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公開番号2024111723
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2023016395
出願日2023-02-06
発明の名称柱上作業台
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類H02G 1/02 20060101AFI20240809BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】作業中に作業者が無理な体勢を強いられることがなく、持ち運びや設置作業が容易であって、しかも安価に製造することが可能な柱上作業台を提供する。
【解決手段】柱上作業台1は、踏板53に対して着脱可能に取り付けられる足場2を備えており、この足場2は、踏板53の側面53bから、その幅方向へ突出するように設置される一対の足場ボルト3、3と、この一対の足場ボルト3、3の先端を保持する第1の枠状体5と、丸棒からなる一対の補強部材4、4と、この一対の補強部材4、4の一端を保持する第2の枠状体6と、一対の補強部材4、4の他端と一対の足場ボルト3、3の基端をそれぞれ連結する一対の連結部材7、7によって構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水平をなすように一端が電柱に固定された踏板を備えた柱上作業台であって、
前記踏板の側面から、その幅方向へ突出するように設置される一対の足場ボルトと、
この一対の足場ボルトの先端を保持する第1の枠状体と、
金属棒からなる一対の補強部材と、
この一対の補強部材の一端を保持する第2の枠状体と、
一対の前記補強部材の他端と一対の前記足場ボルトの基端をそれぞれ連結する一対の連結部材と、を備えていることを特徴とする柱上作業台。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記第1の枠状体は、
平面視した場合に長辺が前記踏板の幅よりも長い長方形状をなし、前記踏板の上下にそれぞれ配置される一対の第1の角材と、
前記踏板の前記幅方向の外側にそれぞれ配置されて一対の前記第1の角材の両端同士を連結する一対の第1の連結具と、を備え、
前記第2の枠状体は、
平面視した場合に長辺が前記踏板の前記幅よりも長い長方形状をなし、前記踏板の上下にそれぞれ配置される一対の第2の角材と、
内部に配置された前記補強部材の前記一端を保持する第1の保持孔を有するとともに、前記踏板の前記幅方向の外側にそれぞれ配置されて一対の前記第2の角材の両端同士を連結する一対の第2の連結具と、を備え、
前記連結部材は、
前記足場ボルトが螺入されるボルト孔と、
内部に配置された前記補強部材の前記他端を保持する第2の保持孔と、を有することを特徴とする請求項1に記載の柱上作業台。
【請求項3】
前記第1の角材及び前記第2の角材は、前記第1の連結具及び前記第2の連結具に対して締結部材を用いてそれぞれ着脱可能に固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の柱上作業台。
【請求項4】
前記踏板の上面に、前記幅方向と平行をなすように角柱体からなる複数の滑り止め部材が設置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の柱上作業台。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱に昇って電力線や通信線の配線作業などの電気工事を行う際に用いられる柱上作業台に係り、特に、踏板に対して着脱可能に取り付けられる足場を備えた柱上作業台に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
電柱に昇って配線作業などを行う際に、電柱に取り付けられた柱上作業台が用いられることがある。ここで、従来の柱上作業台の一般的な構造について図5を用いて説明する。なお、図5は従来技術に係る柱上作業台50の外観の一例を示した斜視図である。
図5に示すように柱上作業台50は、電柱などの柱状体51に固定される取付部材52と、この取付部材52に一端が片持ち梁状に支持される踏板53と、先端を柱状体51に当接させるように設置されて踏板53を下方から支持する支持部材54と、踏板53と支持部材54を連結して踏板53から支持部材54を吊り下げる吊り部材55を備えており、踏板53の上面53aには、その幅方向と平行をなすように角柱体からなる複数の滑り止め部材56が設置されている。
なお、柱上作業台50は、通常、踏板53の幅が200mm程度と狭いため、作業者は作業中に無理な体勢を強いられる場合が多く、転落事故を招く危険性があった。
【0003】
昇柱時の作業の安全性を高める技術としては、例えば、特許文献1に「柱上作業台」という名称で、作業者の足場を短時間で簡単に確保することができる作業台に関する発明が開示されている。
特許文献1の図面に示された符号を用いて説明すると、この発明は、足場ボルト111が設置されている電柱などの柱状体110に固定される取付部材101と、一端が取付部材101に片持ち梁状に支持される踏板102と、先端を柱状体110に当接させることによって踏板102を下方から支持可能に設置される支持部材103と、踏板102と支持部材103を連結して踏板102から支持部材103を吊り下げる吊り部材104を備えており、この吊り部材104が、柱状体110の外周面から所定の距離だけ離間した位置に設けられていることを特徴とする。
