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公開番号
2024123864
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031637
出願日
2023-03-02
発明の名称
菓子用ペースト
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
A23L
9/20 20160101AFI20240905BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】粉末状酸性風味素材を含有しても、保形性が良好な、菓子用ペーストの提供。
【解決手段】菓子用ペーストは、水中油型乳化油脂組成物、及び、酸性風味素材を含有し、前記菓子用ペーストのpHが2.0~5.4である。前記水中油型乳化油脂組成物は、当該組成物全体中、油脂5~30重量%、澱粉2~5重量%、糖類20~40重量%、ホエイタンパク質1.2~3.8重量%、及び、水30~65重量%を含有する。前記酸性風味素材は、粉末状である。前記菓子用ペースト全体中、前記水中油型乳化油脂組成物の含有量が85~99.9重量%、及び、前記酸性風味素材の含有量が0.1~15重量%である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
菓子用ペーストであって、
前記菓子用ペーストは、水中油型乳化油脂組成物、及び、酸性風味素材を含有し、前記菓子用ペーストのpHが2.0~5.4であり、
前記水中油型乳化油脂組成物は、当該組成物全体中、油脂5~30重量%、澱粉2~5重量%、糖類20~40重量%、ホエイタンパク質1.2~3.8重量%、及び、水30~65重量%を含有し、
前記酸性風味素材は、粉末状であり、
前記菓子用ペースト全体中、前記水中油型乳化油脂組成物の含有量が85~99.9重量%、及び、前記酸性風味素材の含有量が0.1~15重量%である、菓子用ペースト。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記油脂のSFC(固体脂含量)が10℃で50~60%で、且つ30℃で8.5~21.5%である、請求項1に記載の菓子用ペースト。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の菓子用ペーストを含む菓子。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の菓子用ペーストに用いられる水中油型乳化油脂組成物であって、
前記水中油型乳化油脂組成物全体中、油脂5~30重量%、澱粉2~5重量%、糖類20~40重量%、ホエイタンパク質1.2~3.8重量%、及び、水30~65重量%を含有する、水中油型乳化油脂組成物。
【請求項5】
水中油型乳化油脂組成物全体中、澱粉の含量が2~5重量%、糖類の含量が20~40重量%、ホエイタンパク質の含量が1.2~3.8重量%、及び、水の含量が30~65重量%となるように、澱粉、糖類、ホエイタンパク質、及び、水を混合し、40~60℃に加熱して水相を得る工程、
油脂の含量が水中油型乳化油脂組成物全体中5~30重量%となるように、前記油脂を前記水相に添加して混合物を得る工程、
該混合物を乳化処理してから、加熱殺菌して水中油型乳化油脂組成物を得る工程、及び、
菓子用ペースト全体中、水中油型乳化油脂組成物の含量が85~99.9重量%、粉末状である酸性風味素材の含量が0.1~15重量%となるように、5~35℃にて、前記水中油型乳化油脂組成物と前記酸性風味素材とを混合する工程、
を含む、pHが2~5.4である菓子用ペーストの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末状の酸性風味素材を含有する、菓子用ペーストに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
果物や野菜を原料とする風味素材を含有した菓子用ペーストは、生地でサンドされたり、ケーキ等の菓子にトッピングされたり、カップに充填してそのまま喫食したり幅広く使用されている。特にフルーツタルトのように、菓子用ペーストの上にさらにトッピングをするような場合には、そのトッピングが菓子用ペーストに沈まないような保形性が、菓子用ペーストに求められる。
【0003】
