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公開番号
2024125678
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033655
出願日
2023-03-06
発明の名称
表面被覆切削工具
出願人
三菱マテリアル株式会社
代理人
個人
主分類
B23B
27/14 20060101AFI20240911BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】ステンレス鋼等の難削材の切削加工において優れた耐摩耗性を有する表面被覆切削工具の提供
【解決手段】基体と該基体上の被覆層を有し、
前記被覆層は、析出相を含む金属硼化物層を含み、
該金属硼化物層の金属成分の平均組成は、Ti
1-x
M
x
(MはAl、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Wの少なくとも1種、0.00<x<0.50)であり、
前記析出相はMの少なくとも1種および/またはTiとMの少なくとも1種の金属からなり、該析出相の平均組成はTi
1-y
M
y
(0.50<y≦1.00)であり、
前記被覆層の縦断面において、前記析出相は被覆層全体に対して、2~70面積%を占める
ことを特徴とする表面被覆切削工具
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基体と該基体上の被覆層を有し、
前記被覆層は、析出相を含む金属硼化物層を含み、
該金属硼化物層の金属成分の平均組成は、Ti
1-x
M
x
(MはAl、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Wの少なくとも1種、0.00<x<0.50)であり、
前記析出相はMの少なくとも1種および/またはTiとMの少なくとも1種の金属からなり、該析出相の平均組成はTi
1-y
M
y
(0.50<y≦1.00)であり、
前記被覆層の縦断面において、前記析出相は被覆層全体に対して、2~70面積%を占める
ことを特徴とする表面被覆切削工具。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記被覆層の縦断面において、前記析出相の平均厚みは前記被覆層の厚さ方向の平均長さが20nm超え、500nm未満であることを特徴とする請求項1に記載の表面被覆切削工具。
【請求項3】
前記被覆層の縦断面において、前記析出相のアスペクト比が2以上、30以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の表面被覆切削工具。
【請求項4】
前記金属硼化物層は、六方晶の結晶構造の結晶を有し、X線回折における(100)回折線強度(I
(100)
)、(101)回折線強度(I
(101)
)および(001)回折強度(I
(001)
)は、
(I
(100)
+I
(101)
)/I
(001)
≧3
を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の表面被覆切削工具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面被覆切削工具(以下、被覆工具ということがある)に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、被覆工具としては、例えば、炭化タングステン(以下、WCで表す)基超硬合金等の基体に被覆層を形成したものが知られている。
そして、この被覆層の組成、組織、結晶構造を調整することによって、より切削性能を高めた被覆層を得る提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、基体上に、周期表の4、5、6族元素、Alの窒化物、炭化物、酸化物、硼化物およびそれら相互固溶体、混合体のいずれか1種以上を含む層を1層以上被覆し、前記層の少なくとも1層が柱状結晶であって、該柱状晶は異なる成長方向を有する被覆層を含む被覆切削工具が記載され、該被覆工具は優れた耐摩耗性を有するとされている。
【0004】
特許文献2には、基体上にAl、Si、Cr、W、Ti、Nb、Zrから選択される1種以上の金属元素からなる硼化物被覆層を有し、該硼化物被覆層は六方晶の結晶構造を含み、X線回折において(001)回折線が最強で、残留圧縮応力が0.1GPa以上である被覆工具が記載され、該被覆工具は被覆層の密着特性を犠牲にすることなく、高硬度であるとされている。
【0005】
特許文献3には、基体に繊維状微細組織を有する少なくとも1層のTiB
2
層を含む被覆層を有し、前記繊維状微細組織の円柱状の粒は、5~50nmの直径と、長さと直径との比率l/dが>2であって250nm以上の長さとを有し、基体の表面に対して垂直に配向する被覆工具が記載され、該被覆工具は被覆層が靭性に優れるとされている。
【0006】
特許文献4には、AlxMyの窒化物または炭窒化物(x+y=100、40≦x≦95、5≦y≦60、MはTi、Cr、V、Nbから選択される1種以上)である中間層上は、Al、Si、Cr、W、Ti、Nb、Zrから選択される1種以上の元素の硼化物であって、前記中間層は基体側が立方晶の結晶構造、前記硼化物側が六方晶の結晶構造である被覆工具が記載され、該被覆工具は耐摩耗性に優れるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-263913号公報
特開2008-2380281号公報
特開2002-355704号公報
特開2012-228735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記事情や提案を鑑みてなされたものであって、ステンレス鋼等の難削材の高速切削加工において優れた耐摩耗性を有する表面被覆切削工具を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の実施形態に係る表面被覆切削工具は、
基体と該基体上の被覆層を有し、
前記被覆層は、析出相を含む金属硼化物層を含み、
該金属硼化物層の金属成分の平均組成は、Ti
1-x
M
x
(MはAl、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Wの少なくとも1種、0.00<x<0.50)であり、
前記析出相はMおよび/またはTiとMを含み、その平均組成はTi
1-y
M
y
(0.50<y≦1.00)であり、
前記被覆層の縦断面において、前記析出相は被覆層全体に対して、2~70面積%を占める。
【0010】
前記実施形態に係る表面被覆切削工具は、次の事項(1)~(3)の少なくとも1つを満足してもよい。
(1)前記被覆層の縦断面において、前記析出相の平均厚みは前記被覆層の厚さ方向の平均長さが20nm超え、500nm未満であること。
(2)前記被覆層の縦断面において、前記析出相のアスペクト比が2以上、30以下であること。
(3)前記金属硼化物層は、六方晶の結晶構造の結晶を有し、X線回折における(100)回折線強度(I
(100)
)、(101)回折線強度(I
(101)
)および(001)回折強度(I
(001)
)は、
(I
(100)
+I
(101)
)/I
(001)
≧3
を満足すること。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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