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公開番号2024126672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035230
出願日2023-03-08
発明の名称コンクリートのブリーディング水抑制方法
出願人戸田建設株式会社,株式会社日本触媒
代理人個人
主分類E04G 21/02 20060101AFI20240912BHJP(建築物)
要約【課題】ブリーディング水の発生量を適度に抑制し、コンクリート打設時の作業性を低下させない。
【解決手段】コンクリートを上方向に向けて順次層状に打設して行くに当たって、1日のコンクリート打設が完了した翌日に、打設済みコンクリートに新規コンクリートを打ち重ねる際のコンクリートのブリーディング水抑制方法である。打設済みコンクリートに、超遅延剤を添加するとともに、下記の特性を有する吸水性ポリマーを添加する。(1)経過時間と採取した水量の累計との関係において、前記新規コンクリートの打設時にブリーディング水の累計発生量が増加勾配を有すること。(2)新規コンクリートの打設時点におけるブリーディング水の累計発生量が、コンクリートの品質の級に応じて、0.3cm3/cm2 以下、0.5cm3/cm2 以下及び0.7cm3/cm2 以下のいずれかであること。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートを上方向に向けて順次層状に打設して行くに当たって、1日のコンクリート打設が完了した翌日に、打設済みコンクリートに新規コンクリートを打ち重ねる際のコンクリートのブリーディング水抑制方法であって、
前記打設済みコンクリートに、超遅延剤を添加するとともに、下記の特性を有する吸水性ポリマーを添加することを特徴とするコンクリートのブリーディング水抑制方法。
(1)JCI-S-015「小型容器によるコンクリートのブリーディング試験方法」に準じて測定した経過時間と採取した水量の累計との関係において、前記新規コンクリートの打設時にブリーディング水の累計発生量が増加勾配を有すること。
(2)前記新規コンクリートの打設時点におけるブリーディング水の累計発生量が、コンクリートの品質の級に応じて、0.3cm
3
/cm
2
以下、0.5cm
3
/cm
2
以下及び0.7cm
3
/cm
2
以下のいずれかであること。
続きを表示(約 90 文字)【請求項2】
前記打設済みコンクリートを打設してから14時間~24時間の間に、前記新規コンクリートを打設する請求項1記載のコンクリートのブリーディング水抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートを上方向に順次層状に打設して行くに当たって、1日のコンクリート打設が完了した翌日に、打設済みコンクリートに新規コンクリートを打ち重ねる際のコンクリートのブリーディング水抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、土木工事等において大規模なコンクリート構造物を構築するに当たって、コンクリートを上方向に向けて順次層状に打設する施工が行われている。この際、1日のコンクリート打設が完了したならば、日付を跨いでコンクリート打設を再開することになるため、打設済みコンクリートと新規コンクリートとの境界面(水平打継目)の一体性がコンクリート品質を確保する上で重要となる。
【0003】
従来は、専らある程度硬化した下層側コンクリートの表面(水平打継目となる)をワイヤーブラシやチッピング等によりレイタンスを除去した後(グリーンカット処理という。)、上層にコンクリートを打設する方法が採用されていたが、この方法は基本的に手作業となるため、多くの手間と時間が掛かるとともに、粉塵の発生を伴うため環境防止対策が必要になるなどの問題があった。
【0004】
そこで、近年は超遅延剤や打継目処理剤を用いた処理方法が提案され実用化されている。前者の超遅延剤は、下記特許文献1に記載されるように、打設済みコンクリートの打継面に存在させ、該打継面が未硬化の状態にて新規コンクリートを打設する際に用いられる。打継面に超遅延剤を存在させることにより、打継面近傍の硬化が遅延され、未硬化状態として新規コンクリートを打設することが可能となり、継目の一体性を確保することができる。
【0005】
ところが、超遅延剤を添加したコンクリートは、セメントの水和反応を遅延させることから、通常のコンクリートよりブリーディング水の発生量が増加する問題があった。
【0006】
このようなブリーディング水に対しては、従来より、次のような処置がとられている。
(1)特に対策を施すことなくコンクリートを打設した後、新規コンクリートを打設する際に発生したブリーディング水の除去作業を行う。
(2)例えば下記特許文献2に記載されるように、打設済みコンクリートに増粘剤を添加し、自由水を拘束することでブリーディング水の発生を抑制する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平4-222771号公報
特開2000-95552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、ブリーディング水の過剰な発生は、コンクリート構造物の力学性能及び耐久性に悪影響を及ぼすため、避けるべきである。また、ブリーディング水の過剰な発生は、ブリーディング水の除去作業に手間と時間を要するため、作業効率が悪化する問題がある。更に、ブリーディング水の除去が不十分な場合、ブリーディング水によりコンクリート内部に空隙が生じる可能性がある。
【0009】
一方で、ブリーディング水の発生が全く無いと、打設済みコンクリートの乾燥などの影響により、打重ね部の一体性が低下する。
【0010】
ブリーディング水発生抑制の別の方法として、打設済みコンクリートに吸水ポリマーを添加することにより、この吸水ポリマーに自由水を吸収させる方法も提案されている。ところが、従来の吸水ポリマーは、コンクリートへの添加直後(水との接触直後)に吸水を開始するため、コンクリートの軟らかさが著しく低下し、コンクリート打設時のワーカビリティが低下する問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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