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公開番号
2024165538
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081816
出願日
2023-05-17
発明の名称
空調用レジスタ
出願人
豊田合成株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F24F
13/15 20060101AFI20241121BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】体格の増大を抑えつつ、互いに異なる方向に可動する複数の可動部材を駆動させることができる空調用レジスタを提供する。
【解決手段】空調用レジスタ100は、リテーナ10に取り付けられるとともに、互いに異なる方向に可動する複数の上流フィン40及びスライドカバー60と、モータMと、モータMの回動を複数の上流フィン40及びスライドカバー60の各々が可動する方向の運動に変換することで複数の上流フィン40及びスライドカバー60を駆動させる第1変換機構70及び第2変換機構を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
空調用空気の通風路を形成するリテーナを備えた空調用レジスタであって、
前記リテーナに取り付けられるとともに、互いに異なる方向に可動する複数の可動部材と、
回動することで複数の前記可動部材を駆動するアクチュエータと、
前記アクチュエータの回動を複数の前記可動部材の各々が可動する方向の運動に変換することで複数の前記可動部材を駆動させる複数の変換機構と、を備える、
空調用レジスタ。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
複数の前記変換機構は、前記アクチュエータの回動に連動して連続的に回動する原動ギアと、前記原動ギアにより間欠駆動される従動ギアと、を備える間欠駆動機構を含む、
請求項1に記載の空調用レジスタ。
【請求項3】
複数の前記可動部材は、前記リテーナの前記通風路内において互いに平行に延びる複数のフィン軸を中心に第1方向に回動可能に設けられた複数のフィンを含み、
複数の前記変換機構は、前記アクチュエータの回動を前記第1方向の回動に変換することで複数の前記フィンを駆動させる第1変換機構を含み、
前記第1変換機構は、複数の前記フィンの並び方向に延びるとともに、前記並び方向にスライド可能に支持され、前記並び方向に並んで設けられる複数の歯を有するラックギアと、複数の前記フィンの各々に設けられ、前記ラックギアに噛合する複数のピニオンギアと、を備え、前記アクチュエータの回動を前記ラックギアの直線運動を介して複数の前記ピニオンギアの回動に変換することによって、複数の前記フィンを各々の前記フィン軸を中心に前記第1方向に回動させるように構成されている、
請求項1または請求項2に記載の空調用レジスタ。
【請求項4】
前記リテーナは、外面から前記通風路に向けて貫通する貫通孔を有しており、
複数の前記可動部材は、前記リテーナに対して前記第1方向とは異なる第2方向にスライド可能に支持され、前記貫通孔を開閉するスライドカバーを含み、
複数の前記変換機構は、前記アクチュエータの回動を前記第2方向の直線運動に変換することで前記貫通孔を閉じる閉位置から前記貫通孔を開く開位置まで前記スライドカバーをスライド駆動させる第2変換機構を含み、
前記スライドカバーは、薬剤を収容するとともに、前記スライドカバーが前記開位置にあるときに前記貫通孔を介して前記通風路と連通する収容部を備えている、
請求項3に記載の空調用レジスタ。
【請求項5】
前記第1変換機構は、前記アクチュエータの回動に連動して連続的に回動する原動ギアと、前記原動ギア及び前記ラックギアの双方に噛合して前記原動ギアにより間欠駆動されることで前記原動ギアの回動を前記並び方向における前記ラックギアの直線運動に間欠的に変換する従動ギアと、を備える間欠駆動機構を含むとともに、前記原動ギアが第1位相から第2位相まで回動する間に、前記原動ギアと前記従動ギアとが噛合することにより複数の前記フィンを前記第1方向に回動させる一方で、前記原動ギアが前記第2位相から、前記第1位相とは反対側の第3位相まで回動する間に、前記原動ギアと前記従動ギアとが噛合しないことで複数の前記フィンの回動を停止させるように構成されており、
前記第2変換機構は、前記原動ギアが前記第1位相から前記第2位相まで回動される間は、前記スライドカバーが前記閉位置から前記開位置にスライド駆動されることを規制する一方で、前記原動ギアが前記第2位相から前記第3位相まで回動される間は、前記スライドカバーが前記閉位置から前記開位置にスライド駆動されることを許容する規制機構を備えている、
請求項4に記載の空調用レジスタ。
【請求項6】
前記ピニオンギアの歯数は、複数の前記フィンのうち前記並び方向に隣り合うフィン同士が互いに当接して重なり合うフィンシャット位置まで前記フィンが回動可能となるように設定されており、
前記第1変換機構は、前記アクチュエータの回動に連動して前記原動ギアが前記第1位相から前記第2位相まで回動するとき、前記原動ギアと前記従動ギアとが噛合することにより複数の前記フィンを前記フィンシャット位置から回動させるように構成されている、
請求項5に記載の空調用レジスタ。
【請求項7】
前記第2変換機構は、前記アクチュエータの回動を前記原動ギアの回動を介して前記第2方向の直線運動に変換することで前記スライドカバーを前記閉位置から前記開位置までスライド駆動させるように構成されている、
