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公開番号2024127505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036694
出願日2023-03-09
発明の名称包装袋の開封方法、及び包装袋の開封装置
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類B65B 69/00 20060101AFI20240912BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】空輸後の医療用具の包装袋を開封し易い方法を提供する。
【解決手段】包装袋の開封方法であって、前記包装袋は、第1シート部と、前記第1シート部に対向する第2シート部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、前記非固定部に囲まれ、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1固定部と、前記非固定部内に配置された少なくとも1つの医療用具と、を有し、前記開封方法は、前記第1固定部が切除されないように前記非固定部の一部を切断する第1切断工程、および前記非固定部の他の一部を切断する第2切断工程を含む包装袋の開封方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
包装袋の開封方法であって、
前記包装袋は、
第1シート部と、
前記第1シート部に対向する第2シート部と、
前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、
前記非固定部に囲まれ、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1固定部と、
前記非固定部内に配置された少なくとも1つの医療用具と、を有し、
前記開封方法は、
前記第1固定部が切除されないように前記非固定部の一部を切断する第1切断工程、および
前記非固定部の他の一部を切断する第2切断工程を含む包装袋の開封方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記医療用具は、前記非固定部内の空気が抜かれて前記包装袋内に密封されているものである請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項3】
前記第2切断工程において、前記非固定部の前記他の一部を切断することにより、前記第1固定部を切除する請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項4】
更に、前記第1切断工程の後に、前記第1切断工程の切断により形成された第1開口の少なくとも一部が、鉛直方向における上側に位置するように前記包装袋を傾斜させる傾斜工程を含む請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項5】
更に、前記第1切断工程の後に、前記第1切断工程の切断により形成された第1開口の少なくとも一部が、鉛直方向における下側に位置するように前記包装袋を傾斜させる傾斜工程を含む請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項6】
更に、前記第1切断工程の後に、前記包装袋を振動させる工程を含む請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項7】
前記包装袋の平面視において、
前記第1固定部の中心と前記包装袋の中心を通る仮想直線に対する前記第2切断工程における切断方向の傾斜角度は、前記仮想直線に対する前記第1切断工程における切断方向の傾斜角度よりも小さい請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項8】
前記包装袋の平面視において、前記第2切断工程における切断線の長さは、前記第1切断工程における切断線の長さよりも大きい請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項9】
前記包装袋の外縁部は、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている複数の直線状部を有しており、
前記第1切断工程の前において、前記医療用具の外縁は、前記複数の直線状部のうち少なくとも1つの直線状部の内縁から、前記複数の直線状部の内縁から前記第1固定部の外縁に至るまでの最短直線距離Lよりも大きい距離離れている請求項1に記載の包装袋の開封方法。
【請求項10】
前記第1切断工程よりも前の工程において、
前記医療用具は、前記第1固定部に接触していない請求項1に記載の包装袋の開封方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装袋の開封方法、及び包装袋の開封装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、血管の狭窄病変を治療するためのバルーンカテーテルや、造影剤、薬剤を血管内に投与するためのカテーテル等は、所定の形状の収容具に収容されて保管、運搬されている。このような収容具として、例えば特許文献1には、組み合わせて使用される複数の医療用長尺体を収容する収容具であって、医療用長尺体の各々を収容するために環状に巻回された複数の管体が互いに連結されてなる収容具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/104189号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、特許文献1に開示されているような収容具により巻回された医療用のカテーテル等の医療用具は、密封袋で包装された状態で運搬されることがある。運搬方法に関して、例えば空輸の際には、周囲の気圧が低くなり、包装袋内に残存した気体が膨張する結果、包装袋内で医療用具が動き易くなることが本発明者の検討により分かった。更に、着陸に伴って周囲の気圧が高くなるため、包装袋内において医療用具の位置がずれた状態で動き難くなる場合があり、例えば、開封のための切断予定箇所に医療用具が位置していると、包装袋を開封し難くなることが分かった。本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、空輸後の医療用具の包装袋を開封し易い方法を提供することにある。他の目的は、空輸後の医療用具の包装袋を開封し易い装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係る包装袋の開封方法は、以下の通りである。
