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公開番号2024124813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023032740
出願日2023-03-03
発明の名称脱出システム、及び、脱出方法
出願人大豊建設株式会社
代理人弁理士法人パテントボックス
主分類A62B 3/00 20060101AFI20240906BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】オペレータが同乗することなくカプセル内を換気できる脱出システムを提供する。
【解決手段】ニューマチックケーソン10で使用される作業者の脱出システムSであって、作業室14から延びるマテリアルシャフト21と、マテリアルシャフト21の途中に設置されたマテリアルロック22と、加減圧可能に形成されたホスピタルロック30と、作業室14内で作業者を収容するカプセル40であって、圧気状態のままでマテリアルシャフト21及びマテリアルロック22を通過して外部に搬出可能に形成され、ホスピタルロック30内に収納可能に形成されるカプセル40と、カプセル40内の空気を外部から換気するための換気設備50と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ニューマチックケーソンで使用される作業者の脱出システムであって、
作業室から延びるシャフトと、
前記シャフトに設置されたロックと、
加減圧可能に形成されたホスピタルロックと、
前記作業室内で作業者を収容するカプセルであって、圧気状態のままで前記シャフト及び前記ロックを通過して外部に搬出可能に形成され、前記ホスピタルロック内に収納可能に形成されるカプセルと、
前記カプセル内の空気を外部から換気するための換気設備と、
を備える、脱出システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記換気設備は、前記シャフトの上部に配置される換気用ゴンドラと、前記換気用ゴンドラ上に搭載される空気ボンベと、を有する、請求項1に記載された、脱出システム。
【請求項3】
前記ロックは、前記作業室に隣接して直上に配置される、請求項1又は請求項2に記載された、脱出システム。
【請求項4】
前記カプセルは、一人のみを収容可能な大きさに形成されている、請求項1又は請求項2に記載された、脱出システム。
【請求項5】
ニューマチックケーソンの作業室内で作業者をカプセル内に収容して前記カプセルを閉じる工程と、
前記カプセルをシャフト及びロックを通じて外部に搬出する工程と、
前記カプセル内の空気を換気設備を使用して外部から換気する工程と、
前記カプセルをホスピタルロック内に移送する工程と、
前記ホスピタルロック内を加圧する工程と、
前記ホスピタルロック内で前記カプセルを開く工程と、
を備える、作業者の脱出方法。
【請求項6】
前記換気する工程は、前記シャフトの上部に配置された換気用ゴンドラに前記カプセルを載せる工程と、前記換気用ゴンドラ上に搭載された空気ボンベを使用して換気する工程と、を有する、請求項5に記載された、作業者の脱出方法。
【請求項7】
前記換気する工程は、前記カプセル内の空気を第1減圧点まで減圧する工程を有する、請求項6に記載された、作業者の脱出方法。
【請求項8】
前記移送する工程は、前記カプセルを前記換気用ゴンドラごと移送する工程を有する、請求項6又は請求項7に記載された、作業者の脱出方法。
【請求項9】
前記カプセルを前記換気用ゴンドラごと移送する工程において、移送中も前記カプセル内を換気する、請求項8に記載された、作業者の脱出方法。
【請求項10】
ニューマチックケーソンの作業室内で作業者をカプセル内に収容して前記カプセルを閉じる工程と、
前記カプセルをシャフト及びロックを通じて外部に搬出する工程と、
前記カプセル内の空気を換気設備を使用して外部から減圧する工程と、を備え、
前記減圧する工程は、前記シャフトの上部に配置された換気用ゴンドラに前記カプセルを載せる工程と、前記換気用ゴンドラ上に搭載された空気ボンベを使用して前記カプセル内を減圧する工程と、を有する、作業者の脱出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ニューマチックケーソン工法において、緊急に函外に脱出する必要が生じた際の脱出システム、及び、脱出方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ニューマチックケーソン工法において、通常、掘削作業は無人化されているが、メンテナンスや組立・解体作業等で作業員が高気圧下の函内に入って作業を行う場合がある。また、岩盤を掘削する場合にも、発破作業や削孔、装薬作業等で函内に入る場合がある。
【0003】
このような函内での作業中に、作業員が負傷したり、災害が発生したりして函外に緊急脱出する必要がある場合、従来は、マンロックに一旦移動してから減圧を行い、その後に函外に出て必要な措置を行っていた。このように、減圧を行うためには、マンロックに移動する必要があるが、負傷した場合には移動困難な場合があった。
【0004】
作業員を函内から搬送するための装置として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。この特許文献1では、マテリアルシャフト内を昇降できるカプセル(救護チャンバー)と、プーリーシステムと、ストレッチャーと、を備える、ニューマチックケーソン工法用の救助施設が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-188921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1を含む従来のカプセルは一人当たりの内空積が小さいため、換気しないと短時間で酸素が不足することになる。つまり、作業室でカプセルを閉じて地上へ引き上げ、ホスピタルロック内に収容し、ホスピタルロック内を加圧し、カプセルを開放するまでに所定の時間を要するため、カプセル内の空気だけでは正常に呼吸を続けることができない。
【0007】
一方で、換気するためには、送気と排気を調整しながら同時に実施してカプセル内の気圧を一定に保持しなければならない。通常、このようなオペレーションを実施するために、対象者以外のオペレータ(介助者)がカプセルに同乗する必要がある。
【0008】
しかしながら、オペレータのカプセルへの同乗には以下のような問題がある。
(1)対象者とオペレータの2人をカプセルに収容するため、カプセル自体が大きくなる。また、カプセル内に呼吸用ガスのボンベ等を設備している必要があり、これもカプセルを大きくする要因となる。カプセルの大型化は、マテリアルロックや減圧するためのロックの大型化につながり、コストが上昇する。外部から接続する場合、最終的な減圧開始までの時間が長くなることで、対象者及びオペレータの高気圧リスクを上げることにもなる。
(2)緊急脱出装置は、あくまでも「緊急用」であるため、狭いカプセル内への収容やクレーンでの移動など身体的精神的ストレスが大きくなる。オペレータが同乗する方式ではオペレータも同様の環境下に置かれることになる。
【0009】
そこで、本発明は、オペレータが同乗することなくカプセル内を換気できる、脱出システム、及び、脱出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明の脱出システムは、ニューマチックケーソンで使用される作業者の脱出システムであって、作業室から延びるシャフトと、前記シャフトに設置されたロックと、加減圧可能に形成されたホスピタルロックと、前記作業室内で作業者を収容するカプセルであって、圧気状態のままで前記シャフト及び前記ロックを通過して外部に搬出可能に形成され、前記ホスピタルロック内に収納可能に形成されるカプセルと、前記カプセル内の空気を外部から換気するための換気設備と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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