請求項5に記載の空調用レジスタ。
【請求項8】
前記フィンを上流フィンとし、前記フィン軸を第1フィン軸とするとき、
複数の前記可動部材は、前記通風路内において複数の前記上流フィンよりも前記空調用空気の流れ方向の下流側に配置されるとともに、複数の前記上流フィンの前記並び方向に延びる第2フィン軸を中心に第2方向に回動可能に設けられた複数の下流フィンを含み、
複数の前記変換機構は、前記アクチュエータの回動を前記第2方向の回動に変換することで複数の前記下流フィンを駆動させる第2変換機構を含む、
請求項3に記載の空調用レジスタ。
【請求項9】
前記第2変換機構は、前記アクチュエータの回動に連動して連続的に回動する原動ギアと、前記原動ギアに噛合される中間ギアと、前記中間ギアに噛合され、前記中間ギアを介して前記原動ギアにより間欠駆動される従動ギアと、を備える間欠駆動機構を含むとともに、前記中間ギアが所定の角度回動されるごとに前記従動ギアが間欠駆動されることにより複数の前記下流フィンを前記第2方向に回動させるように構成されている、
請求項8に記載の空調用レジスタ。
【請求項10】
前記第1変換機構は、前記アクチュエータの回動を前記原動ギアの回動を介して前記並び方向における前記ラックギアの直線運動に変換することで複数の前記上流フィンを各々の前記第1フィン軸を中心に前記第1方向に回動させるように構成されている、
請求項9に記載の空調用レジスタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調用レジスタに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、風向調整装置が開示されている。この風向調整装置は、風を吹き出す吹出口を有する外ケースと、外ケースに収容され、外ケースに対して相対回転する回転ユニットとを備えている。
【0003】
回転ユニットは、空調された風を吹き出す内吹出口を備える内ケースと、左右方向に風の流れを変更する左右方向ルーバと、上下方向に風の流れを変更する上下方向ルーバとを備えている。左右方向ルーバは、内ケース内の内吹出口に隣接する位置に回転可能に配置されている。上下方向ルーバは、内ケース内において左右方向ルーバよりも内部に固定されている。
【0004】
また、回転ユニットは、左右方向ルーバを回転駆動する左右駆動モータと、回転ユニットを回転駆動する上下駆動モータとを備えている。
こうした空調装置によれば、左右駆動モータにより左右方向ルーバが回転駆動されることで、吹き出し口から吹き出される左右方向の風向が変更される。また、上下駆動モータにより回転ユニットが駆動されることで、内ケースの内吹出口が外ケースの吹出口に対して上下方向に移動する。これにより、吹出口に対する上下方向ルーバの角度が変更される。すなわち、吹出口から吹き出される上下方向の風向が変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-222248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、こうした風向調整装置においては、風向を上下方向及び左右方向に調整するためのモータ等のアクチュエータがそれぞれ別々に設けられている。そのため、風向調整装置の構成が複雑化するとともに、その体格が大きくなるといった問題がある。なお、こうした問題は、風向を左右方向及び上下方向に調整するために複数のアクチュエータを備える風向調整装置に限定されない。例えば、互いに異なる方向に可動する複数の可動部材を駆動するための複数のアクチュエータを備える風向調整装置であれば、同様に生じるものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための空調用レジスタの各態様を記載する。
[態様1]空調用空気の通風路を形成するリテーナを備えた空調用レジスタであって、前記リテーナに取り付けられるとともに、互いに異なる方向に可動する複数の可動部材と、回動することで複数の前記可動部材を駆動するアクチュエータと、前記アクチュエータの回動を複数の前記可動部材の各々が可動する方向の運動に変換することで複数の前記可動部材を駆動させる複数の変換機構と、を備える、空調用レジスタ。
【0008】
上記構成によれば、複数の変換機構により1つのアクチュエータの回動が複数の可動部材の各々が可動する方向の運動に変換されることで複数の可動部材が駆動される。したがって、複数のアクチュエータにより複数の可動部材を駆動させる場合に比べて、空調用レジスタの体格の増大を抑えつつ、互いに異なる方向に可動する複数の可動部材を駆動させることができる。
【0009】
[態様2]複数の前記変換機構は、前記アクチュエータの回動に連動して連続的に回動する原動ギアと、前記原動ギアにより間欠駆動される従動ギアと、を備える間欠駆動機構を含む、[態様1]に記載の空調用レジスタ。
【0010】
上記構成によれば、間欠駆動機構を含む変換機構では、アクチュエータの回動が原動ギア及び従動ギアを介して可動部材が可動する方向への運動に変換される。したがって、アクチュエータにより駆動される複数の可動部材のうち1つまたは複数の可動部材を間欠的に駆動させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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