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公開番号
2024122379
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029895
出願日
2023-02-28
発明の名称
インバータ
出願人
日産自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20240902BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】工場出荷後においても、異物の混入や強電端子の破損を抑止できるインバータを提供すること。
【解決手段】本発明のインバータは、筐体内に、強電端子とヒューズとが配置された電源領域と、回路領域とを備え、それぞれの領域がカバーで覆われている。
そして、上記電源領域のカバーが、上記電源領域を覆う蓋部と、該蓋部から垂下して上記電源領域と上記回路領域とを仕切る縦壁部とを有し、
上記縦壁部が、切り欠き部又は開口部を有し、
上記電源領域のカバーを、上記蓋部と上記縦壁部との連結部を中心に回転させたとき、
上記電源領域は、上記ヒューズの部分が上記縦壁部の切り欠き部又は開口部で開放され、他の部分が上記縦壁部で覆われることとしたため、工場出荷後においても異物の混入や強電端子の破損を抑止できるインバータを提供することができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
筐体内に電源領域と回路領域とを備え、それぞれの領域がカバーで覆われたインバータであって、
上記電源領域に強電端子とヒューズとが配置され、
上記電源領域のカバーが、上記電源領域を覆う蓋部と、該蓋部から垂下して上記電源領域と上記回路領域とを仕切る縦壁部とを有し、
上記縦壁部が、切り欠き部又は開口部を有し、
上記電源領域のカバーを、上記蓋部と上記縦壁部との連結部を中心に回転させたとき、
上記電源領域は、上記ヒューズの部分が上記縦壁部の切り欠き部又は開口部で開放され、他の部分が上記縦壁部で覆われることを特徴とするインバータ。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
上記蓋部が上記回路領域側に突出した突出部を有し、
上記回路領域のカバーが、その上面に凹部を有し、
上記溝又は凹部が、上記電源領域のカバーを上記蓋部と上記縦壁部との連結部を中心に回転させたとき、上記突出部が嵌合する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインバータ。
【請求項3】
上記縦壁部の下端に、上記筐体の底に当接する弾性シール部材を有することを特徴とする請求項2に記載のインバータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバータに係り、更に詳細には、筐体内部に収められた基板や電子部品等がカバーで覆われたインバータに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
インバータの電子部品などは、筐体内に収められ、それらを覆うカバーと筐体との間には、シール部材が設けられて密封される。
【0003】
特許文献1には、インバータのカバー構造を、開口部を有するカバーに、さらに該開口部を覆うカバーを設けた2重構造とすることで、上記開口部から強電端子やヒューズにアクセスを可能にし、金属粉など導電性の異物が内部に混入することを抑制できるインバータが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-166043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記インバータの強電端子とヒューズとではアクセス頻度が異なる。すなわち、工場出荷後においては、強電端子へのアクセスはほとんど不要である一方で、ヒューズ切れなど、ヒューズにはアクセスが必要になる場合がある。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のインバータにあっては、カバーの開口部が強電端子とヒューズとの両方を露出させるため、工場出荷後において、ヒューズ交換作業時等に異物が混入するおそれや、強電端子にドライバーなどのツールが接触して傷つけてしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、工場出荷後においても、異物の混入や強電端子の破損を抑止できるインバータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、工場出荷後、ヒューズにアクセスする際、電源領域と回路領域との間を仕切る縦壁部をカバーとして利用することにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明のインバータは、筐体内に、強電端子とヒューズとが配置された電源領域と、回路領域とを備え、それぞれの領域がカバーで覆われている。
そして、上記電源領域のカバーが、上記電源領域を覆う蓋部と、該蓋部から垂下して上記電源領域と上記回路領域とを仕切る縦壁部とを有し、
上記縦壁部が、切り欠き部又は開口部を有し、
上記電源領域のカバーを、上記蓋部と上記縦壁部との連結部を中心に回転させたとき、
上記電源領域は、上記ヒューズの部分が上記縦壁部の切り欠き部又は開口部で開放され、他の部分が上記縦壁部で覆われることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、切り欠き部又は開口部を有する縦壁部を、電源領域を覆うカバーとして利用可能にすることとしたため、工場出荷後においても異物の混入や強電端子の破損を抑止できるインバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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