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公開番号2024104165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023008252
出願日2023-01-23
発明の名称組成物の製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08L 101/10 20060101AFI20240726BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】加熱装置や多量の脱水剤を必要とせず、簡便に水分を除去し得る、新規の組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、および(B)無機フィラーを含む組成物の製造方法であって、前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、および(B)無機フィラーと、(C)シラン化合物と、を含む組成物を混合する準備工程、ならびに前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、(B)無機フィラー、および(C)シラン化合物を含む組成物を、最高温度が50~90℃の範囲で混合しながら減圧脱気する脱水工程、を有し、前記(C)シラン化合物の分子量は、500以下である、組成物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、および(B)無機フィラーを含む組成物の製造方法であって、
前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、および(B)無機フィラーと、(C)シラン化合物と、を含む組成物を混合する準備工程、ならびに
前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、(B)無機フィラー、および(C)シラン化合物を含む組成物を、最高温度が50~90℃の範囲で混合しながら減圧脱気する脱水工程、を有し、
前記(C)シラン化合物の分子量は、500以下である、組成物の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記(C)シラン化合物の含有量が、前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体100重量部に対して、0.1~10重量部である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記脱水工程前の組成物の水分値が、5000ppm以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記脱水工程後の組成物の水分値が、1000ppm以下である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記(B)無機フィラーが、少なくとも、平均粒子径10μm以下の炭酸カルシウムを含み、
前記(B)無機フィラー中の前記炭酸カルシウムの含有量が、重量換算で10~50重量%である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項6】
前記(B)無機フィラーの含有量が、前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体100重量部に対して、10~1000重量部である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項7】
前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体が、オキシプロピレン系重合体、および/または(メタ)アクリル酸エステル系重合体である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項8】
前記脱水工程が、加熱設備を使用せず、攪拌熱を利用して組成物の温度を上昇させる工程を含む、請求項1または2に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反応性ケイ素基を有する有機重合を含む組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
分子中に少なくとも1個の加水分解性シリル基を含有する有機重合体は、室温においても湿分等による反応性ケイ素基の加水分解反応等を伴うシロキサン結合の形成によって架橋し、ゴム状硬化物が得られるという性質を有することが知られている。これらの反応性ケイ素基を有する有機重合体は、(B)無機フィラー、および(C)シラン化合物と混合して、シーリング材、接着剤、塗料等の用途に広く使用されている。
【0003】
反応性ケイ素基を有する有機重合体を含む組成物の製造方法として、ホット法およびコールド法が知られている。ホット法としては、例えば、加熱装置を用いて、(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、および(B)無機フィラーを含む組成物を120℃で加熱真空脱水を行い、かつ、温度を50℃以下とした後に(C)シラン化合物を添加する技術が開示されている(特許文献1)。また、コールド法としては、例えば、加熱装置を用いず、(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、(B)無機フィラー、および(C)シラン化合物を含む組成物を、温度20~50℃にて攪拌混合する(が、真空脱水は行わない)技術が開示されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
中国特許出願公開第105176469号明細書
中国特許出願公開第102102004号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した技術では、効率的な水分除去の観点で、改善の余地があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、加熱装置や多量の脱水剤を必要とせず、簡便に水分を除去し得る、新規の組成物の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、(B)無機フィラー、および(C)シラン化合物を含む組成物を、最高温度が50~90℃の範囲で混合しながら減圧脱気することにより、前記組成物中の水分を短時間で除去できること等を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
したがって、本発明の一態様は、(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、および(B)無機フィラーを含む組成物の製造方法であって、前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、および(B)無機フィラーと、(C)シラン化合物と、を含む組成物を混合する準備工程、ならびに前記(A)反応性ケイ素基を有する有機重合体、(B)無機フィラー、および(C)シラン化合物を含む組成物を、最高温度が50~90℃の範囲で混合しながら減圧脱気する脱水工程、を有し、前記(C)シラン化合物の分子量は、500以下である、組成物の製造方法(以下、「本製造方法」と称する。)である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、加熱装置や多量の脱水剤を必要とせず、簡便に水分を除去し得る、新規の組成物の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施の一形態について、以下に詳細に説明する。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。また、本明細書中に記載された文献の全てが、本明細書中において参考文献として援用される。
(【0011】以降は省略されています)

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