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公開番号2024103365
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007650
出願日2023-01-20
発明の名称医療用器具の保持部材
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61M 25/00 20060101AFI20240725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】包装体から出し入れし易い医療用器具の保持部材を提供する。
【解決手段】長手方向に延在するシートを有し、前記シートは、前記長手方向に延在するベース部と、前記ベース部の幅方向の一端部に位置し、前記長手方向に延在している第1側壁部と、前記ベース部の前記幅方向の他端部に位置し、前記長手方向に延在している第2側壁部と、少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部とを横断する切込み線により形成され、前記第1側壁部に位置する固定基端部と、自由端部とを有するフラップと、を有し、前記フラップは、前記固定基端部から前記第2側壁部に向かって延在し、前記自由端部は前記第2側壁部に固定されている医療用器具の保持部材。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に延在するシートを有し、
前記シートは、前記長手方向に延在するベース部と、
前記ベース部の幅方向の一端部に位置し、前記長手方向に延在している第1側壁部と、
前記ベース部の前記幅方向の他端部に位置し、前記長手方向に延在している第2側壁部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部とを横断する切込み線により形成され、前記第1側壁部に位置する固定基端部と、自由端部とを有するフラップと、を有し、
前記フラップは、前記固定基端部から前記第2側壁部に向かって延在し、前記自由端部は前記第2側壁部に固定されている医療用器具の保持部材。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記フラップの前記自由端部は、前記第2側壁部に設けられた固定用スリットか、または前記第2側壁部において前記切込み線により形成された孔を介して前記第2側壁部に固定されている請求項1に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項3】
前記ベース部は、前記医療用器具が配置される表側面と、前記表側面とは反対側の裏側面を有し、
前記フラップは、前記ベース部の前記表側面に由来する面と前記裏側面に由来する面とを有し、
前記裏側面に由来する面のうち少なくとも一部は、前記ベース部の方を向いている請求項1または2に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項4】
前記切込み線は、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第1部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第2部と、
前記第1部と前記第2部を連結している第3部とを有している請求項1または2に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項5】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記ベース部の前記幅方向に延在している請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項6】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部を横断しており、前記第3部は前記ベース部に位置している請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項7】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部と前記第2側壁部を横断しており、前記第3部は前記第2側壁部に位置している請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項8】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ第1の方向に延在しており、
前記第1の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項9】
前記フラップは、前記第1側壁部から前記第2側壁部に向かうに従って前記切込み線から離れる方向である第2の方向に延在しており、
前記第2の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい請求項8に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項10】
前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているA1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているA2領域を有し、
前記A1領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記一端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立しており、
前記A2領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記他端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立している請求項1に記載の医療用器具の保持部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は医療用器具の保持部材に関する。
続きを表示(約 4,500 文字)【背景技術】
【0002】
これまでに、ガイディングカテーテル等の医療用器具を所定形状で保持する保持台紙が知られていた。例えば特許文献1には、長尺のシャフトを有するカテーテルを保持する保持面を有する長尺なシート材で構成されたカテーテル保持台紙であって、カテーテルを保持するカテーテル保持部を備え、カテーテル保持部は、シート材の長手方向に沿って配置され、シャフトを保持面との間で挟持する複数のタブを有し、複数のタブには、シャフトが挟持された状態でシャフトに当接する位置にシャフトに沿うように第1切込みが形成されていることを特徴とするカテーテル保持台紙が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-18209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の長尺なシート材で構成されたカテーテル保持台紙は、細長い形状であるため、例えば包装袋、包装箱等の包装体を用いた包装、梱包の際や、使用時の包装体からの取り出し等の際に長尺方向に保持台紙が折れ曲がってしまう場合があった。一方、カテーテル保持台紙の剛性を向上させるために保持台紙に側壁を設けると、カテーテル保持台紙を包装体に出し入れする際に側壁が外側に向かって傾いてしまいカテーテル保持台紙を出し入れし難くなる場合があることが本発明者らの検討によりわかった。本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、包装体から出し入れし易い医療用器具の保持部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係る医療用器具の保持部材は、以下の通りである。
[1]長手方向に延在するシートを有し、
前記シートは、前記長手方向に延在するベース部と、
前記ベース部の幅方向の一端部に位置し、前記長手方向に延在している第1側壁部と、
前記ベース部の前記幅方向の他端部に位置し、前記長手方向に延在している第2側壁部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部とを横断する切込み線により形成され、前記第1側壁部に位置する固定基端部と、自由端部とを有するフラップと、を有し、
前記フラップは、前記固定基端部から前記第2側壁部に向かって延在し、前記自由端部は前記第2側壁部に固定されている医療用器具の保持部材。
【0006】
