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公開番号
2024125854
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033962
出願日
2023-03-06
発明の名称
部品実装装置および部品実装システム
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
主分類
H05K
13/04 20060101AFI20240911BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】基板の表面の計測に要する時間の増加を抑制することが可能であるとともに、1枚の基板を製造する際に要した時間であるサイクルタイムの増加を抑制することが可能な部品実装装置および部品実装システムを提供する。
【解決手段】この部品実装装置100は、第1実装ヘッド81と、基板Sbの表面の状態を計測するための第1表面計測部82とを含む第1ヘッドユニット8と、第2実装ヘッド91と、基板Sbの表面の状態を計測するための第2表面計測部92とを含む第2ヘッドユニット9と、搬送された基板Sbの表面の計測を、第1ヘッドユニット8の第1表面計測部82および第2ヘッドユニット9の第2表面計測部92の両方により行わせる制御部14とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送された基板に部品を実装する第1実装ヘッドと、前記基板の表面の状態を計測するための第1表面計測部とを含む第1ヘッドユニットと、
搬送された前記基板に前記部品を実装する第2実装ヘッドと、前記基板の表面の状態を計測するための第2表面計測部とを含む第2ヘッドユニットと、
搬送された前記基板の表面の計測を、前記第1ヘッドユニットの前記第1表面計測部および前記第2ヘッドユニットの前記第2表面計測部の両方により行わせる制御部とを備える、部品実装装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第1実装ヘッドにより前記部品を実装する前記基板としての第1基板を搬送する第1基板搬送部と、
前記第2実装ヘッドにより前記部品を実装する前記基板としての第2基板を搬送する第2基板搬送部とをさらに備え、
前記制御部は、搬送された前記第1基板または前記第2基板の表面の計測を、前記第1ヘッドユニットの前記第1表面計測部および前記第2ヘッドユニットの前記第2表面計測部の両方により行わせる、請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記基板の搬送方向の基板長さが、前記第1ヘッドユニットまたは前記第2ヘッドユニットの前記搬送方向における可動域の長さである所定長さよりも大きいことに基づいて、搬送された前記基板の表面の計測を、前記第1表面計測部および前記第2表面計測部の両方により行わせる、請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項4】
前記第1表面計測部は、前記基板の表面の状態として前記基板の表面の高さ位置を計測するため、前記第1ヘッドユニットにおいて前記搬送方向側の端部に設けられるとともに、前記第2表面計測部は、前記基板の表面の状態として前記基板の表面の高さ位置を計測するため、前記第2ヘッドユニットにおいて前記搬送方向とは逆側の端部に設けられており、
前記制御部は、前記基板長さが前記所定長さよりも大きいことに基づいて、前記基板の表面の前記搬送方向側の下流側端部から、前記下流側端部と前記搬送方向において逆側の上流側端部との間の中間位置までの第1領域を前記第1表面計測部により前記基板の表面の高さ位置を計測させるとともに、前記中間位置から前記上流側端部までの第2領域を前記第2表面計測部により前記基板の表面の高さ位置を計測させる、請求項3に記載の部品実装装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1領域および前記第2領域に加えて、前記基板の表面の高さ位置の計測において前記第1表面計測部の計測および前記第2表面計測部の計測を重複させる重複部分を設定するとともに、前記重複部分の計測結果に基づいて、前記基板の表面のうちの前記第2表面計測部により計測した部分の前記第1実装ヘッドの実装高さ位置を補正する制御を行う、請求項4に記載の部品実装装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記基板長さが前記所定長さよりも大きいことに基づいて、前記基板の表面のうちの前記第1ヘッドユニットの前記可動域の全体を前記第1表面計測部により計測するとともに、前記基板の表面のうちの残りの部分を前記第2表面計測部により計測する制御を行う、請求項3に記載の部品実装装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記基板長さが前記所定長さよりも大きいことに基づいて、前記第1表面計測部による前記基板の表面の計測および前記第2表面計測部による前記基板の表面の計測を並行して行わせる、請求項3に記載の部品実装装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記基板長さが前記所定長さよりも大きいことに基づいて、搬送された前記基板の表面の計測を前記第1表面計測部および前記第2表面計測部の両方により行わせる場合、前記第1表面計測部および前記第2表面計測部の一方の計測が完了してから他方の計測が開始されるまでの間、一方の実装ヘッドに前記部品の実装作業を行わせる、請求項3に記載の部品実装装置。
【請求項9】