[1]包装袋の開封方法であって、前記包装袋は、第1シート部と、前記第1シート部に対向する第2シート部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、前記非固定部に囲まれ、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1固定部と、前記非固定部内に配置された少なくとも1つの医療用具と、を有し、前記開封方法は、前記第1固定部が切除されないように前記非固定部の一部を切断する第1切断工程、および前記非固定部の他の一部を切断する第2切断工程を含む包装袋の開封方法。
【0006】
上記の通り、包装袋が第1固定部を有していることにより、包装袋内において医療用具が存在していない領域を確保し易くなるため、包装袋を切断し易くなる。更に第1切断により、包装袋に第1開口が形成されて包装袋内に空気等の気体が供給される結果、包装袋内において医療用具を動かし易くなるため、第2切断を妨げない位置に医療用具を移動させることができる。更に第2切断により、包装袋に第2開口が形成されるため、包装袋から医療用具を取り出し易くなる。
【0007】
実施の形態に係る包装袋の開封方法は、以下の[2]~[13]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記医療用具は、前記非固定部内の空気が抜かれて前記包装袋内に密封されているものである[1]に記載の包装袋の開封方法。
[3]前記第2切断工程において、前記非固定部の前記他の一部を切断することにより、前記第1固定部を切除する[1]または[2]に記載の包装袋の開封方法。
[4]更に、前記第1切断工程の後に、前記第1切断工程の切断により形成された第1開口の少なくとも一部が、鉛直方向における上側に位置するように前記包装袋を傾斜させる傾斜工程を含む[1]~[3]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[5]更に、前記第1切断工程の後に、前記第1切断工程の切断により形成された第1開口の少なくとも一部が、鉛直方向における下側に位置するように前記包装袋を傾斜させる傾斜工程を含む[1]~[3]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[6]更に、前記第1切断工程の後に、前記包装袋を振動させる工程を含む[1]~[5]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[7]前記包装袋の平面視において、
前記第1固定部の中心と前記包装袋の中心を通る仮想直線に対する前記第2切断工程における切断方向の傾斜角度は、前記仮想直線に対する前記第1切断工程における切断方向の傾斜角度よりも小さい[1]~[6]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[8]前記包装袋の平面視において、前記第2切断工程における切断線の長さは、前記第1切断工程における切断線の長さよりも大きい[1]~[7]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[9]前記包装袋の外縁部は、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている複数の直線状部を有しており、
前記第1切断工程の前において、前記医療用具の外縁は、前記複数の直線状部のうち少なくとも1つの直線状部の内縁から、前記複数の直線状部の内縁から前記第1固定部の外縁に至るまでの最短直線距離Lよりも大きい距離離れている[1]~[8]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[10]前記第1切断工程よりも前の工程において、
前記医療用具は、前記第1固定部に接触していない[1]~[9]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[11]前記包装袋の平面視において、前記第1固定部は、円状、楕円状、多角形状、または角丸多角形状である[1]~[10]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[12]前記第1固定部は、全周にわたって前記非固定部に囲まれている[1]~[11]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
[13]前記少なくとも1つの医療用具は、巻回部を有する管状体と、最大辺の長さが前記巻回部の外径よりも小さい小袋とを有している[1]~[12]のいずれかに記載の包装袋の開封方法。
【0008】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係る包装袋の開封装置は、以下の通りである。
[14]包装袋の開封装置であって、
前記包装袋は、
第1シート部と、
前記第1シート部に対向する第2シート部と、
前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、
前記非固定部に囲まれ、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1固定部と、
前記非固定部内に配置された少なくとも1つの医療用具と、を有し、
前記開封装置は、
前記包装袋の前記第1固定部が切除されないように前記非固定部の一部を切断する第1切断部材、および
前記非固定部の他の一部を切断する第2切断部材を含む包装袋の開封装置。
【0009】
実施の形態に係る包装袋の開封装置は、以下の[15]または[16]であることが好ましい。
[15]更に、前記包装袋を傾斜させる傾斜部材を含む[14]に記載の包装袋の開封装置。
[16]更に、前記包装袋を振動させる振動部材を含む[14]または[15]に記載の包装袋の開封装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、上記構成により、空輸後の医療用具の包装袋を開封し易い方法を提供することができる。また上記構成により、空輸後の医療用具の包装袋を開封し易い装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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