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公開番号2024124334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023214699
出願日2023-12-20
発明の名称定着方法及び記録装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240905BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】記録媒体の乾燥を適切に行う方法を提供することを目的とする。
【解決手段】記録媒体に対してインクを定着させるための定着方法は、液体付与手段により記録媒体の第1面に対してインクを付与する付与工程と、付与工程でインクが付与された記録媒体に対して空気を吹き付け、記録媒体を付与工程で付与された液体の温度以下に冷却する冷却工程と、冷却工程で冷却された記録媒体を平滑に維持した状態で加熱する加熱工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体に対するインクの定着方法であって、
液体付与手段により記録媒体の第1面に対してインクを付与する付与工程と、
前記付与工程でインクが付与された前記記録媒体に対して空気を吹き付け、前記記録媒体を前記付与工程で付与された液体の温度以下に冷却する冷却工程と、
前記冷却工程で冷却された前記記録媒体を平滑に維持した状態で加熱する加熱工程と、 を含むことを特徴とする定着方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
インクは、水と、沸点が100℃を超える有機溶剤とを含む、
請求項1に記載の定着方法。
【請求項3】
前記付与工程において、前記記録媒体は、第1の搬送手段により搬送方向に搬送され、
前記冷却工程において、前記記録媒体は、前記第1の搬送手段より前記搬送方向における下流に配された第2の搬送手段により前記搬送方向に搬送され、
前記加熱工程において、前記記録媒体は、前記第2の搬送手段より前記搬送方向における下流に配された第3の搬送手段により前記搬送方向に搬送される、
請求項1に記載の定着方法。
【請求項4】
前記第3の搬送手段はベルトを備え、前記ベルトを回転することにより前記記録媒体を搬送し、
前記第3の搬送手段は吸引手段を備え、前記吸引手段により前記記録媒体を前記ベルト上に吸着することによって前記加熱工程において前記記録媒体を平滑に維持する、
請求項3に記載の定着方法。
【請求項5】
前記吸引手段は、前記記録媒体の前記第1面の裏面である第2面を吸引することによって前記記録媒体を平滑に維持する、
請求項4に記載の定着方法。
【請求項6】
インクは、更に、
前記記録媒体に形成される画像の特性を向上させることが可能な樹脂を含む、
請求項2に記載の定着方法。
【請求項7】
前記付与工程において、
インクの成分と反応する反応液が付与された後に、インクが付与される、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着方法。
【請求項8】
前記付与工程において、
インクが付与された後に、インクの成分と反応する反応液が付与される、
請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着方法。
【請求項9】
前記冷却工程において、前記記録媒体の前記第1面が、前記第1面の裏面である第2面よりも先に冷却される、
請求項1又は2に記載の定着方法。
【請求項10】
前記冷却工程において、冷却手段は、前記記録媒体に対して、前記付与工程にて付与されたインクの温度よりも低い温度の風を吹き付ける、
請求項1又は2に記載の定着方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、定着方法及び記録装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
記録媒体に対してインクを付与して画像を形成することにより記録を行う記録方式では、記録媒体が有するインク吸収能力に関わらず、インクに含まれている溶剤を記録媒体に浸透させて画像に対する良好な堅牢性を得ることが望まれる。
【0003】
このような状況下、特許文献1には、インク滴が吐出された記録媒体を高湿度環境の空間を通過させることにより、記録媒体にインク滴を浸透させる吐出装置(記録装置ともいう)が開示されている。
【0004】
特許文献2には、インク吸収能力が低い記録媒体に対してインクを付与した後に、インクに含まれている水分をある程度蒸発させ、その後、残りの水分と、水分よりも蒸気圧が高い溶剤と、を蒸発させて乾燥させる記録方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-52176号公報
特開2018-202870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1の吐出装置では、装置の周囲よりも加湿された高湿度の空間を記録媒体が通過することとなる。このため、記録媒体が水分を過剰に吸収してしまい、コックリングが生じる虞があった。
【0007】
また、特許文献2の記録方法では、インクを付与した直後に、温度を上げて、記録媒体を乾燥させることとなる。このため、インク中の水分が、インク中の溶剤よりも先に蒸発することで、記録媒体の表面に溶剤が残存してしまい、溶剤を浸透させることができずに、画像に対する良好な堅牢性を得ることができない虞があった。
【0008】
そこで本開示は、記録媒体の乾燥を適切に行う方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
記録媒体に対するインクの定着方法は、液体付与手段により記録媒体の第1面に対してインクを付与する付与工程と、前記付与工程でインクが付与された前記記録媒体に対して空気を吹き付け、前記記録媒体を前記付与工程で付与された液体の温度以下に冷却する冷却工程と、前記冷却工程で冷却された前記記録媒体を平滑に維持した状態で加熱する加熱工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本開示の記録方法によれば、記録媒体の乾燥を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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