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公開番号2024127507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036696
出願日2023-03-09
発明の名称医療用具の包装袋
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61M 25/00 20060101AFI20240912BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】空輸の際に医療用具が内部で動き難い包装袋を提供する。
【解決手段】医療用具の包装袋であって、第1シート部と、前記第1シート部に対向する第2シート部と、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、前記非固定部に囲まれ、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1固定部と、前記非固定部内に配置された医療用具とを有し、前記包装袋を標準気圧下で鉛直方向に吊り下げたときに前記医療用具が動かないように、前記非固定部内の空気が抜かれて前記医療用具が密封されている医療用具の包装袋。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
医療用具の包装袋であって、
第1シート部と、
前記第1シート部に対向する第2シート部と、
前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、
前記非固定部に囲まれ、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1固定部と、
前記非固定部内に配置された医療用具とを有し、
前記包装袋を標準気圧下で鉛直方向に吊り下げたときに前記医療用具が動かないように、前記非固定部内の空気が抜かれて前記医療用具が密封されている医療用具の包装袋。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
更に、第1の方向に延在し、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1直線状固定部と、
前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記第1の方向に間隔を空けて、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第2直線状固定部と第3直線状固定部と、を有し、
前記第1固定部は、前記第2直線状固定部と前記第3直線状固定部の間に位置している請求項1に記載の医療用具の包装袋。
【請求項3】
更に、前記第2直線状固定部と前記第3直線状固定部とに連結するように延在し、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第4直線状固定部を有しており、
前記第1固定部は、前記第1直線状固定部と前記第4直線状固定部の間に位置している請求項2に記載の医療用具の包装袋。
【請求項4】
前記第1固定部は、前記第1直線状固定部よりも前記第4直線状固定部に近く、且つ前記第3直線状固定部よりも前記第2直線状固定部に近い請求項3に記載の医療用具の包装袋。
【請求項5】
前記少なくとも1つの医療用具は、巻回部を有する管状体と、最大辺の長さが前記巻回部の外径よりも小さい小袋とを有しており、
前記第1固定部の外縁から前記第2直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離、及び前記第1固定部の外縁から前記第4直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離は、それぞれ、前記小袋の最小辺よりも小さい請求項4に記載の医療用具の包装袋。
【請求項6】
前記医療用具の外縁と前記第1固定部の外縁との最短直線距離は、前記第1固定部の外縁から前記第4直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離よりも小さい請求項4に記載の医療用具の包装袋。
【請求項7】
前記医療用具の外縁から前記第1直線状固定部の内縁までの最短直線距離、および/または前記医療用具の外縁から前記第4直線状固定部の内縁までの最短直線距離は、前記第1固定部の外縁から前記第4直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離よりも大きい請求項4に記載の医療用具の包装袋。
【請求項8】
前記第1シート部と、前記第1シート部に対向する前記第2シート部は、シートを折り曲げることにより形成されており、
前記第1シート部と前記第2シート部の間の折り目は、前記第1直線状固定部と対向している請求項2に記載の医療用具の包装袋。
【請求項9】
前記第1固定部は、前記第1直線状固定部よりも前記折り目に近く、且つ前記第3直線状固定部よりも前記第2直線状固定部に近い請求項8に記載の医療用具の包装袋。
【請求項10】
前記少なくとも1つの医療用具は、巻回部を有する管状体と、最大辺の長さが前記巻回部の外径よりも小さい小袋とを有しており、
前記第1固定部の外縁から前記第2直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離、及び前記第1固定部の外縁から前記折り目に至るまでの最短直線距離は、それぞれ、前記小袋の最小辺よりも小さい請求項9に記載の医療用具の包装袋。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用具の包装袋に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、血管の狭窄病変を治療するためのバルーンカテーテルや、造影剤、薬剤を血管内に投与するためのカテーテル等は、所定の形状の収容具に収容されて保管、運搬されている。このような収容具として、例えば特許文献1には、組み合わせて使用される複数の医療用長尺体を収容する収容具であって、医療用長尺体の各々を収容するために環状に巻回された複数の管体が互いに連結されてなる収容具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/104189号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、特許文献1に開示されているような収容具により巻回された医療用のカテーテル等の医療用具は、密封袋で包装された状態で運搬されることがある。運搬方法に関して、例えば空輸の際には、周囲の気圧が低くなり、包装袋内に残存した気体が膨張する結果、包装袋内で医療用具が動き易くなることが本発明者の検討により分かった。本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、空輸の際に医療用具が内部で動き難い包装袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係る包装袋は、以下の通りである。
