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公開番号2024121361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028425
出願日2023-02-27
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20240830BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】捨て紙を削減しつつ、トナー載り量に対応する表裏位置補正の補正量を更新する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、印刷位置の補正の実施が設定されている印刷ジョブにより印刷した枚数が所定枚数になるたびに、プリンタ150に、用紙に調整用画像が印刷された調整用シートを作成させ、読取装置160に調整用シートの調整用画像を読み取らせ、調整用画像の読取結果に基づいて印刷位置を補正するための補正量を算出するCPU114を備える。CPU115は、印刷位置の補正が指示されたページの印刷を行う前に、該ページのトナー載り量に基づいて、画像濃度が異なる複数の調整用画像ら使用する調整用画像を決定し、決定した調整用画像が印刷された調整用シートの読取装置160による読取結果から算出された補正量により、該ページの画像の印刷位置を補正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
用紙に画像を印刷する印刷手段と、
前記用紙に印刷された、印刷位置を補正するための調整用画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて、前記印刷位置を補正するための補正量を算出する算出手段と、
複数ページの画像の印刷を指示する印刷ジョブの各ページについて、印刷位置の補正を行うか否かの指示が入力される入力手段と、
画像濃度が異なる複数の調整用画像を格納する格納手段と、
印刷位置の補正の実施が設定されている印刷ジョブにより印刷した枚数が所定枚数になるたびに、前記印刷手段に、用紙に前記調整用画像が印刷された調整用シートを作成させ、前記読取手段に前記調整用シートの前記調整用画像を読み取らせ、前記算出手段に前記補正量を算出させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、印刷位置の補正が指示されたページの印刷を行う前に、該ページのトナー載り量に基づいて前記複数の前記調整用画像から使用する調整用画像を決定し、決定した調整用画像が印刷された前記調整用シートの前記読取手段による読取結果から算出された補正量により、該ページの画像の印刷位置を補正することを特徴とする、
画像形成装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記印刷手段は、前記用紙の両面に画像を印刷する両面印刷が可能であり、
前記読取手段は、前記用紙の両面に印刷された前記調整用画像を読み取ることが可能であり、
前記算出手段は、前記用紙の両面に印刷された前記調整用画像の前記読取手段によるそれぞれの読取結果に基づいて、前記用紙の第1面と第2面のそれぞれの印刷位置の補正量を算出し、
前記制御手段は、前記第1面と前記第2面のそれぞれの印刷位置の補正量に基づいて、前記第1面の画像と前記第2面の画像の印刷位置を合わせることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、用紙に印刷される画像のトナー載り量を複数のトナー載り量区分に分け、前記ページのトナー載り量に基づいて該ページのトナー載り量区分を決定し、
前記格納手段は、前記複数のトナー載り量区分のそれぞれに対応した画像濃度の前記複数の調整用画像を格納し、
前記制御手段は、前記ページのトナー載り量区分に基づいて使用する調整用画像を決定することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ページの画像の画像濃度を指示する画像信号値に基づいてトナー載り量区分を決定することを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記調整用画像は、用紙端から所定の距離の位置に形成される第1マークと、前記第1マークとは異なる位置に、前記第1マークに重ならないように形成される第2マークと、を含むことを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の調整用画像は、前記第1マークの画像濃度が同じで、前記第2マークの画像濃度が異なることを特徴とする、
請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1マークは、4つで前記用紙の四隅に印刷され、
前記第2マークは、印刷ジョブによる画像が印刷される領域に印刷される矩形の画像であることを特徴とする、
