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公開番号2024127469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036641
出願日2023-03-09
発明の名称太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類H01L 31/049 20140101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】意匠性の低下および信頼性の低下を抑制するように、バックシートの欠陥部分を補修した太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】太陽電池モジュール100は、太陽電池セル2と、太陽電池セル2の受光面側を保護する受光側保護部材3と、太陽電池セル2の裏面側を保護するバックシート4と、太陽電池セル2と受光側保護部材3との間、および、太陽電池セル2とバックシート4との間に配置された封止材5と、バックシート4の欠陥部分44を補修する補修シート片7と、を備える。バックシート4は、受光側の主面の側に発色素材膜42を有し、欠陥部分44は、発色素材膜42の発色特性が欠乏した部分であり、補修シート片7は、バックシート4の欠陥部分44の受光側に配置され、発色素材膜42と同一素材膜72を含み、欠陥部分44と同等以上の大きさを有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
2次元状に配置された複数の太陽電池セルと、
前記複数の太陽電池セルの受光面側を保護する受光側保護部材と、
前記複数の太陽電池セルの裏面側を保護する裏側保護部材として、シート状のバックシートと、
前記複数の太陽電池セルと前記受光側保護部材との間、および、前記複数の太陽電池セルと前記バックシートとの間に配置され、前記複数の太陽電池セルを封止する封止材と、
を備える太陽電池モジュールであって、
前記バックシートの欠陥部分を補修する補修部材として、シート状の小片である補修シート片を更に備え、
前記太陽電池モジュールにおいて、前記受光側保護部材の側を受光側とし、前記バックシートの側を裏側とすると、
前記バックシートは、前記受光側の主面の側に発色素材膜を有し、
前記欠陥部分は、前記発色素材膜の発色特性が欠乏した部分であり、
前記補修シート片は、前記バックシートの前記欠陥部分の前記受光側に配置され、前記発色素材膜と同一素材膜を含み、前記欠陥部分と同等以上の大きさを有する、
太陽電池モジュール。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記補修シート片の端部の膜厚は、前記補修シート片の中央部の膜厚よりも薄い、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記補修シート片の端面は、前記受光側の主面から前記裏側の主面に向かうにつれて、前記補修シート片の内側に傾斜する傾斜プロファイルを有する、請求項2に記載の太陽電池モジュール。
【請求項4】
前記補修シート片は、前記バックシートの前記受光側の主面に、接着剤を介して接着されている、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
前記補修シート片は、前記バックシートの前記受光側の主面に、接着剤を介して接着されており、
前記接着剤は、前記補修シート片の前記裏側の主面、および、前記傾斜プロファイルを有する前記端面に配置されている、
請求項3に記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
前記接着剤の材料成分は、前記封止材の材料成分nと同一である、請求項4または5に記載の太陽電池モジュール。
【請求項7】
前記接着剤の架橋度は、前記封止材の架橋度よりも高い、請求項6に記載の太陽電池モジュール。
【請求項8】
前記発色素材膜は、赤外光域で反射特性を有し、可視光域で有色となる発色素材で構成される、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項9】
請求項1に記載の太陽電池モジュールの製造方法であって、
前記バックシートの前記欠陥部分の前記受光側に前記補修シート片を接着して、前記バックシートの前記欠陥部分を補修し、
前記複数の太陽電池セルを、前記封止材を介して、前記受光側保護部材と補修された前記バックシートとで挟み込んで封止する、
太陽電池モジュールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
複数の太陽電池セルを、封止材を介して、受光側保護部材と裏側保護部材とで挟み込んで封止した太陽電池モジュールが知られている。受光側保護部材としては、耐候性および水蒸気バリア性等を有し、更に、光透過性を有するガラスまたは透明樹脂等が用いられる。一方、裏側保護部材としては、耐候性および水蒸気バリア性等を有するシート状のバックシートが用いられることがある。
【0003】
バックシートとしては、上記特性に加え、高い反射率を有する白色ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate:PET)とアルミニウム箔との複合材料を用いた白色バックシートがある。このような白色バックシートによれば、モジュール内反射を促進し、モジュール裏側への輻射を抑制することができる。
【0004】
また、バックシートとしては、シート基材のモジュール内面側に、黒色素材膜を配置した黒色バックシートがある。このような黒色バックシートによれば、比較的に黒色の太陽電池セルの間の隙間においても黒色バックシートが見えるため、モジュールの意匠性を高めることができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-009263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このような黒色バックシートでは、黒色素材膜の一部に、黒色が欠乏する欠陥が生じることがある。このような欠陥部分では、非黒色であるシート基材が露出してしまい、モジュールの意匠性が損なわれてしまう。
【0007】
この点に関し、比較的に簡易なバックシートの欠陥部分の補修方法として、バックシートの欠陥部分のモジュール内側に、黒色塗料を局所的に塗布することが考えられる。しかし、バックシートの欠陥部分のモジュール内側に黒色塗料を塗布すると、黒色塗料と封止材との密着性が損なわれ、モジュールの信頼性が低下してしまうことがあった。
【0008】
本発明は、意匠性の低下および信頼性の低下を抑制するように、バックシートの欠陥部分を補修した太陽電池モジュール、および、太陽電池モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る太陽電池モジュールは、2次元状に配置された複数の太陽電池セルと、前記複数の太陽電池セルの受光面側を保護する受光側保護部材と、前記複数の太陽電池セルの裏面側を保護する裏側保護部材として、シート状のバックシートと、前記複数の太陽電池セルと前記受光側保護部材との間、および、前記複数の太陽電池セルと前記バックシートとの間に配置され、前記複数の太陽電池セルを封止する封止材とを備える太陽電池モジュールであって、前記バックシートの欠陥部分を補修する補修部材として、シート状の小片である補修シート片を更に備える。前記太陽電池モジュールにおいて、前記受光側保護部材の側を受光側とし、前記バックシートの側を裏側とすると、前記バックシートは、前記受光側の主面の側に発色素材膜を有し、前記欠陥部分は、前記発色素材膜の発色特性が欠乏した部分であり、前記補修シート片は、前記バックシートの前記欠陥部分の前記受光側に配置され、前記発色素材膜と同一素材膜を含み、前記欠陥部分と同等以上の大きさを有する。
【0010】
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法は、上記の太陽電池モジュールの製造方法であって、前記バックシートの前記欠陥部分の前記受光側に前記補修シート片を接着して、前記バックシートの前記欠陥部分を補修し、前記複数の太陽電池セルを、前記封止材を介して、前記受光側保護部材と補修された前記バックシートとで挟み込んで封止する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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