このような構造であれば、吊り部材104を柱状体110の外周面から足場ボルト111の長さ以上に離間した位置に設けることにより、柱状体110を中心として踏板102を回転させた際に、吊り部材104を足場ボルト111に接触させないようにすることができる。したがって、特許文献1に開示された発明によれば、踏板102を回転させて作業者の足場を確保する作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0004】
また、特許文献2には「柱上作業台」という名称で、電柱上で広い足場を容易に確保して、作業性を向上させることができる作業台に関する発明が開示されている。
特許文献2の図面に示された符号を用いて説明すると、この発明は、電柱11に固定される電柱固定部材12と、基端13aが電柱固定部材12に固定される第1踏み台13と、この第1踏み台13を支持する支持部材20と、第1踏み台13の先端13b側に連結される第2踏み台30と、この第2踏み台30が延設された方向と交差する方向に延設され、第2踏み台30に対して位置決め自在に取り付けられる先端作業台40と、第2踏み台30の所定位置に先端作業台40を固定する先端作業台固定部材50を備えた構造となっている。
このような構造によれば、電柱上で広い足場を確保することが容易であるため、それによって作業性を向上させることができる。
【0005】
さらに、特許文献3には「柱上作業台取り付け安定座」という名称で、電柱上で作業を行う際の安全性を高めることが可能な作業台に関する発明が開示されている。
特許文献3の図面に示された符号を用いて説明すると、この発明は柱上作業台に取り付けられる安定座1であって、下面が開放されたコ形状をなす安定座滑り止め2と、作業台20の上面に設置される作業台滑り止め23と、一端が作業台20の下面に軸支され他端が電柱24に固定される固定板8と、作業靴を固定する側部ガード3を備えたことを特徴とする。
このような構造によれば、作業時に作業靴を側部ガードに接触させることにより目視せずとも足の位置の確認が可能となるため、作業者は常に安心感を得ることができる。
【0006】
特許文献4には「電柱上作業台」という名称で、長時間の作業でも疲労を感じ難い作業台に関する発明が開示されている。
特許文献4の図面に示された符号を用いて説明すると、この発明は取付部1に連結されて電柱面より突出した作業用の足場となる台部2と、この台部2の先端部と電柱間を支持する支持部3と、台部2の先端近辺に立設された支柱の中間部で対峙する一対の座席4と、この一対の座席4の間に設けられた作業用テーブル7と、支持部3と台部2の間を連結する吊りベルト6を備えた構造となっている。
このような構造によれば、2人の作業員が対向して座った姿勢で作業を行うことができるため、作業効率が良いとともに、長時間の作業でも疲労し難いという効果が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-239588号公報
特開2011-117153号公報
特開2005-287145号公報
特開2000-115929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された発明は、踏板102を回転させることによって作業者の足場を確保することができるものの、踏板102そのものの幅は変わらないため、この発明では、作業中に作業者が無理な体勢を強いられるという課題を解決することができない。
また、特許文献2に開示された発明は、体を支えるものが無いため、作業者がバランスを崩して転落する危険性があった。そして、第2踏み台30と先端作業台40と先端作業台固定部材50の設置に時間を要するという課題もあった。
さらに、特許文献3に開示された発明では、作業者が足を開いた状態で作業をしなければならないため、足首を痛めるおそれがある。また、バランスを崩した場合に足の位置を咄嗟に変えることができないという課題もあった。
そして、特許文献4に開示された発明では、座席4や作業用テーブル7が大掛かりな構造であるため、設置に時間を要するとともに、持ち運びが容易でないという課題があった。また、保管する際に広いスペースが必要になるとともに、製造コストが高くなるという課題もあった。
【0009】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、作業中に作業者が無理な体勢を強いられることがなく、持ち運びや設置作業が容易であって、しかも安価に製造することが可能な柱上作業台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、第1の発明は、水平をなすように一端が電柱に固定された踏板を備えた柱上作業台であって、踏板の側面から、その幅方向へ突出するように設置される一対の足場ボルトと、この一対の足場ボルトの先端を保持する第1の枠状体と、金属棒からなる一対の補強部材と、この一対の補強部材の一端を保持する第2の枠状体と、一対の補強部材の他端と一対の足場ボルトの基端をそれぞれ連結する一対の連結部材と、を備えていることを特徴とする。
なお、第1の発明において、「踏板が水平をなす」場合には、「踏板が略水平をなす」場合も含まれるものとする。また、柱上作業台の踏板は、一般に長手方向が電柱の直径方向と一致するように設置されるものであるため、第1の発明において、「踏板の幅方向」とは電柱の直径方向に直交する方向を意味し、「踏板の側面」とは電柱の直径方向に平行、かつ、鉛直方向に平行な「踏板の面」を意味している。さらに、「足場ボルトの基端」とは雄ネジが外周面に形成されている「ボルト本体」の「頭部に近い側の端部」を意味しており、「足場ボルトの先端」とは「ボルト本体」の「頭部から遠い側の端部」を意味している。
(【0011】以降は省略されています)

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