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公開番号2025102732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2024226981
出願日2024-12-24
発明の名称静電荷像現像用トナーセット
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20250701BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高速印刷時の低温定着性に優れ、かつ紙面上カブリを抑制することができる静電荷像現像用トナーセット及び該トナーセットの調製方法に関すること。
【解決手段】結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含有する、イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーを含む静電荷像現像用トナーセットであり、結着樹脂100質量部に対する離型剤の含有量の対比において、前記のイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーのなかで、ブラックトナー中の離型剤の含有量が最も多い、静電荷像現像用トナーセット及び該トナーセットの調製方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含有する、イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーを含む静電荷像現像用トナーセットであり、結着樹脂100質量部に対する離型剤の含有量の対比において、前記のイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーのなかで、ブラックトナー中の離型剤の含有量が最も多い、静電荷像現像用トナーセット。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
結着樹脂100質量部に対する離型剤の含有量として、ブラックトナー中の離型剤の含有量と、イエロートナー、シアントナー及びマゼンタトナー中の離型剤の最大含有量との差が、1質量部以上20質量部以下である、請求項1記載の静電荷像現像用トナーセット。
【請求項3】
イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーが、正帯電性トナーである、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーセット。
【請求項4】
離型剤が、エステルワックスを含有する、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーセット。
【請求項5】
イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーが、コア粒子をシェル層で被覆したコアシェル型トナーである、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーセット。
【請求項6】
シェル層が、ポリメタクリル酸メチルを含有する、請求項5記載の静電荷像現像用トナーセット。
【請求項7】
イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーが、懸濁重合法により得られたトナーである、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナーセット。
【請求項8】
結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含有する、イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーを少なくとも組み合わせて、静電荷像現像用トナーセットを調製する方法であって、結着樹脂100質量部に対する離型剤の含有量の対比において、前記のイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーのなかで、ブラックトナー中の離型剤の含有量が最も多い、静電荷像現像用トナーセットの調製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナーセット及び該トナーセットの調製方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置を用いてフルカラー印刷を行う場合、一般的に、いわゆる色の三原色と呼ばれる、イエロー、シアン、及びマゼンタのトナーに、ブラックトナーを加えた4色からなるトナーセットが用いられている(特許文献1~3参照)。
【0003】
一方、電子写真システムの発展に伴い、さらなるカラー印刷における高画質化に対応した静電荷像現像用トナーの開発が求められており、また、高速化、例えば、A4縦方向で1枚あたり0.5~1.0秒程度の高速印刷にも対応可能な低温定着性を有するトナーが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-71740号公報
特開2008-249989号公報
特開2003-295516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、高速印刷時の低温定着性を向上させるために種々検討がなされているものの、紙面上カブリとの両立が困難である。
【0006】
本発明は、高速印刷時の低温定着性に優れ、かつ紙面上カブリを抑制することができる静電荷像現像用トナーセット及び該トナーセットの調製方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
〔1〕 結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含有する、イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーを含む静電荷像現像用トナーセットであり、結着樹脂100質量部に対する離型剤の含有量の対比において、前記のイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーのなかで、ブラックトナー中の離型剤の含有量が最も多い、静電荷像現像用トナーセット、並びに
〔2〕 結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含有する、イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーを少なくとも組み合わせて、静電荷像現像用トナーセットを調製する方法であって、結着樹脂100質量部に対する離型剤の含有量の対比において、前記のイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーのなかで、ブラックトナー中の離型剤の含有量が最も多い、静電荷像現像用トナーセットの調製方法
に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の静電荷像現像用トナーセットは、高速印刷時の低温定着性の向上と紙面上カブリの抑制において優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の静電荷像現像用トナーセットは、結着樹脂、着色剤、及び離型剤を含有する、イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーを含む静電荷像現像用トナーセットであり、イエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、及びブラックトナーのなかで、ブラックトナー中の離型剤の含有量が最も多いことを大きな特徴としている。本発明の方法により、高速印刷時の低温定着性、及び紙面上カブリに優れたトナーが得られる理由は定かではないが、以下のように推察される。なお、下記メカニズムは推定であり、これに限定されるものではない。
【0010】
ブラックトナーは黒色着色剤由来の導電パスが多いため帯電性が低く、イエロートナー、シアントナー、及びマゼンタトナーとの帯電量差が大きいため、紙面上のカブリを生じやすい。本発明者らが鋭意検討した結果、ブラックトナー中の離型剤含有量を増量した場合、離型剤により黒色着色剤の分散性が向上し導電パスが低下することで帯電性が向上することが判明した。一般的には、低帯電性の離型剤を増量すると帯電性が低下するというのが当業者の技術常識であるため、離型剤の増量により帯電性が向上するとの知見は、当業者にも驚くべき新規な効果であると言える。従って、本発明では、イエロートナー、シアントナー、及びマゼンタトナーよりも、ブラックトナーの離型剤の含有量を多くすることで、各色での帯電量差が小さくなり紙面上カブリが抑制されるものと考えられる。
また、ブラックトナーに用いられる黒色着色剤は、他のイエロー着色剤、シアン着色剤、マゼンタ着色剤に比べフィラー効果が強く、特に高速印刷時の低温定着性に劣る。しかしながら、本発明では、イエロートナー、シアントナー、及びマゼンタトナーよりもブラックトナーの離型剤の含有量を多くすることで、最も定着性に不利であったブラックトナーが十分に可塑化されるためか、高速印刷時における低温定着性も向上することでき、低温定着性と紙面上カブリ抑制との両立を達成できることが分かった。
(【0011】以降は省略されています)

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