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公開番号2024168333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084901
出願日2023-05-23
発明の名称ガス絶縁開閉装置
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類H02B 13/065 20060101AFI20241128BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】複数の相を含む電流の各相に対応する導体が個別に収容された複数のタンクにおける絶縁ガスのガス漏れを一括して監視でき、かつ事故相のタンク内に発生した分解ガス及びフッ化化合物を含む絶縁ガスが健全相のタンクに流入することを抑制したガス絶縁開閉装置を得ること。
【解決手段】ガス絶縁開閉装置100は、タンク2a,2b,2cに接続された各相個別の第1ガス配管7a,7b,7cと、各相の第1ガス配管7a,7b,7c同士を接続する第2ガス配管9と、第2ガス配管9に設置されたガス圧力監視計12と、各相の第1ガス配管7a,7b,7cと第2ガス配管9との間に各相個別に設置された逆止弁5a,5b,5cとを備え、各相の逆止弁5a,5b,5cは、第1ガス配管7a,7b,7cから第2ガス配管9へ向かうガスを通し、第2ガス配管9から第1ガス配管7a,7b,7cへ向かうガスを遮断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導体及び前記導体を流れる電流を遮断する遮断器を含む主回路と、前記主回路を収容するタンクとを、複数の相を含む電流の各相個別に備え、各相の前記タンクに絶縁ガスが封入されたガス絶縁開閉装置であって、
各相の前記タンクに接続された各相個別の第1ガス配管と、
各相の前記第1ガス配管同士を接続する第2ガス配管と、
前記第2ガス配管に設置されたガス圧力監視計と、
各相の前記第1ガス配管と前記第2ガス配管との間に各相個別に設置された逆止弁とを備え、
各相の前記逆止弁は、前記第1ガス配管から前記第2ガス配管へ向かうガスを通し、前記第2ガス配管から前記第1ガス配管へ向かうガスを遮断することを特徴とするガス絶縁開閉装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記導体を流れる電流が予め設定された閾値を超えると前記遮断器を動作させる事故判定部を各相個別に備えることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項3】
各相の前記第1ガス配管のうち前記逆止弁と前記タンクとの間の部分に、ガス給排口に通じるガス給排配管が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項4】
前記ガス給排配管に設置された各相個別の第1開閉弁と、
前記第1ガス配管のうち前記ガス給排配管との接続箇所と前記逆止弁との間に設置された各相個別の第2開閉弁とを備え、
各相の前記第1ガス配管は、前記ガス給排配管との接続箇所と前記第2開閉弁の設置箇所との間で分割可能であることを特徴とする請求項3に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項5】
前記第1ガス配管のうち前記タンクに接続される部分である第1の部分と、前記逆止弁に接続される部分である第2の部分との間に設置された各相個別の三方弁を備え、
各相の前記三方弁には、ガス給排口に通じるガス給排配管が接続されており、
各相の前記三方弁は、前記第1ガス配管の前記第1の部分を、前記第2の部分に繋げるか前記ガス給排配管に繋げるかを切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項6】
各相の前記第1ガス配管は、前記第1の部分において分割可能であることを特徴とする請求項5に記載のガス絶縁開閉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、絶縁ガスが封入されたタンクに主回路を収容したガス絶縁開閉装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ガス絶縁開閉装置は、電流を通す導体及び導体を流れる電流を遮断する遮断器を含む主回路がタンクと称される金属容器に収納された構造となっている。タンクの内部には、六フッ化硫黄ガスのような絶縁ガスが絶縁媒体として封入されている。
【0003】
三相交流のような互いに位相が異なる複数の相を含む電流が流れるガス絶縁開閉装置では、各相に対応する導体を流れる電流が高電圧になるほど各相の導体間の距離を長くする必要がある。したがって、複数の相を含む高電圧の電流が流れるガス絶縁開閉装置において各相に対応する導体を共通のタンクに収容すると、タンクが大型化し、これにともなってガス絶縁開閉装置の装置サイズも増大してしまう。このため、複数の相を含む高電圧の電流が流れるガス絶縁開閉装置では、各相に対応する導体を別々のタンクに個別に収容する構造が採用される。しかし、各相に対応する導体を別々のタンクに収容する場合には、各相のタンクにおける絶縁ガスのガス漏れを監視するための計器を設置する必要がある。
【0004】
特許文献1には、三相交流の各相に対応する導体を別々のタンクに個別に収容し、各相に対応する導体を収容したタンク同士をガス配管で連結したガス絶縁開閉装置が開示されている。このような構造のガス絶縁開閉装置は、三相一括ガス監視型と称される。三相一括ガス監視型のガス絶縁開閉装置では、複数の相を含む電流の各相に対応する導体が個別に収容された複数のタンクにおける絶縁ガスのガス漏れを一括して監視できる。特許文献1に開示されるガス絶縁開閉装置は、各相に対応する導体を収容したタンク同士をガス配管で連結するため、絶縁ガスのガス漏れを監視するための計器を各タンクに個別に設置する必要がなく、部品点数を削減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開昭58-121112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガス絶縁開閉装置では、地絡などの事故発生時にタンク内にアークが発生すると、タンク内の絶縁ガスが分解されて分解ガスが発生したり、絶縁ガスが化学反応を起こしてフッ化化合物などが生成されたりする。
【0007】
特許文献1に開示されるガス絶縁開閉装置では、事故が発生した相である事故相のタンク内にアークによって分解ガス又はフッ化化合物が生成されると、事故が発生していない相である健全相のタンクにもガス配管を介して分解ガス及びフッ化化合物を含む絶縁ガスが流入してしまう。このため、特許文献1に開示されるガス絶縁開閉装置では、健全相もタンク内の主回路をメンテナンスすることが必要になるという問題があった。
【0008】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の相を含む電流の各相に対応する導体が個別に収容された複数のタンクにおける絶縁ガスのガス漏れを一括して監視でき、かつ事故相のタンク内に発生した分解ガス及びフッ化化合物を含む絶縁ガスが健全相のタンクに流入することを抑制したガス絶縁開閉装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るガス絶縁開閉装置は、導体及び導体を流れる電流を遮断する遮断器を含む主回路と、主回路を収容するタンクとを、複数の相を含む電流の各相個別に備え、各相のタンクに絶縁ガスが封入されたガス絶縁開閉装置であって、各相のタンクに接続された各相個別の第1ガス配管と、各相の第1ガス配管同士を接続する第2ガス配管と、第2ガス配管に設置されたガス圧力監視計と、各相の第1ガス配管と第2ガス配管との間に各相個別に設置された逆止弁とを備える。各相の逆止弁は、第1ガス配管から第2ガス配管へ向かうガスを通し、第2ガス配管から第1ガス配管へ向かうガスを遮断する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、複数の相を含む電流の各相に対応する導体が個別に収容された複数のタンクにおける絶縁ガスのガス漏れを一括して監視でき、かつ事故相のタンク内に発生した分解ガス及びフッ化化合物を含む絶縁ガスが健全相のタンクに流入することを抑制したガス絶縁開閉装置を得られる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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