また工業的な生産における菓子用ペーストは、小麦粉や澱粉、糖類、油脂などを原料とする水中油型乳化油脂組成物に各種風味素材を含有させ、加熱により小麦粉や澱粉を糊化させることでボディを形成させている。
【0004】
しかし、柑橘類の果物のように酸性の風味素材を使用した場合、酸により澱粉の加水分解が起こり、澱粉ゲルのボディが破壊されてしまい、さらに乳化安定性も低下するため、菓子用ペーストの保形性が不十分となる傾向がある。そのため、酸性風味素材を多く含有した菓子用ペーストでは保形性を担保することが困難であった。
【0005】
一方、消費者の食に対するニーズの多様化によって、様々な風味素材を含有する菓子用ペーストが求められている。しかし、工業的生産において、多種類の菓子用ペーストそれぞれを、全ての原料を混ぜながら製造しようとすると、手間もかかり、廃棄を増やすことにも繋がるため、そのニーズに十分に応えきれていなかった。
【0006】
特許文献1には、澱粉類4~12重量%、油脂4~40重量%、寒天0.01~1重量%含有する酸性フラワーペーストが開示されている。これによって、pHが酸性であるにも関わらず、スプレッド性や伸展性が良好で、包材剥離性も良好な酸性フラワーペーストが提供できると記載されている。しかし、酸性フラワーペーストの保形性に関しては記載されていない。また、該文献の実施例では、乳酸0.3重量%と、トマト香料0.5重量%が配合された酸性フラワーペーストが開示されているにすぎない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-188358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、粉末状酸性風味素材を含有しても、保形性が良好な、菓子用ペースト、その製造方法、及び、該菓子用ペーストの製造に使用される水中油型乳化油脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、油脂、澱粉、糖類、ホエイタンパク質、及び水をそれぞれ特定量含有する水中油型乳化油脂組成物と、粉末状の酸性風味素材を、それぞれ特定量含有し、特定のpHを示す菓子用ペーストは、粉末状酸性風味素材を含有するにも関わらず、保形性が良好であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明の第一は、菓子用ペーストであって、
前記菓子用ペーストは、水中油型乳化油脂組成物、及び、酸性風味素材を含有し、前記菓子用ペーストのpHが2.0~5.4であり、
前記水中油型乳化油脂組成物は、当該組成物全体中、油脂5~30重量%、澱粉2~5重量%、糖類20~40重量%、ホエイタンパク質1.2~3.8重量%、及び、水30~65重量%を含有し、
前記酸性風味素材は、粉末状であり、
前記菓子用ペースト全体中、前記水中油型乳化油脂組成物の含有量が85~99.9重量%、及び、前記酸性風味素材の含有量が0.1~15重量%である、菓子用ペーストに関する。好ましくは、前記油脂のSFC(固体脂含量)が10℃で50~60%で、且つ30℃で8.5~21.5%である。
本発明の第二は、前記菓子用ペーストを含む菓子に関する。
本発明の第三は、前記菓子用ペーストに用いられる水中油型乳化油脂組成物であって、
前記水中油型乳化油脂組成物全体中、油脂5~30重量%、澱粉2~5重量%、糖類20~40重量%、ホエイタンパク質1.2~3.8重量%、及び、水30~65重量%を含有する、水中油型乳化油脂組成物に関する。
本発明の第四は、水中油型乳化油脂組成物全体中、澱粉の含量が2~5重量%、糖類の含量が20~40重量%、ホエイタンパク質の含量が1.2~3.8重量%、及び、水の含量が30~65重量%となるように、澱粉、糖類、ホエイタンパク質、及び、水を混合し、40~60℃に加熱して水相を得る工程、
油脂の含量が水中油型乳化油脂組成物全体中5~30重量%となるように、前記油脂を前記水相に添加して混合物を得る工程、
該混合物を乳化処理してから、加熱殺菌して水中油型乳化油脂組成物を得る工程、及び、
菓子用ペースト全体中、水中油型乳化油脂組成物の含量が85~99.9重量%、粉末状である酸性風味素材の含量が0.1~15重量%となるように、5~35℃にて、前記水中油型乳化油脂組成物と前記酸性風味素材とを混合する工程、
を含む、pHが2~5.4である菓子用ペーストの製造方法に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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