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公開番号2024128849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023038103
出願日2023-03-10
発明の名称発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子及び塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08J 9/04 20060101AFI20240913BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】難燃性能に優れ、且つ高い発泡倍率を有する塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子及び塩素化塩化ビニル系樹脂発泡成形体を与え得る、新規の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子を提供すること。
【解決手段】(A)塩素化塩化ビニル系樹脂、(B)芳香族ビニル単位及び不飽和ニトリル単位を有する共重合体、(C)発泡剤、並びに特定量の(D)炭酸カルシウムを含む、発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)塩素化塩化ビニル系樹脂、
(B)芳香族ビニル単位及び不飽和ニトリル単位を有する共重合体、
(C)発泡剤、並びに
(D)炭酸カルシウムを含み、
前記(D)炭酸カルシウムの含有量は、前記(A)塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、5重量部~20重量部である、発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記(D)炭酸カルシウムの平均粒子径は、2.0μm~12.0μmである、請求項1に記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
【請求項3】
前記(C)発泡剤は、物理発泡剤である、請求項1に記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
【請求項4】
前記(C)発泡剤は、炭素数4~6の飽和炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、請求項3に記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
【請求項5】
前記炭素数4~6の飽和炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種がペンタンである、請求項4記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子を発泡してなる、塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子。
【請求項7】
独立気泡率が40%以上である、請求項6に記載の塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子。
【請求項8】
発泡倍率が5倍以上である、請求項6に記載の塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子及び塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂発泡体は、軽量性、断熱性、緩衝性等を有し、住宅等の断熱材及び配管等の保温材として従来より広く使用されている。樹脂発泡体の中でも、発泡剤を含有した発泡性スチレン系樹脂粒子を用いて得られるスチレン系樹脂発泡成形体は、形状の自由度が高い。スチレン系樹脂発泡成形体は、断熱材として広く活用されている。
【0003】
スチレン系樹脂は燃えやすい樹脂であるところ、スチレン系樹脂発泡成形体よりも難燃性能に優れる発泡体として、例えば、難燃性能に優れる塩化ビニル系樹脂を基材樹脂とした塩化ビニル系樹脂発泡体(発泡成形体)が知られている。また、塩化ビニル系樹脂よりも難燃性能に優れる塩素化塩化ビニル樹脂を基材樹脂とした塩素化塩化ビニル系樹脂発泡成形体も知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-164706
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、断熱材及び保温材について、従来よりも高い難燃性能が要求されている。上述した従来技術は、難燃性の観点から、さらに改善の余地があった。また、軽量性などの観点から、断熱材及び保温材には高い発泡倍率も要求されている。
【0006】
本発明の一実施形態は、前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、難燃性能に優れ、且つ高い発泡倍率を有する塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子及び塩素化塩化ビニル系樹脂発泡成形体を与え得る、新規の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明の一実施形態は、以下の構成を含むものである。
〔1〕(A)塩素化塩化ビニル系樹脂、(B)芳香族ビニル単位及び不飽和ニトリル単位を有する共重合体、(C)発泡剤、並びに(D)炭酸カルシウムを含み、前記(D)炭酸カルシウムの含有量は、前記(A)塩素化塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、5重量部~20重量部である、発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
〔2〕前記(D)炭酸カルシウムの平均粒子径は、2.0μm~12.0μmである、〔1〕に記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
〔3〕前記(C)発泡剤は、物理発泡剤である、〔1〕または〔2〕に記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
〔4〕前記(C)発泡剤は、炭素数4~6の飽和炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、〔3〕に記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
〔5〕前記炭素数4~6の飽和炭化水素からなる群から選択される少なくとも1種がペンタンである、〔4〕記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子。
〔6〕〔1〕~〔5〕のいずれか1つに記載の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子を発泡してなる、塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子。
〔7〕独立気泡率が40%以上である、〔6〕に記載の塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子。
〔8〕発泡倍率が5倍以上である、〔6〕または〔7〕に記載の塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、難燃性能に優れ、且つ高い発泡倍率を有する塩素化塩化ビニル系樹脂発泡粒子及び塩素化塩化ビニル系樹脂発泡成形体を与え得る、新規の発泡性塩素化塩化ビニル系樹脂粒子を提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施形態または実施例にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせて得られる実施形態または実施例についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。なお、本明細書中に記載された学術文献及び特許文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。また、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上(Aを含みかつAより大きい)B以下(Bを含みかつBより小さい)」を意図する。
(【0011】以降は省略されています)

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