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公開番号2024113281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-22
出願番号2023018148
出願日2023-02-09
発明の名称樹脂組成物、成形体および樹脂フィルム
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類C08G 73/10 20060101AFI20240815BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた光学特性と屈曲耐性を有する樹脂組成物、成形体および樹脂フィルムの提供を目的とする。
【解決手段】アクリル樹脂とポリイミド樹脂を含み、前記ポリイミド樹脂は、ジアミン由来構造、およびテトラカルボン酸二無水物由来構造を有し、前記ジアミン由来構造が、フルオロアルキル基を有し、例えば2,2’-ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンであり、前記テトラカルボン酸二無水物由来構造が脂環式テトラカルボン酸二無水物を含有し、例えば1,2,3,4-シクロブタンテトラカルボン酸二無水物であり、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂を80:20~45:55の範囲の重量比で含み、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂が溶媒中で相溶可能である、樹脂組成物、その成形体および樹脂フィルムにより上記課題を解決することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル樹脂とポリイミド樹脂を含み、前記ポリイミド樹脂は、一般式(IIa)で表されるジアミン由来構造、および一般式(IIIa)で表されるテトラカルボン酸二無水物由来構造を有し、Yは2価の有機基であるジアミン残基であり、Xは4価の有機基であるテトラカルボン酸二無水物残基であり、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂を80:20~45:55の範囲の重量比で含み、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂が溶媒中で相溶可能である、樹脂組成物。
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2024113281000012.jpg
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135
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記アクリル樹脂がメタクリル酸メチルを主成分とするアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂フィルム。
【請求項3】
前記ジアミン由来の構造がフルオロアルキル基を有し、前記テトラカルボン酸二無水物由来構造が脂環式テトラカルボン酸二無水物を含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
フルオロアルキル基を有するジアミンが、フルオロアルキル置換ベンジジンを含む、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記フルオロアルキル置換ベンジジンが、2,2’-ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンである、請求項4に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ポリイミドは、前記ジアミン由来構造の全量に対する、フルオロアルキル基を有するジアミンに由来する構造の比率が20モル%以上である、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記テトラカルボン酸二無水物が、1,2,3,4-シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4-シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5-シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、および1,1’-ビシクロヘキサン-3,3’,4,4’テトラカルボン酸-3,4:3’,4’-二無水物からなる群から選択される1種以上の脂環式テトラカルボン酸二無水物であることを特徴とする、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ポリイミドが、テトラカルボン酸二無水物成分として、さらに、フッ素含有芳香族テトラカルボン酸二無水物を含有する、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記ポリイミドの酸二無水物成分全量に対する脂環式テトラカルボン酸二無水物の量が、1~80モル%である、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、脂組成物、成形体および樹脂フィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
液晶、有機EL、電子ペーパー等の表示装置や、太陽電池、タッチパネル等のエレクトロニクスデバイスにおいて、薄型化や軽量化、さらにはフレキシブル化が要求されている。これらのデバイスに使用されるガラス材料をフィルム材料に代えることにより、フレキシブル化、薄型化、軽量化が図られる。
【0003】
これまで、ポリメタクリル酸メチル(以下、「PMMA」と略す。)に代表されるアクリル樹脂を用いたアクリルフィルムは、その優れた透明性、寸法安定性、低吸湿性などの観点から、光学フィルムに好適に用いられていた。しかし、アクリルフィルムは硬脆く割れやすい特性(脆性)を有しているため、フォルダブルフォン等のフレキシブル性を有するディスプレイ(フレキシブルディスプレイ)の要求特性の一つである屈曲耐性を満足できなかった。
【0004】
脆性を改善したアクリルフィルムの製造方法として、アクリル樹脂にアクリル以外の樹脂を添加することが提案されている。例えば、特許文献1にはアクリル樹脂にセルロースエステル樹脂を添加する際に、セルロースエステル樹脂のアシル基の総置換度、アセチル基置換度、アセチル基以外のアシル基の炭素数、重量平均分子量を調整することで、アクリルフィルムの脆性が改善することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2009/090900
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の脆性を改善したアクリルフィルムでは、フレキシブルディスプレイ用フィルムとして用いたときに、屈曲耐性が十分でなく、屈曲試験中にアクリルフィルムが破断することがあった。かかる課題に鑑み、本発明は、光学フィルムとして好適な透明性と優れた屈曲耐性を有する樹脂組成物、成形体および樹脂フィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討の結果、下記構成とすることで上記課題を解決することを見出した。
【0008】
1).アクリル樹脂とポリイミド樹脂を含み、前記ポリイミド樹脂は、一般式(IIa)で表されるジアミン由来構造、および一般式(IIIa)で表されるテトラカルボン酸二無水物由来構造を有し、Yは2価の有機基であるジアミン残基であり、Xは4価の有機基であるテトラカルボン酸二無水物残基であり、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂を80:20~45:55の範囲の重量比で含み、前記アクリル樹脂と前記ポリイミド樹脂が溶媒中で相溶可能である、樹脂組成物。
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2024113281000001.jpg
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135
【0009】
2).前記アクリル樹脂がメタクリル酸メチルを主成分とするアクリル樹脂であることを特徴とする1)に記載の樹脂フィルム。
【0010】
3).前記ジアミン由来の構造がフルオロアルキル基を有し、前記テトラカルボン酸二無水物由来の構造が脂環式テトラカルボン酸二無水物を含有する、1).または2).に記載の樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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