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公開番号2024127021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035848
出願日2023-03-08
発明の名称構造体
出願人日本航空電子工業株式会社
代理人個人
主分類H01R 13/42 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コンタクトのより強固な抜け止めを実現できる構造を有する構造体を提供する。
【解決手段】構造体100は、コンタクト200と、保持部材300と、抜け止め補強部材600とを備えている。コンタクト200は、被係止部210を有している。保持部材300は、ランス310と、基部320と、受容部330とを有している。ランス310の係止部312は、前後方向において、被係止部210の後方に位置しており、且つ被係止部210と対向している。基部320は、前後方向と直交する直交方向においてランス310と離れて位置している。抜け止め補強部材600は、少なくとも部分的に弾性体622で構成されている。抜け止め補強部材600は、前後方向に沿って受容部330に挿入されている。弾性体622は、圧縮されて基部320又はランス310に密着しており、これにより、ランス310の変位が規制される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンタクトと、保持部材と、抜け止め補強部材とを備える構造体であって、
前記コンタクトは、被係止部を有しており、
前記保持部材は、前記コンタクトを保持しており、
前記保持部材は、ランスと、基部と、受容部とを有しており、
前記ランスは、片持ち梁状に延びており、
前記ランスの先端には、係止部が設けられており、
前記係止部は、前後方向において、前記被係止部の後方に位置しており、且つ前記被係止部と対向しており、
前記基部は、前記前後方向と直交する直交方向において前記ランスと離れて位置しており、
前記受容部は、前記直交方向において前記ランスと前記基部との間に位置しており、
前記抜け止め補強部材は、少なくとも部分的に弾性体で構成されており、
前記抜け止め補強部材は、前記前後方向に沿って前記受容部に挿入されており、
前記弾性体は、圧縮されて前記基部又は前記ランスに密着しており、これにより、前記ランスの変位が規制される
構造体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1記載の構造体であって、
前記構造体は、複数の前記コンタクトを備えており、
前記抜け止め補強部材は、前記複数のコンタクトの周囲を囲む枠形状を有している
構造体。
【請求項3】
請求項2記載の構造体であって、
前記抜け止め補強部材は、支持部と、防水シール部材とを備えており、
前記支持部は、枠状の絶縁体からなり、前記前後方向に延びており、
前記防水シール部材は、環状の弾性体からなり、前記前後方向と直交する面内において前記支持部上に取り付けられて前記支持部に支持されており、
前記防水シール部材は、圧縮されて前記基部に密着しており、これにより、前記ランスの変位が規制されると共に、前記構造体が防水性能を有する
構造体。
【請求項4】
請求項3記載の構造体であって、
前記構造体は、短絡端子と、取付部材を備えており、
前記短絡端子は、複数の前記コンタクトを短絡しており、
前記取付部材の一部は、前記抜け止め補強部材を構成しており、
前記取付部材は、前記保持部材とは別体であり、
前記取付部材は、前記保持部材に取り付けられて、前記短絡端子を覆っており、
前記取付部材は、前記支持部と前記防水シール部材とに加えて、主部を備えており、
前記支持部は、前記前後方向において、前記主部から後方に向かって延びており、
前記構造体は、防水分岐コネクタとして機能する
構造体。
【請求項5】
請求項4記載の構造体であって、
前記保持部材は、枠状の被カバー部を有しており、
前記被カバー部は、前記保持部材の前記前後方向における前端を構成しており、
前記被カバー部は、前記前後方向において前方に開口しており、
前記取付部材は、キャップ部を有しており、
前記キャップ部は、前記被カバー部を前記前後方向と直交する方向における外側から覆うと共に前記開口を塞いでいる
構造体。
【請求項6】
請求項2記載の構造体であって、
前記抜け止め補強部材は、支持部と、弾性体とを備えており、
前記支持部は、接触部と、逃げ部とを有しており、
前記接触部は、前記ランスと接触しており、
前記逃げ部は、前記ランスから離れており、
前記逃げ部は、前記前後方向において前記接触部の後方に位置しており、
前記弾性体は、前記支持部に支持されており、
前記弾性体は、前記直交方向において前記支持部と前記基部との間に位置している
構造体。
【請求項7】
請求項2記載の構造体であって、
前記構造体は、取付部材を備えており、
前記取付部材の一部は、前記抜け止め補強部材を構成しており、
