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公開番号2024123516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030999
出願日2023-03-01
発明の名称洗浄剤変質抑制剤、該変質抑制剤を含む洗浄剤、及びそれらの製造方法
出願人株式会社カネカ,太陽油脂株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類A61K 8/9728 20170101AFI20240905BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】洗浄剤を保存した際の変臭や変色を十分に抑制することができる天然由来の洗浄剤変質抑制剤、該変質抑制剤を含む洗浄剤、及びそれらの製造方法を提供すること。
【解決手段】キノコ類加圧加熱抽出物を含有する、洗浄剤変質抑制剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
キノコ類加圧加熱抽出物を含有する、洗浄剤変質抑制剤。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記キノコ類加圧加熱抽出物のpHが7以上である、請求項1に記載の洗浄剤変質抑制剤。
【請求項3】
前記キノコ類が、エノキタケ、舞茸、タモギタケ、シメジ、椎茸、エリンギ、及びマッシュルームからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の洗浄剤変質抑制剤。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の洗浄剤変質抑制剤と、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミトレイン酸、エイコセン酸、及びエルカ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の不飽和脂肪酸を含む脂肪酸のアルカリ金属塩を含有する、洗浄剤。
【請求項5】
キノコ類と抽出溶媒とを混合する工程、
前記混合により得られた混合物を大気圧よりも高い圧力条件下で100℃以上に加熱する工程、及び
前記加熱した混合物から前記キノコ類の抽出残渣を除去する工程を含む、洗浄剤変質抑制剤の製造方法。
【請求項6】
前記キノコ類と抽出溶媒とを混合する工程の前に、
前記キノコ類を70~100℃の水性液体に浸漬する工程を含む、請求項5に記載の洗浄剤変質抑制剤の製造方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の方法で得られた洗浄剤変質抑制剤を、洗浄成分に添加する工程を含む、洗浄剤の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄剤変質抑制剤、該変質抑制剤を含む洗浄剤、及びそれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
洗浄剤には、皮膚や毛髪、衣料、食器類等を洗浄対象とする各種用途別の洗浄剤が存在する。これらの洗浄剤に含まれる洗浄成分の一つである、脂肪酸のアルカリ金属塩、いわゆる脂肪酸石鹸は古くから使用されているものであり、植物油脂の鹸化等によって製造されている。一方で、植物油脂の多くには不飽和脂肪酸が含まれているため、植物油脂を原料として製造した洗浄剤を高温下、光曝露下、及び/又は酸素曝露下等で保存すると、洗浄剤中の不飽和脂肪酸の酸化により生成するヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール等の低級アルデヒドに由来する変臭や変色が、その洗浄剤の品質を大幅に低下させてしまうという問題が生じていた。
【0003】
このような洗浄剤の変質を抑制する目的で、一般的には天然のトコフェロール等の酸化防止剤が使用されているが、保存中にトコフェロール自体が酸化して着色や異臭が発生するといった問題もある。また、イソチアゾロン系の有機硫黄化合物、ベンズイソチアゾロン系の有機硫黄化合物、安息香酸類、アルコール系の2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオールや、ヨウ素系化合物等の合成酸化防止剤も使用されているが、近年、これら合成酸化防止剤は消費者の安全性や自然環境保護に対する意識の高まりにより、使用しないことが望まれている。
【0004】
そこで、天然物を使用した種々の方法で洗浄剤の変質を防止することが提案されている。特許文献1には、エルゴチオネイン及び/又はその誘導体を含有する組成物のpHを調整することによる、皮膚外用剤の変臭及び/又は変色抑制法が開示されており、具体的な用途としては石鹸、ボディーシャンプー、ハンドソープ等が挙げられている。特許文献2には、ローズマリー水溶性抽出物を酸化防止剤として使用することで、色素の変色防止や退色防止効果を発揮することが開示されており、具体的な用途として、石鹸、ボディーシャンプー、洗顔クリーム等の洗浄用化粧品が挙げられている。
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の手法はいずれも天然由来の抽出物によるものではあるものの、洗浄剤に使用した際の変臭、変色抑制効果は十分なものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-241013号公報
特開2002-363557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、洗浄剤を保存した際の変臭や変色を十分に抑制することができる天然由来の洗浄剤変質抑制剤、該変質抑制剤を含む洗浄剤、及びそれらの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、キノコ類加圧加熱抽出物を含有する、洗浄剤変質抑制剤により、洗浄剤を保存した際の変臭や変色等の変質を十分に抑制することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明の第一は、キノコ類加圧加熱抽出物を含有する、洗浄剤変質抑制剤に関する。
前記洗浄剤変質抑制剤において、前記キノコ類加圧加熱抽出物のpHが7以上であることが好ましい。
前記洗浄剤変質抑制剤において、前記キノコ類が、エノキタケ、舞茸、タモギタケ、シメジ、椎茸、エリンギ、及びマッシュルームからなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
本発明の第二は、前記洗浄剤変質抑制剤と、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミトレイン酸、エイコセン酸、及びエルカ酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の不飽和脂肪酸を含む脂肪酸のアルカリ金属塩を含有する、洗浄剤に関する。
本発明の第三は、キノコ類と抽出溶媒とを混合する工程、前記混合により得られた混合物を大気圧よりも高い圧力条件下で100℃以上に加熱する工程、及び前記加熱した混合物から前記キノコ類の抽出残渣を除去する工程を含む、洗浄剤変質抑制剤の製造方法に関する。
前記洗浄剤変質抑制剤の製造方法において、前記キノコ類と抽出溶媒とを混合する工程の前に、前記キノコ類を70~100℃の水性液体に浸漬する工程を含むことが好ましい。
本発明の第四は、前記の方法で得られた洗浄剤変質抑制剤を、洗浄成分に添加する工程を含む、洗浄剤の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に従えば、洗浄剤を保存した際の変臭や変色を十分に抑制することができる天然由来の洗浄剤変質抑制剤、該変質抑制剤を含む洗浄剤、及びそれらの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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