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公開番号2024123740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031381
出願日2023-03-01
発明の名称印刷システム、その制御方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240905BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】除電用の電荷調整値を変えないまま、シート種類が切り替わってしまった場合、不適切な電荷調整の状態でシートに対して除電制御が実施されてしまい、逆に帯電を引き起こしてしまうこととなり、更なるシートの貼り付きに繋がってしまう。
【解決手段】印刷装置100の制御部205は、印刷処理中に、除電機能が有効な状態(S101でYES)で且つシート種類が変更された場合(S105でYES)には、該印刷処理の一時停止を行うように制御し(S106)、警告を行う(S107)。そして、印刷継続支持を受け付けた場合(S108でYES)、印刷処理を再開する(S109)。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
印刷処理中に設定を変更可能な除電機能を備えた除電装置を有する印刷システムであって、
印刷処理中に、前記除電機能が有効な状態で且つシート種類が変更された場合には、該印刷処理の一時停止を行うように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記印刷処理の一時停止を行った場合、前記除電機能における除電量の設定値の確認をユーザに促すためのメッセージと、前記印刷処理の再開又は前記印刷処理の中止を指示するための表示を行う表示手段を有し、
ユーザにより前記印刷処理の再開が指示された場合、前記制御手段は、前記一時停止している印刷処理を再開することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
シート種類ごとに前記除電機能における除電量の設定値を記憶する記憶手段を有し、
前記表示手段は、さらに、前記変更された現在のシート種類に応じた前記除電機能における除電量の設定値を表示することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記除電機能は、所定の搬送パスを通過するシートに対して除電を行うものであり、
前記制御手段は、前記除電機能が有効な状態で且つ印刷処理中にシート種類が変更された場合であっても、前記印刷処理において前記所定の搬送パスを通過しない排出先が設定されている場合には、前記印刷処理の一時停止を行わないことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記制御手段は、前回の印刷処理が終了し且つ次の印刷処理が開始される前に、前記除電機能が有効な状態で且つシート種類が変更された場合には、次の印刷処理の開始を制限することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記次の印刷処理の開始を制限した場合、前記除電機能における除電量の設定値の確認をユーザに促すためのメッセージと、次の印刷処理を開始又は次の印刷処理の中止を指示するための表示を行う表示手段を有し、
ユーザにより次の印刷処理の開始が指示された場合、前記制御手段は、前記制限を解除することを特徴とする請求項5に記載の印刷システム。
【請求項7】
印刷処理中に設定を変更可能な除電機能を備えた除電装置を有する印刷システムの制御方法であって、
印刷処理中に、前記除電機能が有効な状態で且つシート種類が変更された場合には、該印刷処理の一時停止を行うように制御するステップを有することを特徴とする印刷システムの制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、請求項7に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電したシートを除電するための除電機能を備えた印刷システム、その制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
印刷作業に用いる記録媒体(以下「シート」という。)は、電子写真プロセスの過程における残荷電、もしくはシート搬送中に生じる搬送ローラーやガイドとの僅かな摩擦により、静電気を帯びた状態で搬送される。そしてこの静電気により、シート同士が貼り付いてしまうことがある。また、埃や紙粉が成果物に付着することによる成果物の品質が低下することがある。
【0003】
普通紙等はシート自体が持つ電気抵抗が低く、シート内で電荷が移動しやすく、帯電量自体も小さいため解消も早い。しかし、厚紙や合成紙、コート紙といった合成樹脂(プラスチック)を用いたシートは、シート自体が持つ電気抵抗が高く、シート内での電荷移動が起こりにくい。そのため、結果として合成紙やコート紙のようなシートほど帯電しやすく、電荷が残りやすいという傾向がある。また、環境、特に湿度の影響を受けやすく、湿度が低い環境ほど空気中への放電量が減る影響で、静電気を帯びやすくなることが一般的に知られている。
【0004】
仮にシート同士が貼り付いた状態で後処理を行うと、シートの整合処理に影響を及ぼし、後処理の品質が低下するばかりか、後処理時の給紙不良や搬送不良によるジャム(JAM)を誘発し、シートや機器へダメージを与えかねない。
そのため、このようなリスクを発生させないよう、後処理の実施前に、印刷工程後のシートの静電気を除電することが望ましい。そこで、シート搬送方向の下流に位置する搬送ローラー対に対して電圧を印加することで、シートに帯電した電荷を打ち消す提案などがなされている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-258881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のような、従来の搬送ローラーに電圧を印加した構成(以下「除電ローラー」という。)による除電は、シートに帯電している電荷と逆の電荷を、除電ローラーを介してシートに与えることにより、帯電している静電気を打ち消すものである。そのため、除電ローラーによる除電量の設定(除電ローラーへの、シートと逆の電荷の印加)は、シートの帯電量に合わせて実施される必要がある。つまりこれは、湿度といった印刷環境やシートの種類ごとに、最適な除電用の電荷調整値というものが存在するということである。
【0007】
なお、仮に除電用の電荷調整値を変えないまま、シートの種類が切り替わってしまった場合、不適切な電荷調整値が設定された状態で、シートに対して除電制御が実施されてしまう可能性がある。このような場合、逆に、シートを帯電させてしまうこととなり、更なるシートの貼り付きに繋がってしまう可能性があった。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、シートの種類に応じた適切な電荷量で除電を行うことができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、印刷処理中に設定を変更可能な除電機能を備えた除電装置を有する印刷システムであって、印刷処理中に、前記除電機能が有効な状態で且つシート種類が変更された場合には、該印刷処理の一時停止を行うように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、シートの種類に応じた適切な電荷量で除電を行うことができる。この結果、例えば、印刷処理中にシート種類が変更等されてしまい、シートに不適切な除電設定で除電されてしまうといった事態の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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