特許ウォッチ

公開番号2024126236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023034489
出願日2023-03-07
発明の名称電極の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 4/04 20060101AFI20240912BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】安全性、活物質の塗工性および集電箔と活物質層との接着性に優れた電極の製造方法を提供すること。
【解決手段】集電箔を準備する工程と、前記集電箔の表面に凸型を押し付けることにより、前記集電箔の表面に凹部を形成する工程と、前記凹部が形成された前記集電箔の表面に活物質層を形成する工程と、を含み、前記凹部の幅は、2.0mm未満である、電極の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
集電箔を準備する工程と、
前記集電箔の表面に凸型を押し付けることにより、前記集電箔の表面に凹部を形成する工程と、
前記凹部が形成された前記集電箔の表面に活物質層を形成する工程と、を含み、
前記凹部の幅は、２．０ｍｍ未満である、電極の製造方法。
続きを表示（約 180 文字）【請求項２】
前記凹部の深さは、０．０１ｍｍ以上１．０ｍｍ以下である、請求項１に記載の電極の製造方法。
【請求項３】
前記凹部は、表面に前記凸型が形成されたエンボスロールを押し付けることにより形成される、請求項１に記載の電極の製造方法。
【請求項４】
前記電極は、バイポーラ電極である、請求項１に記載の電極の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電極の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１（特開平７－１３５０２３号公報）には、金属箔よりなる集電箔に電極合剤スラリーを塗布した後に乾燥して製造する電池の製造方法において、塗布に先行して、集電箔表面にコロナ放電処理を行うことを特徴とする電池の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平７－１３５０２３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一般的に、電極は、集電箔上に電極活物質を含む活物質層が設けられた構造を有する。電極は、集電箔上に電極活物質を含むスラリー等の塗料を塗布することにより形成され得る。しかしながら、集電箔に何ら処理をせずに塗料を塗布することにより、塗料がはじかれて活物質層の形成が不十分となったり、集電箔と電極活物質との接着力が弱く剥離が生じたりする、といった不都合が生じることがある。
【０００５】
特許文献１では、集電箔の表面にコロナ放電処理を行うことで、上述の不都合を解消している。しかしながら、コロナ放電を電極間で生じさせると、正負イオンが生成する。電極が負極性の場合、正イオンは消滅してオゾンや窒素酸化物等のガスを発生させるおそれがある。また、放電処理を行うため、塗料の調製に使用する溶媒にも制限がある。
【０００６】
本開示の目的は、安全性、活物質の塗工性および集電箔と活物質層との接着性に優れた電極の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
〔１〕集電箔を準備する工程と、
前記集電箔の表面に凸型を押し付けることにより、前記集電箔の表面に凹部を形成する工程と、
前記凹部が形成された前記集電箔の表面に活物質層を形成する工程と、を含み、
前記凹部の幅は、２．０ｍｍ未満である、電極の製造方法。
【０００８】
集電箔の表面に型押し加工により凹部を形成することで、集電箔の表面を親水化させることができる。その結果、集電箔上に塗料を塗布した場合であっても、活物質がはじかれることなく塗工され、接着力が低下することなく活物質層を形成することができる。
【０００９】
〔２〕前記凹部の深さは、０．０１ｍｍ以上１．０ｍｍ以下である、〔１〕に記載の電極の製造方法。
【００１０】
〔３〕前記凹部は、表面に前記凸型が形成されたエンボスロールを押し付けることにより形成される、〔１〕または〔２〕に記載の電極の製造方法。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許