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公開番号2024125015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023033069
出願日2023-03-03
発明の名称光学装置、投影光学系、露光装置、および物品製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G03F 7/20 20060101AFI20240906BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】温調流体が各凹面ミラーの反射面に沿って流れる構成を実現して、結像性能の安定化に有利な技術を提供する。
【解決手段】光学装置は、第1反射面を有する第1凹面ミラーと、前記第1凹面ミラーから離間して配置された、第2反射面を有する第2凹面ミラーと、前記第1凹面ミラーおよび前記第2凹面ミラーを収容し、前記第2凹面ミラーから前記第1凹面ミラーに向かう気流を形成するチャンバと、前記チャンバ内の前記第1凹面ミラーと前記第2凹面ミラーとの間に配置され、前記第2凹面ミラーの前記第2反射面に沿って流動する前記気流を前記第1凹面ミラーの前記第1反射面に導く整流部とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1反射面を有する第1凹面ミラーと、
前記第1凹面ミラーから離間して配置された、第2反射面を有する第2凹面ミラーと、
前記第1凹面ミラーおよび前記第2凹面ミラーを収容し、前記第2凹面ミラーから前記第1凹面ミラーに向かう気流を形成するチャンバと、
前記チャンバ内の前記第1凹面ミラーと前記第2凹面ミラーとの間に配置され、前記第2凹面ミラーの前記第2反射面に沿って流動する前記気流を前記第1凹面ミラーの前記第1反射面に導く整流部と、
を備えることを特徴とする光学装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記チャンバは、前記第1反射面よりも前記第2反射面に近い位置に形成された給気口と、前記第2反射面よりも前記第1反射面に近い位置に形成された排気口とを有し、
前記給気口から気体が供給され前記排気口から気体が排出されることにより前記チャンバ内に前記気流が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項3】
前記チャンバ内に配置された、第3反射面を有する凸面ミラーを更に備え、
前記チャンバ内に入射した光が前記第1反射面、前記第3反射面、および前記第2反射面の順に反射するように、前記第1凹面ミラー、前記第2凹面ミラー、および前記凸面ミラーが配置される、
ことを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
【請求項4】
前記第2反射面と前記第3反射面との距離が前記第1反射面と前記第3反射面との距離よりも長くなるように、前記第1凹面ミラーおよび前記第2凹面ミラーが配置される、
ことを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
【請求項5】
前記第1凹面ミラーは、前記第1反射面とは反対側の面である第1裏面を有し、
前記第1凹面ミラーの前記第1裏面より前記第1反射面に近い位置に前記排気口が形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
【請求項6】
前記第2凹面ミラーは、前記第2反射面とは反対側の面である第2裏面を有し、
前記第2凹面ミラーの前記第2裏面より前記第2反射面に近い位置に前記給気口が形成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
【請求項7】
前記チャンバは、前記第1凹面ミラーの前記第1反射面より前記第1裏面に近い位置に形成された第2排気口を更に有し、
前記整流部は、前記給気口から供給され前記第2凹面ミラーの前記第2反射面に沿って進む気流を、前記第1凹面ミラーの前記第1反射面に沿って前記排気口へ至る気流と、前記第1凹面ミラーと前記第2凹面ミラーとの間を通って前記第2排気口へ至る気流とに分岐させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の光学装置。
【請求項8】
前記整流部は、前記第1凹面ミラーに配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項9】
前記整流部は、前記第2凹面ミラーに配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【請求項10】
前記整流部は、
整流板と、
前記第1反射面に対する前記整流板の角度を調整する調整部と、
を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学装置、投影光学系、露光装置、および物品製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
半導体デバイスや液晶表示装置などのデバイス製造工程に含まれるリソグラフィー工程において、露光装置が使用される。露光装置は、原版(マスクなど)のパターンを、投影光学系を介して感光性の基板(表面にレジスト層が形成されたウエハやガラスプレートなど)に転写する装置である。投影光学系は、特許文献1に示されるように、レンズやミラーなどの光学部材と、それらを収容する収容部材(チャンバ)を含む。投影光学系は、特許文献2に示すように、温調が必要とされる。光学部材やチャンバの熱変形や光路の温度むらに起因する結像性能の低下を防止するためである。
【0003】
近年、液晶表示デバイスの大型化が進み、露光装置の投影光学系の投影倍率が1倍(等倍)では、原版が大型化し製造コストが上昇するという問題が顕在化してきている。そのため、特許文献3では、1倍を超える投影倍率を有する拡大投影光学系が提案されている。特許文献3では、投影光学系の凹面ミラーが2つに分割され、2つの凹面ミラーは段違いに配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭60-201316号公報
特開2014-007268号公報
特開2007-335057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2つの凹面ミラーが段違いに配置される場合、その段差によって温調流体(気体)を2つの凹面ミラーの反射面に沿って流すことができない。このため、凹面ミラーを効率よく温調することができず、安定した結像性能が得られない。
【0006】
図6(a)に示すように、凹面ミラー52の反射面52aに向けて給気口55から温調流体としての気体50が供給される。気体50は、凹面ミラー52の反射面52aに沿って流れるものの、凹面ミラー51の端部59に当たって、凹面ミラー51の反射面51aに沿わずに流れてしまう。図6(b)に示すように、凹面ミラー51の反射面51aに向けて給気口55から気体50を流した場合、気体50は凹面ミラー51の反射面51aに沿って流れるものの、段差のため、気体50を凹面ミラー52の反射面52aに沿って流すことができない。
【0007】
給気口55を複数設けて凹面ミラー51の反射面51aと凹面ミラー52の反射面52aのそれぞれに向かって気体50を流す構成も考えられる。しかし、この場合、気体50の経路が交差するため、気体50の回収を効率よく行うことができない。
【0008】
このように、従来の温調方式では、段差のある2つの凹面ミラーの反射面に沿うように温調流体を流すことが困難であるため、安定した結像性能を得ることができない。
【0009】
本発明は、温調流体が各凹面ミラーの反射面に沿って流れる構成を実現して、結像性能の安定化に有利な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面によれば、第1反射面を有する第1凹面ミラーと、前記第1凹面ミラーから離間して配置された、第2反射面を有する第2凹面ミラーと、前記第1凹面ミラーおよび前記第2凹面ミラーを収容し、前記第2凹面ミラーから前記第1凹面ミラーに向かう気流を形成するチャンバと、前記チャンバ内の前記第1凹面ミラーと前記第2凹面ミラーとの間に配置され、前記第2凹面ミラーの前記第2反射面に沿って流動する前記気流を前記第1凹面ミラーの前記第1反射面に導く整流部と、を備えることを特徴とする光学装置が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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