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公開番号2024121467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028595
出願日2023-02-27
発明の名称太陽電池モジュール
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類H01L 31/042 20140101AFI20240830BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】裏面側の太陽電池セルの起電流のバラツキが小さい太陽電池モジュールを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る太陽電池モジュールは、第1方向に並ぶ複数のサブセルと第1方向両端に配設されるサブモジュール電極とを有する複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールと、それぞれ複数のシリコン太陽電池セルを互いの端部を重ねて第1方向と交差する第2方向に並べた状態で接続してなり、複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールの裏面側に第1方向に並んで配置される複数のシリコン太陽電池ストリングと、複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールの表面側を覆う表面保護材と、複数のシリコン太陽電池ストリングの裏面側を覆う裏面保護材と、表面保護材と裏面保護材に充填される封止材と、を備え、シリコン太陽電池ストリングの少なくとも一方の側縁は、平面視でサブモジュール電極と重複または近接して配置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に並ぶ複数のサブセルと前記第1方向両端に配設されるサブモジュール電極とを有する複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールと、
それぞれ複数のシリコン太陽電池セルを互いの端部を重ねて前記第1方向と交差する第2方向に並べた状態で接続してなり、前記複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールの裏面側に前記第1方向に並んで配置される複数のシリコン太陽電池ストリングと、
前記複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールの表面側を覆う表面保護材と、
前記複数のシリコン太陽電池ストリングの裏面側を覆う裏面保護材と、
前記表面保護材と前記裏面保護材の間の前記複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールおよび前記複数のシリコン太陽電池ストリングの周囲の隙間に充填される封止材と、
を備え、
前記シリコン太陽電池ストリングの少なくとも一方の側縁は、平面視で前記サブモジュール電極と重複または近接して配置される、太陽電池モジュール。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記ペロブスカイト太陽電池サブモジュールまたは前記シリコン太陽電池ストリングに電気的に接続され、少なくとも部分的に平面視で前記シリコン太陽電池ストリングの間を前記第2方向に延在して外部に延出する複数の引出配線をさらに備える、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記裏面保護材は、少なくとも部分的に平面視で前記シリコン太陽電池ストリングの間に配置され、前記引出配線が貫通する引出開口を有する、請求項2に記載の太陽電池モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
光電変換効率を向上するために、光電変換する波長域が異なる複数の太陽電池を積層してなる太陽電池モジュールが提案されている。例えば特許文献1には、複数の第1太陽電池セルを含んだ複数の第1サブモジュールを有する第1太陽電池パネルと、複数の第2太陽電池セルを有し、第1太陽電池パネルの裏面側に積層される第2太陽電池パネルと、を備える太陽電池モジュールが開示されている。さらに、特許文献1には、第1太陽電池パネルにおける複数の第1太陽電池セルの接続方向と、第2太陽電池パネルにおける第1太陽電池セルの接続方向とを異ならせることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-157176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
太陽電池セルは、外部との接続のために金属電極を採用することが一般的である。したがって、太陽電池セルを積層すると、受光面側の太陽電池セルの金属電極が裏面側の太陽電池セル入射する光を局所的に遮断する。受光面側の太陽電池セルの金属電極に起因して裏面側の一部の太陽電池セルへの光の入射量が減少すると、太陽電池セルの起電流に差が生じて逆バイアス電圧が作用し、その太陽電池セルが発熱する等の問題を生じ得る。
【0005】
本発明は、裏面側の太陽電池セルの起電流のバラツキが小さい太陽電池モジュールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る太陽電池モジュールは、第1方向に並ぶ複数のサブセルと前記第1方向両端に配設されるサブモジュール電極とを有する複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールと、それぞれ複数のシリコン太陽電池セルを互いの端部を重ねて前記第1方向と交差する第2方向に並べた状態で接続してなり、前記複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールの裏面側に前記第1方向に並んで配置される複数のシリコン太陽電池ストリングと、前記複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールの表面側を覆う表面保護材と、前記複数のシリコン太陽電池ストリングの裏面側を覆う裏面保護材と、前記表面保護材と前記裏面保護材の間の前記複数のペロブスカイト太陽電池サブモジュールおよび前記複数のシリコン太陽電池ストリングの周囲の隙間に充填される封止材と、を備え、前記シリコン太陽電池ストリングの少なくとも一方の側縁は、平面視で前記サブモジュール電極と重複または近接して配置される。
【0007】
上述の太陽電池モジュールは、前記ペロブスカイト太陽電池サブモジュールまたは前記シリコン太陽電池ストリングに電気的に接続され、少なくとも部分的に平面視で前記シリコン太陽電池ストリングの間を前記第2方向に延在して外部に延出する複数の引出配線をさらに備えてもよい。
【0008】
上述の太陽電池モジュールにおいて、前記裏面保護材は、少なくとも部分的に平面視で前記シリコン太陽電池ストリングの間に配置され、前記引出配線が貫通する引出開口を有してもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る太陽電池モジュールは、裏面側のシリコン太陽電池セルの起電流のバラツキが小さい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの構成の平面配置図である。
図1の太陽電池モジュールのA-A断面図である。
図1の太陽電池モジュールのペロブスカイト太陽電池サブモジュールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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