上記構成により、シートの一部により形成されたフラップが、第1側壁部と第2側壁部を橋渡しするようにしてこれらを連結することができるため、第1側壁部と第2側壁部が外側に向かって傾き難くなる。更に、シートの一部によりフラップを形成すると、橋渡しに必要な長さのフラップに対応する孔がシートに形成されるため、シートとは別の部材により第1側壁部と第2側壁部を連結する場合に比べて軽量化することができる。その結果、包装体から出し入れし易くすることができる。
【0007】
実施の形態に係る医療用器具の保持部材は、以下の[2]~[14]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記フラップの前記自由端部は、前記第2側壁部に設けられた固定用スリットか、または前記第2側壁部において前記切込み線により形成された孔を介して前記第2側壁部に固定されている[1]に記載の医療用器具の保持部材。
[3]前記ベース部は、前記医療用器具が配置される表側面と、前記表側面とは反対側の裏側面を有し、
前記フラップは、前記ベース部の前記表側面に由来する面と前記裏側面に由来する面とを有し、
前記裏側面に由来する面のうち少なくとも一部は、前記ベース部の方を向いている[1]または[2]に記載の医療用器具の保持部材。
[4]前記切込み線は、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第1部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第2部と、
前記第1部と前記第2部を連結している第3部とを有している[1]~[3]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[5]前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記ベース部の前記幅方向に延在している[4]記載の医療用器具の保持部材。
[6]前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部を横断しており、前記第3部は前記ベース部に位置している[4]または[5]に記載の医療用器具の保持部材。
[7]前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部と前記第2側壁部を横断しており、前記第3部は前記第2側壁部に位置している[4]または[5]に記載の医療用器具の保持部材。
[8]前記第1部と前記第2部は、それぞれ第1の方向に延在しており、
前記第1の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい[4]~[7]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[9]前記フラップは、前記第1側壁部から前記第2側壁部に向かうに従って前記切込み線から離れる方向である第2の方向に延在しており、
前記第2の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい[1]~[8]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[10]前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているA1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているA2領域を有し、
前記A1領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記一端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立しており、
前記A2領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記他端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立している[1]~[9]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[11]前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているB1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているB2領域を有し、
前記B1領域は、前記A1領域の幅方向の端部のうち前記ベース部に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、且つ前記ベース部の前記一端部から前記他端部に向かうに従って前記ベース部に近づくように傾斜しており、
前記B2領域は、前記A2領域の幅方向の端部のうち前記ベース部に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、且つ前記ベース部の前記他端部から前記一端部に向かうに従って前記ベース部に近づくように傾斜している[10]に記載の医療用器具の保持部材。
[12]前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているC1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているC2領域を有し、
前記C1領域は、前記B1領域の幅方向の端部のうち前記A1領域に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、前記C1領域の幅方向の端部のうち前記B1領域に隣接する端部とは反対側の端部は、前記C1領域の前記幅方向の端部のうち前記B1領域に隣接する端部よりも、前記ベース部の前記幅方向の前記一端部に近く、
前記C2領域は、前記B2領域の幅方向の端部のうち前記A2領域に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、前記C2領域の幅方向の端部のうち前記B2領域に隣接する端部とは反対側の端部は、前記C2領域の前記幅方向の端部のうち前記B2領域に隣接する端部よりも、前記ベース部の前記幅方向の前記他端部に近い[11]に記載の医療用器具の保持部材。
[13]前記ベース部は、前記幅方向の前記一端部から前記他端部に向かう方向に起立している第1フラップと、前記幅方向の前記他端部から前記一端部に向かう方向に起立している第2フラップとを有し、
前記第1フラップの固定基端部は、前記第2フラップの固定基端部よりも前記一端部に近い[1]~[12]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[14]前記医療用器具は、ハンドル部と前記ハンドル部の遠位部から延在している長尺状部とを有し、
前記第1フラップと前記第2フラップは、少なくとも前記長尺状部を覆うように保持している[13]に記載の医療用器具の保持部材。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、包装体から出し入れし易い医療用器具の保持部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。
図2は、図1の保持部材の底面図である。
図3は、図1の保持部材のA-A断面図である。
図4は、図1の保持部材のB-B断面図である。
図5は、図4の保持部材の変形例のB-B断面図である。
図6は、図1の保持部材のC-C断面図である。
図7は、図6の保持部材の変形例のC-C断面図である。
図8は、図1の保持部材の側面図である。
図9は、図8の保持部材の変形例の側面図である。
図10は、図1の保持部材の変形例の側壁部の平面図である。
図11は、図1の保持部材の変形例の側壁部の平面図である。
図12は、図1の保持部材のD-D断面図である。
図13は、第2の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。
図14は、図13の保持部材の底面図である。
図15は、図13の保持部材のE-E断面図である。
図16は、図13の保持部材のF-F断面図である。
図17は、第3の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。
図18は、図17の保持部材の底面図である。
図19は、図17の保持部材のG-G断面図である。
図20は、図17の保持部材のH-H断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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