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公開番号
2024125520
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033372
出願日
2023-03-06
発明の名称
コネクタおよびワイヤハーネス
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H01R
13/52 20060101AFI20240911BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】部品点数を削減することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタ1は、電線Wの軸線方向Xの一方側の端末と接続される端子10と、端子10を保持すると共に、相手側コネクタ2に嵌合される筒状のハウジング20と、ハウジング20と相手側コネクタ2との間の環状の空間をシールするパッキン本体31と、パッキン本体31と一体に環状に形成されかつパッキン本体31よりも高い剛性を有した延長部32と、を有したパッキン30と、を備え、ハウジング20は、パッキン30が外周側に嵌合される内筒部22と、パッキン30および相手側コネクタ2の外周側に位置される外筒部21と、外筒部21から径方向内方に突出したランス部23と、を有し、パッキン30には、延長部32から径方向外方に突出し、ランス部23の軸線方向Xの他端面23aと係止される凸部33が設けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
電線の軸線方向の一方側の端末と接続される端子と、
前記端子を保持すると共に、相手側コネクタに嵌合される筒状のハウジングと、
前記ハウジングと前記相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキン本体と、前記パッキン本体の前記軸線方向の他方側で当該パッキン本体と一体に環状に形成されかつ前記パッキン本体よりも高い剛性を有した延長部と、を有したパッキンと、
を備え、
前記ハウジングは、前記パッキンが外周側に嵌合される内筒部と、前記パッキンおよび前記相手側コネクタの外周側に位置される外筒部と、前記外筒部から当該外筒部の径方向内方に突出したランス部と、を有し、
前記パッキンには、前記延長部から当該パッキンの径方向外方に突出し、前記ランス部の前記軸線方向の他端面と係止される凸部が設けられる、
コネクタ。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記ランス部は、前記外筒部に対して当該外筒部の径方向に沿って弾性変形可能に設けられ、かつ
前記ランス部の内面には、前記軸線方向の他方側に向かうにつれて当該ランス部の径方向内方に向かうように傾斜した傾斜面が設けられる、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記外筒部には、前記凸部と前記パッキンの周方向に係止される切欠部が設けられる、
請求項1または2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記延長部には、前記パッキンの周方向に互いに間隔をあけて複数の前記凸部が設けられ、
前記外筒部には、複数の前記凸部に対応して複数の前記切欠部が設けられる、
請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
導電性を有する電線と、
前記電線の端末に設けられたコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記電線の軸線方向の一方側の端末と接続される端子と、
前記端子を保持すると共に、相手側コネクタに嵌合される筒状のハウジングと、
前記ハウジングと前記相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキン本体と、前記パッキン本体の前記軸線方向の他方側で当該パッキン本体と一体に環状に形成されかつ前記パッキン本体よりも高い剛性を有した延長部と、を有したパッキンと、
を備え、
前記ハウジングは、前記パッキンが外周側に嵌合される内筒部と、前記パッキンおよび前記相手側コネクタの外周側に位置される外筒部と、前記外筒部から当該外筒部の径方向内方に突出したランス部と、を有し、
前記パッキンには、前記延長部から当該パッキンの径方向外方に突出し、前記ランス部の前記軸線方向の他端面と係止される凸部が設けられる、
ワイヤハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、電線の軸線方向の一方側の端末と接続される端子と、端子を保持すると共に相手側コネクタに嵌合される筒状のハウジングと、ハウジングと相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキンと、パッキンの軸線方向の一方側への移動を制限するフロントホルダと、を備えたコネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-39889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のコネクタでは、例えば、部品点数の削減の点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、部品点数を削減することができるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、電線の軸線方向の一方側の端末と接続される端子と、前記端子を保持すると共に、相手側コネクタに嵌合される筒状のハウジングと、前記ハウジングと前記相手側コネクタとの間の環状の空間をシールするパッキン本体と、前記パッキン本体の前記軸線方向の他方側で当該パッキン本体と一体に環状に形成されかつ前記パッキン本体よりも高い剛性を有した延長部と、を有したパッキンと、を備え、前記ハウジングは、前記パッキンが外周側に嵌合される内筒部と、前記パッキンおよび前記相手側コネクタの外周側に位置される外筒部と、前記外筒部から当該外筒部の径方向内方に突出したランス部と、を有し、前記パッキンには、前記延長部から当該パッキンの径方向外方に突出し、前記ランス部の前記軸線方向の他端面と係止される凸部が設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタおよびワイヤハーネスは、ハウジングは、パッキンが外周側に嵌合される内筒部と、パッキンおよび相手側コネクタの外周側に位置される外筒部と、外筒部から径方向内方に突出したランス部と、を有し、パッキンには、延長部から径方向外方に突出し、ランス部の軸線方向の他端面と係止される凸部が設けられる。この構成により、コネクタおよびワイヤハーネスは、例えば、ハウジングの外筒部に設けられたランス部とパッキンの延長部に設けられた凸部との係止構造によって、パッキンのハウジングに対する軸線方向の一方側への移動を制限することができる。この結果、コネクタおよびワイヤハーネスは、部品点数を削減することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るコネクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な斜視図である。
図2は、実施形態に係るコネクタの例示的な分解斜視図である。
図3は、実施形態に係るコネクタの例示的な幅方向と直交する断面図である。
図4は、実施形態に係るコネクタの例示的な軸線方向と直交する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るコネクタ1が適用されるワイヤハーネスWHの斜視図である。図1に示される本実施形態のコネクタ1は、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを束にして集合部品とし、コネクタ1等で当該複数の電線Wを各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する複数の電線Wと、複数の電線Wの端末に設けられるコネクタ1と、コネクタ1と接続される相手側コネクタ2と、を備えている。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、プロテクタや、固定具等を含んで構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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