前記実装作業は、前記部品の吸着動作または前記部品の前記基板への実装動作を有する、請求項8に記載の部品実装装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記基板の表面の計測を前記第1表面計測部および前記第2表面計測部の両方により行わせる場合、前記第1表面計測部の計測の後、前記第2実装ヘッドによる前記基板への前記部品の実装完了後を含む所定条件を満たしたことに基づいて、前記第2表面計測部による計測を開始させる、請求項3に記載の部品実装装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、部品実装装置および部品実装システムに関し、特に、基板に部品を実装する部品実装装置および部品実装システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、基板に部品を実装する部品実装装置および部品実装システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、基板に部品を実装する部品実装装置が開示されている。部品実装装置は、基板搬送機構と、第1ヘッドユニットと、第2ヘッドユニットと、制御部とを備えている。基板搬送機構は、基板を搬送して作業位置に位置決めするように構成されている。
【0004】
上記特許文献1の第1ヘッドユニットは、第1実装ヘッドと、第1高さセンサとを含んでいる。第1実装ヘッドは、基板搬送機構により作業位置に位置決めされた基板に部品を実装するように構成されている。第1高さセンサは、基板搬送機構により作業位置に位置決めされた基板の表面の高さ位置を計測するように構成されている。第2実装ヘッドは、基板搬送機構により作業位置に位置決めされた基板に部品を実装するように構成されている。第2高さセンサは、基板搬送機構により作業位置に位置決めされた基板の表面の高さ位置を計測するように構成されている。制御部は、基板搬送機構、第1ヘッドユニットおよび第2ヘッドのユニットの各々を制御するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-219526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1には明記されていないが、上記特許文献1の部品実装装置では、制御部は、第1高さセンサおよび第2高さセンサのいずれかにより基板の表面の高さ位置を計測した後、計測結果に基づいて、基板の表面の状態(反り)を取得する制御を行うと考えられる。ここで、基板上の計測位置が多い場合、または、搬送方向の基板の長さが大きい場合などでは、基板の表面の計測に要する時間が増加してしまい、1枚の基板を製造する際に要した時間であるサイクルタイムが悪化してしまう。このため、基板上の計測位置が多い場合、または、搬送方向の基板の長さが大きい場合などであっても、基板の表面の計測に要する時間の増加を抑制するとともに、1枚の基板を製造する際に要した時間であるサイクルタイムの増加を抑制することが望まれている。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、基板の表面の計測に要する時間の増加を抑制することができるとともに、1枚の基板を製造する際に要した時間であるサイクルタイムの増加を抑制することが可能な部品実装装置および部品実装システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の第1の局面による部品実装装置は、搬送された基板に部品を実装する第1実装ヘッドと、基板の表面の状態を計測するための第1表面計測部とを含む第1ヘッドユニットと、搬送された基板に部品を実装する第2実装ヘッドと、基板の表面の状態を計測するための第2表面計測部とを含む第2ヘッドユニットと、搬送された基板の表面の計測を、第1ヘッドユニットの第1表面計測部および第2ヘッドユニットの第2表面計測部の両方により行わせる制御部とを備える。
【0009】
この発明の第1の局面による部品実装装置では、上記のように、搬送された基板の表面の計測を、第1ヘッドユニットの第1表面計測部および第2ヘッドユニットの第2表面計測部の両方により行わせる制御部を設ける。これにより、基板上の計測位置が多い場合、または、搬送方向の基板の長さが大きい場合などにおいて、第1ヘッドユニットの第1表面計測部および第2ヘッドユニットの第2表面計測部の両方により基板の表面の計測を行うことができるので、1つの表面計測部により計測を行う場合と比較して、基板の表面の計測に要する時間の増加を抑制することができるとともに、1枚の基板を製造する際に要した時間であるサイクルタイムの増加を抑制することができる。
【0010】
上記第1の局面による部品実装装置において、好ましくは、第1実装ヘッドにより部品を実装する基板としての第1基板を搬送する第1基板搬送部と、第2実装ヘッドにより部品を実装する基板としての第2基板を搬送する第2基板搬送部とをさらに備え、制御部は、搬送された第1基板または第2基板の表面の計測を、第1ヘッドユニットの第1表面計測部および第2ヘッドユニットの第2表面計測部の両方により行わせる。このように構成すれば、第1ヘッドユニットの第1表面計測部および第2ヘッドユニットの第2表面計測部の両方により第1基板および第2基板の各々の表面の計測を行うことができるので、1つの表面計測部により第1基板および第2基板の各々の計測を行う場合と比較して、第1基板および第2基板の両方の表面の計測に要する時間の増加を抑制することができるとともに、第1基板および第2基板の両方のサイクルタイムの増加を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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