての発光素子と、前記発光素子が実装された基板とを収容する、
請求項1又は2に記載の流体殺菌装置。
【請求項4】
前記紫外光透過部材は、防水フィルム又は石英ガラス板である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項5】
前記流路部が、前記流路を区画するための筒状部材を内部に有し、
前記筒状部材の長さ方向の一端が前記流入口に対向し、他端が前記紫外光照射モジュールに対向し、
前記流入口から流入した前記流体が、前記筒状部材の内側を通った後、前記筒状部材の外側の前記冷却部材が露出する領域を通って前記流出口から流出し、
前記紫外光照射モジュールから発せられた光が、前記筒状部材の内側に照射される、
請求項1~5のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項6】
前記筒状部材が、前記流路部の長手方向の位置が前記冷却部材よりも前記流出口から遠い、前記筒状部材の内側を流れる前記流体を前記筒状部材の外側に流動させるための孔を有し、前記孔の面積が、前記流入口及び前記流出口の面積よりも大きい、
請求項5に記載の流体殺菌装置。
【請求項7】
前記筒状部材がフッ素樹脂からなる、
請求項5又は6に記載の流体殺菌装置。
【請求項8】
前記筒状部材の前記流入口側の端部が、その中心から離れた位置に前記流体が通過する孔を有する、前記流入口から流入した前記流体を拡散させる平板状の拡散板により覆われた、
請求項5~7のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【請求項9】
前記流路部が樹脂からなる、
請求項1~8のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体殺菌装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、LEDなどの光源から照射される紫外光により水などの流体を殺菌する流体殺菌装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような光源を用いる装置においては、光源の温度上昇による劣化や光量の低下を抑えるための放熱構造が重要である。
【0003】
特許文献1によれば、光源で生じた熱は、光源モジュール装置に設けられたヒートシンクにより効率的に放熱され、また、流体殺菌装置の流体の殺菌部となる筒体に伝導して、流体によっても放熱される、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-89462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1によれば、光源の放熱にヒートシンクを用いており、ヒートシンクのサイズが大きいため、流体殺菌装置の小型化には向かない。また、筒体から流体に効率的に放熱するためには、筒体が高い熱伝導率を有することが求められるため、筒体の材料の選択の幅が狭まり、軽量化などの妨げになる場合がある。
【0006】
本発明の目的は、紫外光を照射することにより水等の流体を殺菌する流体殺菌装置であって、光源の発する熱を効果的に逃がすことができる構造を有しながら小型化、軽量化が可能な流体殺菌装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、下記の流体殺菌装置を提供する。
【0008】
[1]殺菌対象である流体を流すための流路、前記流体を前記流路に流入させるための流入口、及び前記流体を前記流路から流出させるための流出口を有する流路部と、開口面がフィルム状又は板状の紫外光透過部材で覆われた基体に紫外光を発する光源が収容され、前記光源から発せられて前記紫外光透過部材を透過した前記紫外光を前記流路内に照射する紫外光照射モジュールと、前記基体と接触し、かつ前記流路に露出して設けられた、前記光源の熱を前記流体に逃がして前記光源を冷却するための冷却部材と、前記紫外光透過部材に接する位置に配置されたシール部品と、を備え、前記紫外光透過部材は、前記シール部品と前記基体とに挟まれることによって固定される、流体殺菌装置。
[2]前記シール部品は、前記冷却部材と前記紫外光透過部材の間に挟まれて圧縮を受ける、上記[1]に記載の流体殺菌装置。
[3]前記基体は、前記光源としての発光素子と、前記発光素子が実装された基板とを収容する、上記[1]又は[2]に記載の流体殺菌装置。
[4]前記紫外光透過部材は、防水フィルム又は石英ガラス板である、上記[1]~[3]のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
[5]前記流路部が、前記流路を区画するための筒状部材を内部に有し、前記筒状部材の長さ方向の一端が前記流入口に対向し、他端が前記紫外光照射モジュールに対向し、前記流入口から流入した前記流体が、前記筒状部材の内側を通った後、前記筒状部材の外側の前記冷却部材が露出する領域を通って前記流出口から流出し、前記紫外光照射モジュールから発せられた光が、前記筒状部材の内側に照射される、上記[1]~[5]のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
[6]前記筒状部材が、前記流路部の長手方向の位置が前記冷却部材よりも前記流出口から遠い、前記筒状部材の内側を流れる前記流体を前記筒状部材の外側に流動させるための孔を有し、前記孔の面積が、前記流入口及び前記流出口の面積よりも大きい、上記[5]に記載の流体殺菌装置。
[7]前記筒状部材がフッ素樹脂からなる、上記[5]又は[6]に記載の流体殺菌装置。
[8]前記筒状部材の前記流入口側の端部が、その中心から離れた位置に前記流体が通過する孔を有する、前記流入口から流入した前記流体を拡散させる平板状の拡散板により覆われた、上記[5]~[7]のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
[9]前記流路部が樹脂からなる、上記[1]~[8]のいずれか1項に記載の流体殺菌装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、紫外光を照射することにより水等の流体を殺菌する流体殺菌装置であって、光源の発する熱を効果的に逃がすことができる構造を有しながら小型化、軽量化が可能な流体殺菌装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施の形態に係る流体殺菌装置の斜視図である。
図2は、その長手方向に沿って切断された流体殺菌装置の断面図である。
図3は、流体殺菌装置に含まれる冷却部材の斜視図である。
図4(a)は、流体殺菌装置に含まれる筒状部材の側面図である。図4(b)は、図4(a)に示される切断線A-Aで切断したときの筒状部材の断面図である。
図5は、流体殺菌装置に含まれる拡散板の平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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