前記取付部材は、前記保持部材とは別体であり、
前記取付部材は、前記保持部材に取り付けられている
構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタクトの抜け止め構造を有する構造体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、この種の構造体(防水コネクタ)900を開示している。図17及び図18を参照して、特許文献1の防水コネクタ900は、雌ハウジング920と、複数の導電端子(コンタクト)930と、フロントシールユニット940とを有している。雌ハウジング920は、複数の端子収容空間922と、複数の穴部924とを有している。端子収容空間922は、穴部924と夫々対応している。端子収容空間922には、ランス9222が設けられている。コンタクト930は、端子収容空間922に夫々挿入されている。コンタクト930は、ランス係合部932を有している。ランス係合部932は、ランス9222と係合している。フロントシールユニット940には、複数の突出部942が設けられている。突出部942は、穴部924に夫々挿入されている。突出部942の先端部分は、ランス9222の+Z側に位置している。
【0003】
特許文献1の防水コネクタ900においては、突出部942の先端部分が、ランス係合部932と係合したランス9222の+Z側に位置しており、ランス9222のコンタクト930から離れる方向への移動、即ち+Z方向への移動が抑制されている。これにより、特許文献1の防水コネクタ900においては、ランス9222がランス係合部932から外れてコンタクト930が-X側に抜けてしまうことが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-033893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構造体900のような構造体において、コンタクトのより強固な抜け止めを実現できる構造を有する構造体が求められている。
【0006】
そこで、本発明は、コンタクトのより強固な抜け止めを実現できる構造を有する構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、第1の構造体として、
コンタクトと、保持部材と、抜け止め補強部材とを備える構造体であって、
前記コンタクトは、被係止部を有しており、
前記保持部材は、前記コンタクトを保持しており、
前記保持部材は、ランスと、基部と、受容部とを有しており、
前記ランスは、片持ち梁状に延びており、
前記ランスの先端には、係止部が設けられており、
前記係止部は、前後方向において、前記被係止部の後方に位置しており、且つ前記被係止部と対向しており、
前記基部は、前記前後方向と直交する直交方向において前記ランスと離れて位置しており、
前記受容部は、前記直交方向において前記ランスと前記基部との間に位置しており、
前記抜け止め補強部材は、少なくとも部分的に弾性体で構成されており、
前記抜け止め補強部材は、前記前後方向に沿って前記受容部に挿入されており、
前記弾性体は、圧縮されて前記基部又は前記ランスに密着しており、これにより、前記ランスの変位が規制される
構造体を提供する。
【0008】
また、本発明は、第2の構造体として、第1の構造体であって、
前記構造体は、複数の前記コンタクトを備えており、
前記抜け止め補強部材は、前記複数のコンタクトの周囲を囲む枠形状を有している
構造体を提供する。
【0009】
また、本発明は、第3の構造体として、第2の構造体であって、
前記抜け止め補強部材は、支持部と、防水シール部材とを備えており、
前記支持部は、枠状の絶縁体からなり、前記前後方向に延びており、
前記防水シール部材は、環状の弾性体からなり、前記前後方向と直交する面内において前記支持部上に取り付けられて前記支持部に支持されており、
前記防水シール部材は、圧縮されて前記基部に密着しており、これにより、前記ランスの変位が規制されると共に、前記構造体が防水性能を有する
構造体を提供する。
【0010】
また、本発明は、第4の構造体として、第3の構造体であって、
前記構造体は、短絡端子と、取付部材を備えており、
前記短絡端子は、複数の前記コンタクトを短絡しており、
前記取付部材の一部は、前記抜け止め補強部材を構成しており、
前記取付部材は、前記保持部材とは別体であり、
前記取付部材は、前記保持部材に取り付けられて、前記短絡端子を覆っており、
前記取付部材は、前記支持部と前記防水シール部材とに加えて、主部を備えており、
前記支持部は、前記前後方向において、前記主部から後方に向かって延びており、
前記構造体は、防水分岐コネクタとして機能する
構造体を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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