[1]医療用具の包装袋であって、
第1シート部と、
前記第1シート部に対向する第2シート部と、
前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されていない非固定部と、
前記非固定部に囲まれ、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1固定部と、
前記非固定部内に配置された医療用具とを有し、
前記包装袋を標準気圧下で鉛直方向に吊り下げたときに前記医療用具が動かないように、前記非固定部内の空気が抜かれて前記医療用具が密封されている医療用具の包装袋。
【0006】
上記の通り、標準気圧下において非固定部内で医療用具が動かない程度に空気が抜かれて密封されていることにより、空輸の際の包装袋内の気体の膨張を低減することができる。更に、包装袋が第1固定部を有していることにより、空輸の際に包装袋内の気体が膨張しても、第1固定部が医療用具の動きを抑制するため、医療用具は袋内で動き難くなる。
【0007】
実施の形態に係る包装袋は、以下の[2]~[14]のいずれかであることが好ましい。
[2]更に、第1の方向に延在し、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第1直線状固定部と、
前記第1の方向と交差する第2の方向に延在し、前記第1の方向に間隔を空けて、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第2直線状固定部と第3直線状固定部と、を有し、
前記第1固定部は、前記第2直線状固定部と前記第3直線状固定部の間に位置している[1]に記載の医療用具の包装袋。
[3]更に、前記第2直線状固定部と前記第3直線状固定部とに連結するように延在し、前記第1シート部と前記第2シート部が互いに固定されている第4直線状固定部を有しており、
前記第1固定部は、前記第1直線状固定部と前記第4直線状固定部の間に位置している[2]に記載の医療用具の包装袋。
[4]前記第1固定部は、前記第1直線状固定部よりも前記第4直線状固定部に近く、且つ前記第3直線状固定部よりも前記第2直線状固定部に近い[3]に記載の医療用具の包装袋。
[5]前記少なくとも1つの医療用具は、巻回部を有する管状体と、最大辺の長さが前記巻回部の外径よりも小さい小袋とを有しており、
前記第1固定部の外縁から前記第2直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離、及び前記第1固定部の外縁から前記第4直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離は、それぞれ、前記小袋の最小辺よりも小さい[3]または[4]に記載の医療用具の包装袋。
[6]前記医療用具の外縁と前記第1固定部の外縁との最短直線距離は、前記第1固定部の外縁から前記第4直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離よりも小さい[3]~[5]のいずれかに記載の医療用具の包装袋。
[7]前記医療用具の外縁から前記第1直線状固定部の内縁までの最短直線距離、および/または前記医療用具の外縁から前記第4直線状固定部の内縁までの最短直線距離は、前記第1固定部の外縁から前記第4直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離よりも大きい[3]~[6]のいずれかに記載の医療用具の包装袋。
[8]前記第1シート部と、前記第1シート部に対向する前記第2シート部は、シートを折り曲げることにより形成されており、
前記第1シート部と前記第2シート部の間の折り目は、前記第1直線状固定部と対向している[2]に記載の医療用具の包装袋。
[9]前記第1固定部は、前記第1直線状固定部よりも前記折り目に近く、且つ前記第3直線状固定部よりも前記第2直線状固定部に近い[8]に記載の医療用具の包装袋。
[10]前記少なくとも1つの医療用具は、巻回部を有する管状体と、最大辺の長さが前記巻回部の外径よりも小さい小袋とを有しており、
前記第1固定部の外縁から前記第2直線状固定部の内縁に至るまでの最短直線距離、及び前記第1固定部の外縁から前記折り目に至るまでの最短直線距離は、それぞれ、前記小袋の最小辺よりも小さい[8]または[9]に記載の医療用具の包装袋。
[11]前記医療用具の外縁と前記第1固定部の外縁との最短直線距離は、前記折り目から前記第1固定部の外縁に至るまでの最短直線距離よりも小さい[8]~[10]のいずれかに記載の医療用具の包装袋。
[12]前記医療用具の外縁から前記第1直線状固定部の内縁までの最短直線距離、および/または前記医療用具の外縁から前記折り目までの最短直線距離は、前記折り目から前記第1固定部の外縁に至るまでの最短直線距離よりも大きい[8]~[11]のいずれかに記載の医療用具の包装袋。
[13]前記包装袋の平面視において、前記第1固定部は、円状、楕円状、多角形状、または角丸多角形状である[1]~[12]のいずれかに記載の医療用具の包装袋。
[14]前記第1固定部は、全周にわたって前記非固定部に囲まれている[1]~[13]のいずれかに記載の医療用具の包装袋。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、上記構成により、空輸の際に医療用具が内部で動き難い包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、医療用具が内部に配置された第1の実施の形態に係る包装袋の平面図である。
図2は、図1のA-A断面図である。
図3は、図1の包装袋を標準気圧下で鉛直方向に吊り下げたときの図である。
図4は、図1の包装袋の周囲を低圧にしたときのA-A断面図である。
図5は、医療用具が内部に配置された第2の実施の形態に係る包装袋の平面図である。
図6は、図5のB-B断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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