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公開番号2024127336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023036435
出願日2023-03-09
発明の名称イージークリーンコーティング付きガラス物品
出願人日本板硝子株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所,個人,個人
主分類C03C 17/25 20060101AFI20240912BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】イージークリーン性の低下の抑制及びイージークリーン性のバラツキの抑制に適したイージークリーンコーティング付きガラス物品を提供する。
【解決手段】ガラス基材と、前記ガラス基材上のイージークリーンコーティングとを備え、前記ガラス基材は、前記コーティングへのアルカリ金属元素の拡散を抑制する機能又は組成を有し、前記イージークリーンコーティングは、無機物を主成分として含む、コーティング付きガラス物品、とする。当該ガラス物品は、下記(i)から(iv)からなる群から選ばれる少なくとも1つを満たす。(i)前記ガラス基材は、無アルカリガラスにより構成される。(ii)前記ガラス基材は、低アルカリガラスにより構成される。(iii)前記ガラス基材は、前記コーティング側の表面に脱アルカリ層を含む。(iv)前記ガラス基材と前記コーティングとの間に下地層を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス基材と、前記ガラス基材上のイージークリーンコーティングとを備え、
前記ガラス基材は、前記コーティングへのアルカリ金属元素の拡散を抑制する機能又は組成を有し、
前記イージークリーンコーティングは、無機物を主成分として含む、
コーティング付きガラス物品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
下記(i)から(iv)からなる群から選ばれる少なくとも1つを満たす、
(i)前記ガラス基材は、無アルカリガラスにより構成される。
(ii)前記ガラス基材は、低アルカリガラスにより構成される。
(iii)前記ガラス基材は、前記コーティング側の表面に脱アルカリ層を含む。
(iv)前記ガラス基材と前記コーティングとの間に下地層を含む。
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項3】
前記ガラス基材を構成するガラス組成物におけるアルカリ金属酸化物の含有率が10質量%以下である、
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項4】
前記ガラス基材は、無アルカリガラスにより構成される、
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項5】
前記無機物は、希土類元素の酸化物、ジルコニウム酸化物、ニオブ酸化物、及びタンタル酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項6】
前記希土類元素の酸化物は、セリウム酸化物、ランタン酸化物、及びイットリウム酸化物からなる群より選択される少なくとも1つを含む、
請求項5に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項7】
前記コーティング付きガラス物品を760℃及び4分間の熱処理に曝した後の前記イージークリーンコーティングの表面の動摩擦係数が0.50以下である、
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項8】
前記ガラス基材が強化ガラスである、
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項9】
建築物用ガラス、輸送機用ガラス、店舗用ガラス、家具用ガラス、家電用ガラス、サイネージ用ガラス、モバイルデバイス用ガラス及び太陽電池用ガラスからなる群より選ばれる少なくとも1つに該当する、
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。
【請求項10】
前記イージークリーンコーティングは、防眩及び防曇からなる群より選択される少なくとも1つの機能を有する、
請求項1に記載のコーティング付きガラス物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、イージークリーンコーティング付きガラス物品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス基材その他の基材の表面には、イージークリーンコーティング(Easy to clean coating)と呼ばれる被膜が形成されることがある。イージークリーンコーティングによって、表面に付着する汚れの除去が容易になるイージークリーン性が付与される。イージークリーンコーティングは一般に、フッ素含有化合物又はシリコーン系化合物を含む処理剤を塗布して成膜される。
【0003】
有機物に頼ることなくイージークリーン性を付与する技術についても、検討が進められている。例えば、特許文献1には、酸化物セラミックスを有機物濃度及び水分濃度が低い雰囲気中で1600℃及び5時間焼成することにより、酸化物セラミックスを焼結する技術が開示されている。酸化物セラミックスを構成する酸化物としては、CeO
2
等の希土類の酸化物、アルミニウム酸化物、チタニウム酸化物が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-140277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ガラス基材には、ガラス基材が軟化しない範囲の温度及び加熱時間で加熱を伴う処理が施されることがある。本発明者の検討によると、ガラス基材上に形成したイージークリーンコーティングのイージークリーン性は、コーティングの形成後に大きく低下する場合がある。この低下は、例えばガラス基材の加熱により引き起こされる。また、ガラス基材を熱処理すると、ガラス基材の場所によってイージークリーン性にバラツキが生ずることがある。
【0006】
以上に鑑み、本発明は、イージークリーン性の低下の抑制及びイージークリーン性のバラツキの抑制に適したイージークリーンコーティング付きガラス物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
ガラス基材と、前記ガラス基材上のイージークリーンコーティングとを備え、
前記ガラス基材は、前記コーティングへのアルカリ金属元素の拡散を抑制する機能又は組成を有し、
前記イージークリーンコーティングは、無機物を主成分として含む、
コーティング付きガラス物品、を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、イージークリーン性の低下の抑制及びイージークリーン性のバラツキの抑制に適したイージークリーンコーティング付きガラス物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例における動摩擦係数の算出方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の第1態様にかかるコーティング付きガラス物品は、
ガラス基材と、前記ガラス基材上のイージークリーンコーティングとを備え、
前記ガラス基材は、前記コーティングへのアルカリ金属元素の拡散を抑制する機能又は組成を有し、
前記イージークリーンコーティングは、無機物を主成分として含む。
(【0011】以降は省略されています)

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