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公開番号2024128283
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037185
出願日2023-03-10
発明の名称積層体及びその製造方法
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B32B 13/12 20060101AFI20240913BHJP(積層体)
要約【課題】土木建築材料から構成される基材の表面に塗膜が形成された積層体であって、土木建築材料の意匠性を活かしつつ、耐久性の高い塗膜を有する積層体の提供。
【解決手段】土木建築材料から構成される基材(A)、該基材(A)に接した第一塗膜(B)、及び、該第一塗膜(B)に接した第二塗膜(C)を含む積層体。第一塗膜(B)は、水系クリヤー塗料から形成され、第二塗膜(C)は、有機無機複合樹脂を含む溶剤系クリヤー塗料から形成されている。好ましくは、前記水系クリヤー塗料が、無機系樹脂、又は、加水分解性シリル基含有アクリル系樹脂を含む。好ましくは、前記有機無機複合樹脂が、アクリル鎖グラフトポリシルセスキオキサンである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
土木建築材料から構成される基材(A)、該基材(A)に接した第一塗膜(B)、及び、該第一塗膜(B)に接した第二塗膜(C)を含む積層体であって、
第一塗膜(B)は、水系クリヤー塗料から形成され、
第二塗膜(C)は、有機無機複合樹脂を含む溶剤系クリヤー塗料から形成されている、積層体。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記水系クリヤー塗料が、無機系樹脂を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記水系クリヤー塗料が、加水分解性シリル基含有アクリル系樹脂を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記加水分解性シリル基含有アクリル系樹脂が、複数の層を有するエマルションである、請求項3に記載の積層体。
【請求項5】
前記有機無機複合樹脂が、アクリル鎖グラフトポリシルセスキオキサンである、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項6】
第一塗膜(B)の厚みが1~100μmであり、第二塗膜(C)の厚みが2~200μmである、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項7】
土木建築材料から構成される基材(A)、第一塗膜(B)、及び、第二塗膜(C)のみから構成される、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項8】
前記土木建築材料から構成される基材(A)が、押出成形セメント板、軽量気泡コンクリート、プレキャストコンクリート、サイディングボード、木質系セメント板、パルプセメント板、スレート板、繊維強化セメント板、コンクリートブロック、又はプレストレストコンクリートである、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の積層体を製造する方法であって、
土木建築材料から構成される基材(A)の表面に水系クリヤー塗料を塗布し、第一塗膜(B)を形成する工程と、
第一塗膜(B)の表面に、有機無機複合樹脂を含む溶剤系クリヤー塗料を塗布し、第二塗膜(C)を形成する工程、を含む、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土木建築材料から構成される基材の表面に塗膜を有する積層体、及び、その製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートやモルタル等の外観を損なわずに、耐水性や撥水性を改善する手法として、コンクリートやモルタルの表面にクリヤー塗料を塗布して、透明な樹脂膜を形成することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1では、コンクリートまたはモルタルに対するコーティング剤として、ラダーシリコーンオリゴマーと、(メタ)アクリル酸エステル等のモノマーとを共重合したコポリマーと、特定粒径の無機化合物粉末とを含む、コーティング剤が記載されている。該コーティング組成物は、溶剤系の塗料であることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-277856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コンクリートやモルタル等の土木建築材料の表面に溶剤系のクリヤー塗料を直接塗装すると、水に濡れたような濡れ色が生じ、溶剤が揮発した後もその濡れ色が残ってしまう場合があった。これにより、土木建築材料の意匠性を損ねる欠点がある。
【0006】
しかし、溶剤系に代えて水系のクリヤー塗料を塗装すると、形成される塗膜の耐久性が不十分で、凍結融解試験において塗膜に割れが生じたり、剥がれやすくなる傾向があった。
【0007】
本発明は、上記現状に鑑み、土木建築材料から構成される基材の表面に塗膜が形成された積層体であって、土木建築材料の意匠性を活かしつつ、耐久性の高い塗膜を有する積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが前記課題を解決すべく鋭意検討したところ、土木建築材料から構成される基材の表面に、水系クリヤー塗料を塗布して第一塗膜(B)を形成した後、第一塗膜(B)の表面に、有機無機複合樹脂を含む溶剤系クリヤー塗料を塗布して第二塗膜(C)をすることで、濡れ色を生じることなく、耐久性が高く、凍結融解試験で欠陥を生じにくい塗膜を形成できることを見出し、本発明に至った。
【0009】
すなわち本発明は、土木建築材料から構成される基材(A)、該基材(A)に接した第一塗膜(B)、及び、該第一塗膜(B)に接した第二塗膜(C)を含む積層体であって、
第一塗膜(B)は、水系クリヤー塗料から形成され、
第二塗膜(C)は、有機無機複合樹脂を含む溶剤系クリヤー塗料から形成されている、積層体に関する。
また本発明は、前記積層体を製造する方法であって、
建築材料用基材(A)の表面に水系クリヤー塗料を塗布し、第一塗膜(B)を形成する工程と、
第一塗膜(B)の表面に、有機無機複合樹脂を含む溶剤系クリヤー塗料を塗布し、第二塗膜(C)を形成する工程、を含む、製造方法にも関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、土木建築材料から構成される基材の表面に塗膜が形成された積層体であって、土木建築材料の意匠性を活かしつつ、耐久性の高い塗膜を有する積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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