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公開番号2024126818
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035477
出願日2023-03-08
発明の名称セラミック電子部品及びその製造方法
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H01G 4/30 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】絶縁信頼性と内部電極層の連続性とが共に向上したセラミック電子部品を及びセラミック電子部品の製造方法を提供する。
【解決手段】積層セラミックコンデンサ100は、セラミックを主成分とする複数の誘電体層11と、複数の内部電極層12と、が積層された容量部を含む素体10を備え、容量部内に、Al又はCrと、Auと、Feと、Siと、の全ての元素を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セラミックを主成分とする複数の誘電体層と、複数の内部電極層と、が交互に積層された容量部を含む素体を備え、
前記容量部は、Al又はCrと、Auと、Feと、Siと、を含む、セラミック電子部品。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記誘電体層と前記内部電極層との界面に、Auと、Feと、前記容量部がCrを含む場合にはCrとが偏析し、前記誘電体層を形成する誘電体結晶粒界に、Al又はCrと、Feと、Siとが偏析している、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項3】
前記容量部において、Al又はCrの含有量は、前記内部電極層の主成分金属と、Al又はCrと、Auと、Feと、Siと、の合計に対して、合計で0.001at%以上10at%以下である、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項4】
前記容量部において、Auの含有量は、前記内部電極層の主成分金属と、Al又はCrと、Auと、Feと、Siと、の合計に対して0.001at%以上10at%以下である、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項5】
前記誘電体結晶粒界において、Auの含有量は、0.00001at%以下である、請求項4に記載のセラミック電子部品。
【請求項6】
前記容量部において、Feの含有量は、前記内部電極層の主成分金属と、Al又はCrと、Auと、Feと、Siと、の合計に対して0.001at%以上10at%以下である、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項7】
前記容量部において、Siの含有量は、前記内部電極層の主成分金属と、Al又はCrと、Auと、Feと、Siと、の合計に対して0.001at%以上10at%以下である、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項8】
複数の前記誘電体層と、複数の前記内部電極層とは、それぞれの層の厚みが1μm以下である、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項9】
前記誘電体層は、チタン酸バリウムである、請求項1に記載のセラミック電子部品。
【請求項10】
前記主成分金属は、Niである、請求項3から9のいずれか一項に記載のセラミック電子部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミック電子部品及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器の小型化に伴い、電子機器に搭載される積層セラミックコンデンサなどのセラミック電子部品についても、更なる小型化が求められている。
【0003】
積層セラミックコンデンサは、セラミックを主成分とする複数の誘電体層と、複数の内部電極層と、が交互に積層された容量部を含む素体を備えるセラミック電子部品である。このようなセラミック電子部品を小型化・大容量化するための手段としては、誘電体層を薄くして一層あたりの容量値を大きくすること、加えて、誘電体層及び内部電極層を薄層化して、規定の厚さにおける積層数を増加させることが挙げられる。
【0004】
しかしながら、誘電体層を薄くすると、誘電体層に印加される電界強度が大きくなるため、電圧印加時における絶縁信頼性が低下するおそれがある。
【0005】
また、積層セラミックコンデンサは、通常、誘電体層と内部電極層とを一体焼成して作製されるため、内部電極層を薄くすると、焼成時の熱衝撃等によって断裂が発生し易くなり、内部電極層の連続性が低下するおそれがある。積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品において、内部電極層に不連続な箇所が存在していると、内部電極の途切れた箇所に隣接する誘電体層部分は、使用時に電圧が印加されないため、静電容量に寄与しないことが知られている。
【0006】
誘電体層を薄層化した場合であっても、十分な絶縁信頼性を確保することを目的として、内部電極として、NiにSnが添加され、更に、Cu、Ag、Pd、Pt、Rh、Ir、Ru、及びOsのいずれかの金属(元素)Aが、Ni及びSnに固溶した合金(Ni-Sn-A合金)を用いた、積層セラミックコンデンサが提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
また、内部電極層を薄くした場合でも、その連続性を低下させないことを目的として、内部電極層を、Ni及び貴金属(元素)を含むものとした積層セラミックコンデンサが提案されている(特許文献2及び3参照)。特許文献2及び3に記載された積層セラミックコンデンサは、Ni及び貴金属(元素)を含む内部電極層とすることで、焼成時のNiの粒成長を抑制して、内部電極層の途切れを防止できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2017-005019号公報
特開2007-242599号公報
特開2010-153485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載された積層セラミックコンデンサにおいては、内部電極としてNiとSnとの合金が用いられる。NiとSnとの合金は、Snの添加量のわずかな変動で融点が大きく変化するため、融点及びこれに相関のある焼結性を制御することが困難であった。このため、特許文献1に記載された積層セラミックコンデンサは、絶縁信頼性は向上できるものの、内部電極層の連続性については、満足できない場合があった。
【0010】
また、特許文献2及び3に記載された積層セラミックコンデンサにおいては、内部電極層に含有される貴金属が、Niと合金化した状態で内部電極層中に存在するため、誘電体層との界面における電気的障壁の形成には寄与できない状態であった。このため、特許文献2及び3に記載された積層セラミックコンデンサは、内部電極層の連続性については向上できるものの、絶縁信頼性の観点では、更なる向上が求められていた。
(【0011】以降は省略されています)

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