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公開番号
2024128282
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-24
出願番号
2023037184
出願日
2023-03-10
発明の名称
土木建築材料用コーティング組成物
出願人
株式会社カネカ
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C09D
183/04 20060101AFI20240913BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】安定性が良好で、かつ、コンクリート等の土木建築材料の透水性を低減可能なコーティング組成物の提供。
【解決手段】有機無機複合樹脂、硬化触媒、及び、有機溶剤、を含有する、土木建築材料に対して塗布するためのコーティング組成物。前記有機無機複合樹脂が、ラジカル重合におけるメタクリロイル基の成長反応性よりも低いラジカル反応性を示すラジカル重合性基と、加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(a)単位、アルキル基と加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(b)単位、及び、アリール基と加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(c)単位、を含むポリシロキサン成分、並びにラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さない単量体(d)単位を含むビニル系重合体成分、を含む。前記ポリシロキサン成分中において前記ラジカル重合性基の割合が20モル%以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有機無機複合樹脂、硬化触媒、及び、有機溶剤、を含有する、土木建築材料に対して塗布するためのコーティング組成物であって、
前記有機無機複合樹脂が、
ラジカル重合におけるメタクリロイル基の成長反応性よりも低いラジカル反応性を示すラジカル重合性基と、加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(a)に由来する構成単位、
アルキル基と加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(b)に由来する構成単位、及び、
アリール基と加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(c)に由来する構成単位、を含むポリシロキサン成分、並びに
ラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さない単量体(d)に由来する構成単位を含むビニル系重合体成分、を含み、
前記ポリシロキサン成分の構成単位である前記シラン化合物(a)、前記シラン化合物(b)、及び前記シラン化合物(c)において、ラジカル重合性基、アルキル基及びアリール基の合計モル数に対する、ラジカル重合性基の割合が20モル%以下である、コーティング組成物。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記ポリシロキサン成分中において、前記アルキル基:前記アリール基のモル比が1:99~80:20である、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項3】
前記ビニル系重合体成分のガラス転移温度が0℃以上である、請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
【請求項4】
前記ポリシロキサン成分:前記ビニル系重合体成分の重量比が20:80~99:1である、請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
【請求項5】
前記有機溶剤が弱溶剤を含む、請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
【請求項6】
前記コーティング組成物がさらに艶消し剤を含む、請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
【請求項7】
前記ビニル系重合体成分が、さらに、(メタ)アクリロイル基を有するラジカル重合性基と加水分解性シリル基とを有する単量体(e)に由来する構成単位を含む、請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
【請求項8】
前記単量体(e)に含まれる前記加水分解性シリル基がトリエトキシシリル基である、請求項7に記載のコーティング組成物。
【請求項9】
前記有機無機複合樹脂の重量平均分子量が5万以上である、請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
【請求項10】
前記土木建築材料が、押出成形セメント板、軽量気泡コンクリート、プレキャストコンクリート、サイディングボード、木質系セメント板、パルプセメント板、スレート板、繊維強化セメント板、コンクリートブロック、又はプレストレストコンクリートである、請求項1又は2に記載のコーティング組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木建築材料に対して塗布するためのコーティング組成物、及び、該組成物を用いた積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリート等の土木建築材料は、雨などによって水が掛かると、水が内部に侵入して水酸化カルシウム等を溶解させ、溶解した水酸化カルシウムが表層へ出て乾燥し、二酸化炭素と反応することで不溶性の炭酸カルシウムとなって美観を損ねてしまうエフロレッセンス(白華現象)が発生する。
【0003】
そのため、コンクリートの保護剤として、シラン系の含浸材がしばしば使用されており、これをコンクリート表面に塗布することで透水を抑制することが行われている。
【0004】
また、特許文献1では、コンクリートまたはモルタルに対するコーティング剤として、(メタ)アクリロキシアルキル基の含有量が1~50モル%であるラダーシリコーンオリゴマーと、(メタ)アクリル酸エステル等のモノマーとを共重合したコポリマーと、特定粒径の無機化合物粉末とを含む、コーティング剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-277856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
コンクリートの保護剤として従来使用されているシラン系の含浸材では、透水を抑制する効果が十分ではない場合があり、改善が求められている。
【0007】
また、特許文献1に記載のコポリマーは、安定性が低く、重合時又は貯蔵時にゲル化しやすい傾向がある。更に、特許文献1では、該コポリマーから得られる塗膜は耐水性が良好で、水に浸漬しても膨れなどの変化が生じないことが記載されているが、透水性に関しては記載されていない。
【0008】
本発明は、上記現状に鑑み、安定性が良好で、かつ、コンクリート等の土木建築材料の透水性を低減可能なコーティング組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、特定の構成を有する有機無機複合樹脂を含む組成物は安定性が良好であり、該組成物を土木建築材料の表面に塗布してコーティング層を形成することで、透水性を低減できることを見出し、本発明に至った。
【0010】
すなわち本発明は、有機無機複合樹脂、硬化触媒、及び、有機溶剤、を含有する、土木建築材料に対して塗布するためのコーティング組成物であって、
前記有機無機複合樹脂が、
ラジカル重合におけるメタクリロイル基の成長反応性よりも低いラジカル反応性を示すラジカル重合性基と、加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(a)に由来する構成単位、
アルキル基と加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(b)に由来する構成単位、及び、
アリール基と加水分解性シリル基とを有するシラン化合物(c)に由来する構成単位、を含むポリシロキサン成分、並びに
ラジカル重合性基を有し、かつ、加水分解性シリル基を有さない単量体(d)に由来する構成単位を含むビニル系重合体成分、を含み、
前記ポリシロキサン成分の構成単位である前記シラン化合物(a)、前記シラン化合物(b)、及び前記シラン化合物(c)において、ラジカル重合性基、アルキル基及びアリール基の合計モル数に対する、ラジカル重合性基の割合が20モル%以下である、コーティング組成物に関する。
また本発明は、土木建築材料から構成される基材、及び、該基材の表面に形成されたコーティング層を有する積層体であって、
前記コーティング層が、前記コーティング組成物を用いて形成されたものである、積層体にも関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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