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公開番号
2024125547
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033424
出願日
2023-03-06
発明の名称
基材、時計用部品、金型、成形品、および、基材の製造方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G04B
19/06 20060101AFI20240911BHJP(時計)
要約
【課題】明度のばらつきを小さくすることができる基材を提供すること。
【解決手段】基材は、表面に複数の凹部が形成されることで錐状の突起物が形成された本体部を備え、本体部を厚さ方向に切断した断面視で、厚さ方向に沿った凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う凹部における底部間の長さであるピッチは95μm以下であり、かつ、厚さ方向と直交する方向に対する凹部の側面の中点における接線の傾きは76°以下であり、本体部に対して照射された光の反射光は、視野角による明度L*のばらつきが所定の範囲内であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
表面に複数の凹部が形成されることで錐状の突起物が形成された本体部を備え、
前記本体部を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは95μm以下であり、かつ、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは76°以下であり、
前記本体部に対して照射された光の反射光は、視野角による明度L*のばらつきが所定の範囲内である
ことを特徴とする基材。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の基材において、
前記ピッチは75μm以下である
ことを特徴とする基材。
【請求項3】
請求項1に記載の基材において、
前記本体部に対して照射された光の反射光は、前記凹部および前記突起物が形成されない前記本体部に対して照射された光の反射光に比べて、視野角による明度L*のばらつきが小さくなる
ことを特徴とする基材。
【請求項4】
請求項1に記載の基材において、
前記凹部および前記突起物が形成されない前記本体部に対して照射された光の反射光の視野角による明度L*の標準偏差が27である場合に、前記凹部および前記突起物が形成された前記本体部に対して照射された光の反射光における視野角による明度L*の標準偏差が10以下である
ことを特徴とする基材。
【請求項5】
請求項1に記載の基材において、
前記本体部の少なくとも一部を覆う多層膜を備える
ことを特徴とする基材。
【請求項6】
請求項5に記載の基材において、
前記多層膜は、Ta
2
O
5
、SiO
2
、TiO
2
、Al
2
O
3
、ZrO
2
、Nb
2
O
5
、HfO
2
、Na
5
Al
3
F
14
、Na
3
AlF
6
、AlF
3
、MgF
2
、CaF
2
、BaF
2
、YF
3
、LaF
3
、CeF
3
、および、NdF
3
の少なくとも1種を含む材料から構成される色調整膜を備える
ことを特徴とする基材。
【請求項7】
請求項5に記載の基材において、
前記多層膜は、金属を用いて形成される色吸収膜を備える
ことを特徴とする基材。
【請求項8】
請求項1に記載の基材により構成される
ことを特徴とする時計用部品。
【請求項9】
請求項1に記載の基材により構成される
ことを特徴とする金型。
【請求項10】
請求項1に記載の基材により構成され、かつ、金型によって転写される
ことを特徴とする成形品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材、時計用部品、金型、成形品、および、基材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基材の表面に被膜が積層された時計用部品が開示されている。特許文献1では、被膜におけるCo、Cr、Mo、の含有率を所定の値にすることにより、時計用部品の明度を高くできるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-163085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、基材に照射された光は基材の表面で正反射る割合が多くなることから、正反射の位置における明度は高くなるものの、その他の視野角における明度は相対的に低くなってしまう。そのため、視野角による明度のばらつきが多くなってしまうといった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の基材は、表面に複数の凹部が形成されることで錐状の突起物が形成された本体部を備え、前記本体部を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは95μm以下であり、かつ、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは76°以下であり、前記本体部に対して照射された光の反射光は、視野角による明度L*のばらつきが所定の範囲内であることを特徴とする。
【0006】
本開示の時計用部品は、前記基材により構成されることを特徴とする。
【0007】
本開示の金型は、前記基材により構成されることを特徴とする。
【0008】
本開示の成形品は、前記基材により構成され、かつ、金型によって転写されることを特徴とする。
【0009】
本開示の基材の製造方法は、本体部を備える基材の製造方法であって、前記本体部の表面に複数の凹部を形成する工程を備え、前記本体部を厚さ方向に切断した断面視で、前記厚さ方向に沿った前記凹部の深さは55μm以下であり、かつ、隣り合う前記凹部における底部間の長さであるピッチは95μm以下であり、かつ、前記厚さ方向と直交する方向に対する前記凹部の側面の中点における接線の傾きは76°以下であり、前記本体部に対して照射された光の反射光は、視野角による明度L*のばらつきが所定の範囲内であることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の時計を示す正面図。
第1実施形態の文字板の要部を示す断面図。
第1実施形態の文字板の要部を示す拡大斜視図。
明度L*の平均値の測定方法を示す概略図。
明度L*の平均値と、深さD、ピッチPとの関係を示す図。
明度L*の標準偏差と、深さD、ピッチPとの関係を示す図。
第2実施形態の文字板の要部を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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