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公開番号2024111633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2023016251
出願日2023-02-06
発明の名称太陽電池の検査装置
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類H02S 50/15 20140101AFI20240809BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本発明は、太陽電池上の絶縁フィルムの位置を特定できる太陽電池の検査装置を提供する。
【解決手段】太陽電池本体と絶縁フィルムを有する太陽電池に対して、太陽電池本体と絶縁フィルムの境界部分を含む被検査部を検査するものであって、絶縁フィルムは、光を太陽電池に照射したときに、太陽電池本体での反射光に対して反射光の振動方向が変化するものであり、特定方向に偏光した光を照射可能な光照射部と、光照射部から照射された光を太陽電池側に向かって反射し、太陽電池で反射した反射光を透過するミラー部と、反射光から特定方向に対する角度が5度以内のカット方向に偏光した反射成分をカットする撮像側偏光部と、撮像側偏光部を通過した反射光を受光し、太陽電池の被検査部を含むように撮像する撮像部を有する構成とする。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
太陽電池本体と絶縁フィルムを有する太陽電池に対して、前記太陽電池本体と前記絶縁フィルムの境界部分を含む被検査部を検査する太陽電池の検査装置であって、
前記絶縁フィルムは、光を前記太陽電池に照射したときに、前記太陽電池本体での反射光に対して反射光の振動方向が変化するものであり、
特定方向に偏光した光を照射可能な光照射部と、
前記光照射部から照射された光を前記太陽電池側に向かって反射し、前記太陽電池で反射した反射光を透過するミラー部と、
前記反射光から前記特定方向に対する角度が5度以内の一方向に偏光した反射成分をカットする撮像側偏光部と、
前記撮像側偏光部を通過した前記反射光を受光し、前記太陽電池の被検査部を含むように撮像する撮像部と、を有する、太陽電池の検査装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記撮像側偏光部は、前記反射光の前記特定方向に偏光した反射成分をカットする、請求項1に記載の太陽電池の検査装置。
【請求項3】
前記撮像側偏光部は、前記反射光から正反射成分をカットする、請求項1に記載の太陽電池の検査装置。
【請求項4】
前記絶縁フィルムは、複屈折性を有する、請求項1に記載の太陽電池の検査装置。
【請求項5】
前記太陽電池本体と前記絶縁フィルムの境界部分において複数の被検査部を検査するものであり、
前記光照射部は、個別に点灯可能な複数の発光部を有し、
前記複数の発光部は、前記複数の被検査部のそれぞれの位置に対応して配されており、
検査対象の被検査部に合わせて対応する発光部を個別に発光させる、請求項1に記載の太陽電池の検査装置。
【請求項6】
前記光照射部は、発光部と、前記発光部と前記ミラー部との間に光の進行方向を一定方向に制限する光制御部とを有する、請求項1に記載の太陽電池の検査装置。
【請求項7】
前記光照射部は、前記光制御部と前記ミラー部との間に、前記光制御部で制限された光を前記特定方向に偏光する照明側偏光部を有する、請求項6に記載の太陽電池の検査装置。
【請求項8】
前記太陽電池本体は、前記絶縁フィルムによって、一部が被覆されており、
前記撮像部が撮像した画像データから前記太陽電池本体の前記絶縁フィルムによる被覆部分が実質的に前記絶縁フィルムのみで表される撮像画像を作成する画像処理部を備える、請求項1~7のいずれか1項に記載の太陽電池の検査装置。
【請求項9】
前記撮像画像は、絶縁フィルムが単一色で表される、請求項8に記載の太陽電池の検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池の検査装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、裏面側のみに電極部が形成された複数の太陽電池セルが電気的に接続されたバックコンタクト型の太陽電池モジュールが知られている(例えば、特許文献1)。
例えば、特許文献1の太陽電池モジュールは、太陽電池セルの端辺同士を重ね、太陽電池セルの電極端子間をインターコネクタで接続しており(いわゆる、シングリング接続)、有効受光面積を大きくでき、従来に比べて変換効率が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2022/107542号
特開2022-122512号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のように各太陽電池セルをシングリング接続する場合、隣接する太陽電池セル間の短絡やリーク電流の発生を防止する観点から、隣接する太陽電池セル間においてインターコネクタ以外の部分で直接接触させないことが好ましい。
【0005】
そこで、本発明者は、隣接する太陽電池セルの間と太陽電池セルとインターコネクタの間に透明の絶縁フィルムを介在させた太陽電池モジュールを試作した。
試作した太陽電池モジュールでは、隣接する太陽電池セルの間と太陽電池セルとインターコネクタの間に絶縁フィルムを形成するので、太陽電池セル同士が直接接触しない。そのため、太陽電池セル間の接触による短絡やリーク電流の発生を防止でき、従来に比べて安全性と信頼性が向上した。
【0006】
ところで、試作した太陽電池モジュールを工業的に大量生産するためには、機械によって自動で生産できることが好ましい。機械によって生産するためには、絶縁フィルムが正しい位置にあるかの確認が必要となる。
【0007】
そこで、本発明者は、試作した太陽電池モジュールの生産の自動化を達成するために、特許文献2のような同軸照明とカメラを使用した検査装置によって絶縁フィルムと太陽電池セルの境界部分を検査し、絶縁フィルムが正しい位置に設けられているかを判別できるか検討した。
【0008】
しかしながら、試作した太陽電池モジュールでは、透明の絶縁フィルムを使用しているため、同軸照明から光を当てたときに、絶縁フィルムの輝度値と太陽電池セルの輝度値との差が小さく、絶縁フィルムの縁がほとんど見えない。そのため、従来の検査装置では、絶縁フィルムが太陽電池セルに正しい位置に正確に位置しているかの判断が難しい問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、太陽電池上の絶縁フィルムの位置を特定できる太陽電池の検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した課題を解決するための本発明の一つの様相は、太陽電池本体と絶縁フィルムを有する太陽電池に対して、前記太陽電池本体と前記絶縁フィルムの境界部分を含む被検査部を検査する太陽電池の検査装置であって、前記絶縁フィルムは、光を前記太陽電池に照射したときに、前記太陽電池本体での反射光に対して反射光の振動方向が変化するものであり、特定方向に偏光した光を照射可能な光照射部と、前記光照射部から照射された光を前記太陽電池側に向かって反射し、前記太陽電池で反射した反射光を透過するミラー部と、前記反射光から前記特定方向に対する角度が5度以内の一方向に偏光した反射成分をカットする撮像側偏光部と、前記撮像側偏光部を通過した前記反射光を受光し、前記太陽電池の被検査部を含むように撮像する撮像部と、を有する、太陽電池の検査装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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