請求項5記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記算出手段は、前記第1マークの読取結果に基づいて前記補正量を算出することを特徴とする、
請求項6記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、トナー載り量に基づいて決定した第1調整用画像と、前記ページの画像に印刷位置を補正するためのマークを付加した第2調整用画像と、のいずれかにより、前記印刷手段に前記調整用シートを作成させることを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第2調整用画像の前記マークは、前記用紙の四隅に、用紙端から所定の距離の位置に形成されることを特徴とする、
請求項9記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、両面印刷を行うことができる画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
商用の画像形成装置で印刷される印刷物は、両面印刷時に、用紙の表面と裏面のそれぞれに印刷される画像の位置(印刷位置)を高精度に合わせる必要がある。そのため画像形成装置は、両面印刷時に印刷位置を調整することによって、用紙の表面の画像と裏面の画像の印刷位置を合わせる機能(以後、「表裏位置補正機能」という)を有する。画像形成装置は、表裏位置補正機能を有することで、罫線等が予め印刷されたプレプリント紙に画像を印刷する際に、印刷位置を調整して罫線と重ならないように画像を印刷することができる。
【0003】
表裏位置補正機能による表裏位置補正は、画像が印刷される用紙の種類毎に実行される必要がある。これは、用紙の伸縮量が、用紙のサイズ、坪量、材質等の用紙の特性により異なるためである。用紙は、伸縮量の違いにより、表裏位置補正による最適な補正量が変動する。表裏位置補正は、補正対象の用紙に位置検出ためのマーク(調整用画像)を印刷した調整用シートを読取装置で読み取り、調整用画像の読取結果に基づいて印刷位置のずれを検出することで行われる。
【0004】
画像形成装置は、例えば、調整用シートの読取結果から得られる基準位置からマークまでの長さに基づいて印刷位置のずれを検出する。印刷位置のずれの検出結果に基づいて、印刷位置を補正するための補正量が決定される。画像形成装置は、補正対象の用紙と同じ種類の用紙を用いて印刷処理を行う場合、補正量に基づいて印刷位置を補正する。
【0005】
印刷時の表面と裏面の印刷位置のずれの要因には、用紙種類以外に、用紙に印刷されるトナー像のトナー載り量も関係する。トナー載り量の違いは、トナー像を用紙に転写する際の用紙搬送力に影響する。トナー載り量が多い場合、トナーによる滑りが発生することで用紙搬送力が低下し、用紙の搬送方向に対して縮む方向に印刷位置のずれが発生する。
【0006】
トナー載り量による影響を抑制するために、特許文献1が開示する画像形成装置は、トナー載り量の異なる複数の用紙に印刷した調整用画像を用いて、トナー載り量に対応する表裏位置補正の補正量を決定している。これにより、トナー載り量の異なる印刷物であっても、トナー載り量に対応する表裏位置補正を行うことで、補正精度が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-135466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
表裏位置補正機能を備える画像形成装置は、一般に、印刷を実行する前に、使用する用紙の表裏位置補正を行うことで用紙の種類に応じた補正量を決定する表裏位置補正機能(以後、「初期表裏位置補正」という)を備えている。しかしながら、表裏位置補正機能で決定した補正量を用いて印刷位置の補正を行ったとしても、大量印刷による画像形成装置内の温度上昇や、用紙の吸湿状態の変化等の画像形成環境の変化により、印刷位置の補正精度が低下することがある。そのため、印刷中に所定のページ間隔で表裏位置補正を再度行うことで、補正量を適正な状態に維持する表裏位置補正機能(以後、「プリント表裏位置補正」という)を備える画像形成装置がある。
【0009】
印刷中に行われるプリント表裏位置補正では、トナー載り量に対応する補正量を決定しようとすると、トナー載り量に対応する調整用シートを出力する必要が発生する。図21は、印刷中に調整用シートを出力するタイミングの説明図である。例えば300枚の連続印刷で100枚毎にプリント表裏位置補正を行う場合、100枚目と200枚目の印刷後に、プリント表裏位置補正が行われる。このとき、調整用シートが5種類必要であれば、捨て紙となる用紙が5枚×2回=10枚となる。即ち、印刷する枚数が増えるほど、プリント表裏位置補正による捨て紙の枚数が増加する。
【0010】
本発明は、上述の問題に鑑み、捨て紙を削減しつつ、トナー載り量に対応する表裏位置補正の補正量を更新する画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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