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公開番号
2024167706
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023083958
出願日
2023-05-22
発明の名称
圧電繊維とその製造方法
出願人
学校法人 関西大学
,
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
D01F
6/62 20060101AFI20241127BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】本発明は、重量平均分子量が50,000~500,000であるポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する圧電繊維において、圧電性に優れる圧電繊維を提供する。
【解決手段】本発明は、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有し、前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂の重量平均分子量が、50,000~500,000であり、結晶化度が52%以上である、圧電繊維である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有し、
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂の重量平均分子量が、50,000~500,000であり、
結晶化度が52%以上である、圧電繊維。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂が、3-ヒドロキシブチレート単位を有する共重合体を含み、
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂における前記3-ヒドロキシブチレート単位の含有割合が、85.5モル%以上99.5モル%以下である、請求項1に記載の圧電繊維。
【請求項3】
前記圧電繊維が、1本又は2本以上の単糸を含み、
前記単糸の平均繊度が、0.5dtex以上である、請求項1又は2に記載の圧電繊維。
【請求項4】
前記圧電繊維が、マルチフィラメントである、請求項1又は2に記載の圧電繊維。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の圧電繊維の製造方法であって、
フィラメントを熱処理することにより、前記圧電繊維を得る熱処理工程を有する、圧電繊維の製造方法。
【請求項6】
延伸用フィラメントを延伸することにより、延伸フィラメントたる前記フィラメントを得る延伸工程を更に有する、請求項5に記載の圧電繊維の製造方法。
【請求項7】
溶融物を溶融紡糸法で吐出することにより、前記延伸用フィラメントを得る溶融紡糸工程を更に有する、請求項6に記載の圧電繊維の製造方法。
【請求項8】
前記熱処理工程での熱処理の温度が、40℃~140℃である、請求項5に記載の圧電繊維の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電繊維とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
圧電繊維は、抗菌性を発現することから、衣類(靴下、シューズ、コンプレッションウェア、肌着など)、衛生用品(紙おむつ、マスク)の繊維材料として用いられている。
抗菌性を発現する繊維としては、他にも、抗菌剤を含ませた繊維が知られているが、圧電繊維は、抗菌剤を含ませた繊維と異なり、洗濯などの後加工で抗菌性が低下せずに半永久的に抗菌性を持続できるという利点を有する。
また、抗菌剤は有害性を有する場合があり、圧電繊維は、このような抗菌剤を含有しなくても抗菌性を発揮できるという利点を有する。
【0003】
また、圧電繊維は、センシング機能を発現することから、スマートファブリック(デジタル部品(センサー、LED、バッテリー、マイクロチップなど)を組み込んだ衣類)を構成する繊維材料としても用いられ、情報通信、医療、介護、スポーツ等の様々な分野で用いられている。
【0004】
ところで、ポリヒドロキシアルカノエートは、生分解性に優れる樹脂として知られている。
ポリヒドロキシアルカノエートを含有する圧電繊維としては、ポリヒドロキシアルカノエートベースコポリマーの電界紡糸された繊維が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-501480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、重量平均分子量が50,000~500,000であるポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する圧電繊維を作製したところ、斯かる圧電繊維の圧電性は十分ではなかった。
【0007】
そこで、本発明は、重量平均分子量が50,000~500,000であるポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する圧電繊維において、圧電性に優れる圧電繊維を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が鋭意研究したところ、重量平均分子量が50,000~500,000であるポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有する圧電繊維において、圧電繊維の結晶化度が所定以上となることにより、圧電繊維の圧電性が高まることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明の第一は、ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂を含有し、
前記ポリ(3-ヒドロキシアルカノエート)系樹脂の重量平均分子量が、50,000~500,000であり、
結晶化度が52%以上である、圧電繊維に関する。
【0010】
本発明の第二は、前記圧電繊維の製造方法であって、
フィラメントを熱処理することにより、前記圧電繊維を得る熱処理工程を有する、圧電繊維の製造方法に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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