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公開番号2025002626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102940
出願日2023-06-23
発明の名称位置検出装置
出願人サンケン電気株式会社,豊田合成株式会社
代理人個人,個人
主分類G01B 7/00 20060101AFI20241226BHJP(測定;試験)
要約【課題】タッチ位置に拘わらず、正確なタッチ位置を推定できる位置検出装置を提供する。
【解決手段】誘電体層12を挟んで第1電極層11と第2電極層13とが積層された位置検出シートへ10のタッチ位置を検出する位置検出装置1であって、位置検出シート10は、中心軸CLに対して線対称(中心点Cに対して点対称)の形状であり、第1電極層11の検出方向の両端には、シート電極E1とシート電極E2とが中心軸CLに対して線対称(中心点Cに対して点対称)の位置にそれぞれ貼り付けられ、第2電極層13には、コモン線に接続されるシート電極E3とシート電極E4とが中心軸CLに対して線対称(中心点Cに対して点対称)の位置にそれぞれ貼り付けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
誘電体層を挟んで第1電極層と第2電極層とが積層された位置検出シートへのタッチ位置を検出する位置検出装置であって、
前記位置検出シートは、タッチ位置を検出する検出方向と直行する中心軸に対して線対称の形状であり、
前記第1電極層の前記検出方向の両端には、第1シート電極と第2シート電極とが前記中心軸に対して線対称の位置にそれぞれ貼り付けられ、
前記第2電極層には、コモン線に接続される第3シート電極と第4シート電極とが前記中心軸に対して線対称の位置にそれぞれ貼り付けられ、
前記第1シート電極への交流電圧の印加時における前記第2シート電極の第2端部電圧及び前記第1シート電極への第1入力電流を検出すると共に、前記第2シート電極への交流電圧の印加時における前記第1シート電極の第1端部電圧及び前記第2シート電極への第2入力電流を検出する検出部と、
前記第1端部電圧及び前記第2端部電圧と前記第1入力電流及び前記第2入力電流とに基づいてタッチ位置を推定する位置推定部と、を備えることを特徴とする位置検出装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
誘電体層を挟んで第1電極層と第2電極層とが積層された位置検出シートへのタッチ位置を検出する位置検出装置であって、
前記位置検出シートは、タッチ位置を検出する検出方向の中心点に対して点対称の形状であり、
前記第1電極層の前記検出方向の両端には、第1シート電極と第2シート電極とが前記中心点に対して点対称の位置にそれぞれ貼り付けられ、
前記第2電極層には、コモン線に接続される第3シート電極と第4シート電極とが前記中心点に対して点対称の位置にそれぞれ貼り付けられ、
前記第1シート電極への交流電圧の印加時における前記第2シート電極の第2端部電圧及び前記第1シート電極への第1入力電流を検出すると共に、前記第2シート電極への交流電圧の印加時における前記第1シート電極の第1端部電圧及び前記第2シート電極への第2入力電流を検出する検出部と、
前記第1端部電圧及び前記第2端部電圧と前記第1入力電流及び前記第2入力電流とに基づいてタッチ位置を推定する位置推定部と、を備えることを特徴とする位置検出装置。
【請求項3】
前記第3シート電極と前記第4シート電極とは、共用とし、前記第2電極層の端部を取り囲むように貼り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置検出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチ位置を検出する位置検出装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
容量(キャパシタンス)を持つシートを用い、タッチ位置を検出する位置検出装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
図7は、従来の位置検出装置2を横から見たときの等価回路である。位置検出装置2は、容量を持つ位置検出シート20として、第1電極層21と誘電体層22と第2電極層23と、を備え、第1電極層21と第2電極層23とで誘電体層22を挟む構造になっている。
【0004】
第1電極層21は、抵抗成分があり、且つ伸縮性のある電極膜が使用される。抵抗R1~R4は、第1電極層21の抵抗成分を示す。誘電体層22は、誘電率が高く、且つ柔らかい(ヤング率が低い)素材、例えば、誘電エラストマー等が使用される。第2電極層23は、抵抗成分ゼロで、且つ伸縮性のある電極膜が使用される。キャパシタC1~C5は、位置検出シート20の容量成分を示す。
【0005】
第1電極層21の両端には、第1端子T1と第2端子T2とがそれぞれ設けられる。第2電極層23の一端には、グランド等のコモン線への接続端子である第3端子T3が設けられる。第3端子T3が接続されたコモン線と第2端子T2との間には、交流電源ACと、電流検出抵抗RSとが直列に接続される。交流電源ACからの交流電圧は、電流検出抵抗RSを介して第2端子T2に印加される。
【0006】
位置検出装置2は、第1端子T1の端部電圧Vdetによって第1電極層21へのタッチ位置を推定する。例えば、第1電極層21のポジション(position)P2が押された場合、P2付近の誘電体層22が縮み電極間距離が小さくなるため、キャパシタC2の容量値が上がる。キャパシタに流れる電流は、vin×2πfCで表される。すなわち、C(容量)が増えると電流が増える。この増えた分の電流は、抵抗R1を流れてくるので抵抗R1での電圧降下が大きくなる。その結果、端部電圧Vdetは、どこも押されていないときの電圧V0よりも下がる。同様にP5が押された場合、キャパシタC5の容量値が上がり、キャパシタC5に流れる電流が増える。この増えた分の電流は抵抗R1~R4を流れるので抵抗R1~R4での電圧降下が大きくなり、Vdet1端部電圧はP2を押されたときよりも大きく下がる。すなわち、第1電極層21での電流分布は、タッチ位置により変化する。従って、端部電圧Vdetは、図8(a)に示すように、タッチ位置により変化するため、タッチ位置を推定できる。
【0007】
しかし、図8(a)に示すように、端部電圧Vdetは、押された圧力によって位置検出精度が変わってしまう。そこで、位置検出装置2は、電流検出抵抗RSに流れる電流値を第2端子T2に入力される入力電流Idetとして検出することで、圧力を推定する。第1電極層21へのタッチによって、キャパシタC1~C5の総容量値は、増える。強く押されるほど、キャパシタC1~C5総容量値は、さらに増える。C(容量)が増えると電流が増える。つまり、総容量値が増えると、第2端子T2に入力される入力電流Idetが増える。同じ強さ、同じ面積で押した場合、総容量値はタッチ位置に依存しない。従って、位置検出装置2は、タッチ位置に関係なく、図8(b)に示すように、入力電流Idetによって圧力値を推定できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2005-530996号公報
特表2017-521656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来技術は、タッチ位置が交流電源ACからの交流電圧が入力される第2端子T2に近いほど、検出感度が低下してしまう。すなわち、図8(a)に示すように、交流電源ACからの交流電圧が入力される第2端子T2の直近のP1がタッチ位置である場合、抵抗R1~R5において電圧降下の量に変化がないため、端部電圧Vdetにほとんど変化が無い。つまり、どこもタッチされていないときとの区別がつきにくい。
【0010】
本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タッチ位置に拘わらず、正確なタッチ位置を推定できる位置検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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